帳票活用時に定型的な検索を大量に行う場合、抜き出し検索機能を利用できます。抜き出し検索とは、抜き出し検索範囲に対して、帳票のデータ(文字列)を高速に検索する機能のことです。
なお、List Worksクライアントにページを絞り込んで複写した帳票、ページを絞り込んでメール送信した帳票、およびマイコンピュータで連結表示をした帳票に対しては、抜き出し検索を行うことはできません。
抜き出し検索の操作手順は、通常の検索と同じです。
ただし、あらかじめ、抜き出し検索範囲を設定して、そのあと、帳票の登録時にリスト管理サーバ上に抜き出し検索ファイルを作成しておく必要があります。
抜き出し検索ファイルは、帳票の登録時に、抜き出し検索ファイルの作成を指示することにより、抜き出し検索範囲の設定をもとに作成されます。
抜き出し検索の操作手順、および抜き出し検索範囲の設定方法については、“操作手引書 利用者編”を参照してください。 |
ここでは、抜き出し検索ファイルの作成について説明します。
抜き出し検索ファイルの作成指示のために、帳票の登録時に以下の設定情報が必要となります。
抜き出し検索ファイルの作成指示
参考
抜き出し検索は、帳票の初回登録時に抜き出し検索ファイルの作成を行うため、設定情報は、次の帳票の登録後に有効になります。
以下の方法で、抜き出し検索ファイルの作成指示の設定ができます。
保管フォルダのプロパティに設定
帳票出力時に帳票情報を設定(情報連携)
複数箇所で設定した場合は、情報連携で設定した値が優先されます。
リスト管理サーバの保管フォルダごとに、抜き出し検索ファイルの作成指示を設定することができます。
保管フォルダのプロパティの設定については、“操作手引書 運用管理者編”を参照してください。 |
帳票出力元で、帳票ごとに抜き出し検索ファイルの作成指示を設定して連携することができます。扱う帳票によって設定方法が異なります。
一般アプリ帳票の場合 <Windows版のみ>
List Worksプリンタドライバのプロパティ(抜き出し検索)に必要な帳票情報を設定します。
List Worksプリンタドライバの環境設定については、“環境構築手引書”および“操作手引書 運用管理者編”を参照してください。 |
リスト管理サーバの管理情報定義ファイルに必要な帳票情報を設定することもできます。この場合は、List Worksプリンタドライバに設定した値よりも優先されます。
管理情報定義ファイルの設定については、“6.1.2 管理情報定義ファイルの準備”を参照してください。 |
NetCOBOL/MeFt帳票の場合
NetCOBOL/MeFt帳票の場合は、電子帳票情報ファイルに必要な帳票情報を設定します。
帳票情報の設定については、“6.2.2 電子帳票情報ファイルの準備”を参照してください。 |
List Creator帳票の場合
List Creator帳票の場合は、以下のいずれかで帳票情報を設定できます。
List Creatorのprprintコマンドの電子保存情報に関するオプション
電子帳票情報ファイル(List Creatorのprprintコマンドのin2オプションで指定)
List Creatorデザイナの帳票業務情報
帳票情報の設定については、“6.2.2 電子帳票情報ファイルの準備”を参照してください。 List Creatorデザイナでの設定、およびprprintコマンドについては、“List Creatorのマニュアル”を参照してください。 |
富士通ホスト帳票の場合
APS/NP、PrintASSORT、またはOSIV LISTVIEWに必要な帳票情報を設定して帳票登録時に連携します。Solaris 版では、コマンドで帳票を登録するときに、情報連携ファイルに帳票情報を設定することもできます。
帳票情報の設定については、“6.3.2 帳票情報を連携する場合の準備”を参照してください。 |
情報連携により抜き出し検索ファイルを作成するときは、帳票情報をそれぞれ以下のキーに設定します。
帳票情報 | 管理情報定義 | 電子帳票情報 | APS/NPまたは | OSIV LISTVIEWと情報連携 (注2) |
---|---|---|---|---|
抜き出し検索ファイルの作成指示 | SRH-IDX | SRH-IDX | LV-SRH-IDX | LVSVINF LV-SRH-IDX |
注1:Windows版のみ、一般アプリ帳票を扱うことができます。
注2:Solaris 版の場合、情報連携ファイルを利用して帳票を登録するときも、このキーを使用します。
コマンドで作成 <Solaris版のみ>
保管フォルダに登録されているList Works帳票から抜き出し検索ファイルを作成するにはlvcrtsrhコマンドを使用します。
コマンドの詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。 |