管理情報定義ファイルへの帳票情報の設定について説明します。
リスト管理サーバに、エクスプローラなどで以下のフォルダを作成し、管理情報定義ファイルをText形式で作成します。
格納先:List Worksのインストール先フォルダ\Print-Adapter\ListInfo ファイル名:ListInfo.ini
管理情報定義ファイルに定義するキーを以下に示します。
注意
キーの設定において、使用できない文字がありますので注意してください。
使用できない文字については、“H.2 使用できない文字”を参照してください。 |
参考
キーを省略した場合はList Worksプリンタドライバのプロパティの設定が有効になります。
同一キーが重複して指定されている場合、前に指定したキーが有効となります。
キー名を誤って指定した場合、設定は無効となります。登録エラーとならず、かつキー名が誤っている旨のログ情報は出力されません。
ただし、帳票の仕分けでSolaris版に登録した場合、以下のキー名の設定を誤ったときは登録エラーとなり、実行履歴にエラー情報が出力されます。
MAIL-TEMPLATE-nnn
ACCESS-USER-nn
ACCESS-GROUP-nn
仕分けを使用してSolaris版に登録する場合、帳票の格納先として物理パスを指定することができます。この場合、保管フォルダの物理パスと論理パスの対応関係を定義してください。対応定義がされていない状態で、物理パスを指定して帳票の登録を行った場合は、登録エラーとなります。
パスの対応定義については、“保守手引書”を参照してください。 |
【帳票の格納先】
帳票を格納するリスト管理サーバの保管フォルダの論理パス名を、227バイト以内で指定します。
例) DB-LOGICAL-PATH=保管\営業部\売上
保管フォルダ名として使用できない文字を指定しないでください。
使用できない文字については、“H.2 使用できない文字”を参照してください。 |
リスト管理サーバ環境設定の「登録先の保管フォルダがない場合に、保管フォルダを作成する」にチェックした場合でも、本キーで指定した論理パス名の第一階層は作成することはできません。第一階層は存在するフォルダを指定してください。
【帳票名】
帳票名を64バイト以内で指定します。
例) TITLE=営業部売上表
【作成者名】
作成者名を64バイト以内で指定します。
例) MAKER=帳票太郎
【コメント】
コメントを64バイト以内で指定します。
例) STITLE=11月度売上表
【備考1】
備考1を64バイト以内で指定します。
【備考2】
備考2を64バイト以内で指定します。
【備考3】
備考3を64バイト以内で指定します。
【備考4】
備考4を64バイト以内で指定します。
【帳票の有効期限】
帳票の登録有効期限として、登録した翌日から「日数」分の期間を1~9999(日)の数字で指定します。
例) 登録後に30日間有効の場合 TERM=30
【帳票の削除対象指示】
登録有効期限が過ぎた帳票を、リストクリーナで削除対象にするかどうかを指定します。
0:削除対象としない 1:削除対象とする
例) DELTYPE=1
【オーバレイ名】
帳票にリスト管理サーバ上のオーバレイを重ねて表示する場合のオーバレイ名を32バイト以内で指定します。
【抜き出し検索ファイルの作成指示】
抜き出し検索ファイルの作成の有無を指定します。
0:抜き出し検索ファイルを作成しない 1:抜き出し検索ファイルを作成する
例) SRH-IDX=1
【オーバレイの扱い】
帳票にリスト管理サーバ上のオーバレイを、重ねて表示する場合のオーバレイの扱いを指定します。
0:印刷時にプレプリント用紙を使用しない 1:印刷時にプレプリント用紙を使用する
1を指定した場合、リストビューアで帳票を表示するときに、オーバレイは重ねて表示されますが、印刷時は、オーバレイは重ねて印刷されません。
【Y座標の自動調整】
文字のY座標の「しきい値」に従って自動調整するかどうかを指定します。
0:自動調整しない 1:自動調整する
「1:自動調整する」を指定すると、出力される文字列のY座標の差が「AUTOREC-YGAP」で指定した「しきい値」の範囲内にある場合には、上方向に自動調整されます。
自動調整は、始めに帳票の1番上にある文字列を基準とし、次の文字列のY座標をチェックして行われます。
キーを省略した場合は、「0:自動調整しない」が指定したものとみなされます。
例) AUTOREC-Y=1
【Y座標のしきい値】
文字のY座標を自動認識する「しきい値」を1440dpiで指定します。
1から99の数字で指定します。
「AUTOREC-Y」に「1:Y座標を自動認識する」を指定した場合だけ有効となります。
「AUTOREC-Y」に1を指定して、「AUTOREC-YGAP」を省略した場合は、30(ディスプレイの表示でおよそ2ドット)が指定したものとみなされます。
例) AUTOREC-YGAP=45
【メール送信の指示】
印刷データを受信と同時にメール送信する場合、メール送信の種別を指定します。
0:メールを送信しない 1:帳票エントリファイルを送信する 2:帳票ファイルを送信する 3:帳票をPDFに変換して送信する
例) TOL-FLG=2
なお、本指定で3を指定する場合には、リスト管理サーバにList Creator Enterprise Editionがインストールされている必要があります。
【送信先メールアドレス(TO)】
「TOL-FLG」で1、2、または3を指定した場合の必須項目です。
送信先メールアドレスを、「MAIL-TO=」を含め256バイト以内で指定します。256バイトを超えて指定した場合にはエラーになります。
注意
「TOL-FLG」で1を指定した場合、IPv4環境またはIPv4/IPv6デュアルスタック環境にあるList Worksクライアントのメールアドレスを指定してください。
IPv6のみの環境にあるList Worksクライアントのメールアドレスを指定しても、受信したクライアントでは帳票を表示できません。
送信先メールアドレスに指定できる文字は、半角英数字、「.」、「-」、「_」です。
送信先メールアドレスを誤って設定した場合、List Worksのエラーにはならず、誤って設定されたメールアドレスにメールが送信されます。
メールを暗号化する場合は、メールアドレスに続けてニックネーム(注)を記述します。
例) (斜体字部分にはメールアドレスが入ります)
MAIL-TO=m-address<nickname>
また、複数の送信先を指定する場合は、以下のように「,」で区切って記述します。
MAIL-TO=m-address,m-address2
「TOL-FLG」に1、2を指定する場合、ニックネームは指定できません。ニックネームを指定した場合、暗号化はされず、ニックネームを含むアドレスが送信先メールアドレスとして認識されます。
ニックネームを指定する場合、指定できるメールアドレスは1つだけとなります。
ニックネームを指定する場合は、「MAIL-CC」および「MAIL-BCC」を同時に指定することはできません。
注:List Creatorの証明書管理環境に登録されている、証明書のニックネームを指定する必要があります。
詳細は“List Creatorのマニュアル”を参照してください。 |
【送信先メールアドレス(CC)】
「TOL-FLG」で3を指定した場合、送信先メールアドレス(CC)を、「MAIL-CC=」を含め256バイト以内で指定します。省略可能です。
送信先メールアドレス(CC)に指定できる文字は、半角英数字、「.」、「-」、「_」です。
例) (斜体字部分にはメールアドレスが入ります)
MAIL-CC=m-address
また複数の送信先を指定する場合は、以下のように「,」で区切って記述します。
MAIL-CC=m-address,m-address2
なお、ニックネームを記述したメールアドレスを指定した場合、ニックネームは無視され、暗号化もされません。
【送信先メールアドレス(BCC)】
「TOL-FLG」で3を指定した場合、送信先メールアドレス(BCC)を、「MAIL-BCC=」を含め256バイト以内で指定します。省略可能です。
送信先メールアドレス(BCC)に指定できる文字は、半角英数字、「.」、「-」、「_」です。
例) (斜体字部分にはメールアドレスが入ります) MAIL-BCC=m-address また複数の送信先を指定する場合は、以下のように「,」で区切って記述します。 MAIL-BCC=m-address,m-address2
なお、ニックネームを記述したメールアドレスを指定した場合、ニックネームは無視され、暗号化もされません。
【メッセージ】
「TOL-FLG」で3を指定した場合、テンプレートファイル(メール配信時のメールヘッダ、およびメール本文)への入力値を、以下の書式で設定します。省略可能です。
MAIL-TEMPLATE-nnn=「変数名」:「変数への入力値」
(nnnは001~999までの一意の数字)
例) List Creator Enterprise Editionのテンプレートファイルに「subject」、 「toname」、「message」という変数を定義した場合、以下のように設定します。 MAIL-TEMPLATE-001=subject:タイトル MAIL-TEMPLATE-002=toname:帳票太郎 MAIL-TEMPLATE-003=message:該当する帳票を MAIL-TEMPLATE-004=message:PDF形式で送付します。
上記例の変数「message」のように、同一の「変数名」に対し、続けて文字列を設定した場合、その前に設定した文字列との間に改行を入れることができます。
1つのキーで指定できるテンプレートファイルへの入力値は、
「MAIL-TEMPLATE-nnn=」を含めて256バイトまでです。半角英数字と半角記号は256文字、半角カタカナ、全角文字は128文字まで指定できます。
List Creator Enterprise Editionのテンプレートファイルに設定する変数名には、英小文字および数字だけが利用可能です。
テンプレートファイルについては、“List Creatorのマニュアル”を参照してください。 |
注意
メールのタイトルおよび本文に半角カタカナを使用しないでください。半角カタカナは、文字化けします。
【PDFファイルの保存指定】
帳票をPDF形式に変換する場合、PDFファイルを保存するかどうかを指定します。
省略した場合の値は、0です。
0:保存しない 1:保存する 2:PDF帳票として保管する
「TOL-FLG」で3以外を指定して、「PDF-KEEP」で0を指定した場合は、帳票のPDF変換は行われません。
「PDF-KEEP」で1を指定した場合、「PDF-KEEP-PATH」でPDFファイルの保存先を指定する必要があります。
「PDF-KEEP」で2を指定した場合、帳票の登録先に保管され、Webクライアントからの閲覧のみが可能となります。WebクライアントからPDF帳票を参照するには、Web連携機能のインストールと設定が必要です。
なお、本指定で1または2を指定する場合には、リスト管理サーバにList Creator Enterprise Editionがインストールされている必要があります。
【PDFファイルの保存先】
「PDF-KEEP」に1を指定した場合の必須項目です。PDF-KEEPで1が指定されていて、本キーが指定されていない場合、エラーとなります。
PDFファイル保存先のフォルダを185バイト以内の物理パスで指定します。185バイトを超えた場合、エラーとなります。
本キーで指定した物理パスが存在しない場合、エラーとなります。
例) [Windows版] PDF-KEEP-PATH=C:\PDF [Solaris版] PDF-KEEP-PATH=/tmp/pdf
PDF-NAME-TYPEに1~7が指定されており、保存先に指定したフォルダに同名のPDF ファイルが存在する場合は、PDF-FILE-FLGの指定に従います。
上記以外で、保存先に指定したフォルダに同名のPDF ファイルが存在する場合、上書きします。
保存先に指定したフォルダに、同名のPDF ファイルが存在する場合、上書きします。
注意
PDFファイルの保存先には、保管フォルダを指定しないでください。
【PDFファイル名に使用する管理情報】
PDF-KEEPに1 を指定したとき、PDFファイルのファイル名に帳票の管理情報(帳票名や作成者名など)を付加する場合に指定します。省略した場合の値は0です。
管理情報にデータが入っていない場合、0が設定されたとみなし、帳票の実ファイル名をPDFファイルのファイル名とします。
PDF-KEEPに1 以外が指定されている場合、本キーの指定は無視されます。
下記以外の値が設定された場合、エラーとなります。
0:帳票の実ファイル名(xxxxxxxx-xxxxxxxx.pdf) 1:帳票名 2:作成者名 3:コメント 4:備考1 5:備考2 6:備考3 7:備考4
例) 帳票名「在庫照会・商品入出庫明細表」をファイル名とする場合 PDF-NAME-TYPE=1
参考
帳票の管理情報を付加し、帳票の管理情報にPDFファイル名として使用できない文字が使用されている場合、エラーとなります。
ファイル名として使用できない文字は以下のとおりです。
半角文字の「\、/、:、*、?、”、<>、|」
帳票の管理情報を付加し、帳票の管理情報に外字が含まれている場合、PDFファイル名が正しく表示されないことがあります。
【PDFファイルの作成方法】
PDF-NAME-TYPEで1~7を設定した場合のPDFファイルの作成について指定します。省略した場合の値は2です。
下記以外の値が設定された場合、エラーとなります。
0:上書き保存する 1:エラーとする 2:ファイル名の後にPDFファイルが生成されたシステム日付(yyyymmddhhmmssSS)を付与する
例) 上書き保存する場合 PDF-FILE-FLG=0
参考
本キーを省略したとき、または本キーで2を指定したとき、システム日付(yyyymmddhhmmssSS)まで一致している場合、PDFファイルを上書きします。
PDF-NAME-TYPEで指定した管理情報が帳票に付加されていなかった場合、帳票の実ファイル名をPDFファイルのファイル名として、作成されます。この場合、本キーの指定は有効になりません。
【PDFファイルの「文書を開く」パスワード】
「TOL-FLG」に3を指定した場合、または「PDF-KEEP」に1または2を指定した場合、PDFファイルを開くときのパスワードを32バイト(32文字)以内の半角英数字または記号(ASCIIコードの文字範囲)で指定します。そのほかの文字を指定した場合はエラーとなります。32バイトを超えた場合はエラーとなります。
省略した場合は、パスワードなしで開くことができます。
例) PDF-OPEN-PWD=OP#03!X2
【PDFファイルの「セキュリティオプションの変更」パスワード】
「TOL-FLG」に3を指定した場合、または「PDF-KEEP」に1または2を指定した場合、PDFファイルのセキュリティオプションを変更するときのパスワードを32バイト(32文字)以内の半角英数字または記号(ASCIIコードの文字範囲)で指定します。そのほかの文字を指定した場合はエラーとなります。32バイトを超えた場合はエラーとなります。
「文書を開く」パスワードと同じパスワードを指定した場合、このパスワードは 無効となります。
省略した場合は、パスワードなしでセキュリティオプションの変更ができます。
例) PDF-SECU-PWD=CHG%
【PDFファイルの印刷許可指定】
「TOL-FLG」に3を指定した場合、または「PDF-KEEP」に1または2を指定した場合、PDFファイルの印刷を許可するかどうかを指定します。省略した場合の値は、0です。
0:印刷を許可する 1:印刷を許可しない
【PDFファイルの文書変更許可指定】
「TOL-FLG」に3を指定した場合、または「PDF-KEEP」に1または2を指定した場合、PDFファイルの文書の変更を許可するかどうかを指定します。省略した場合の値は、0です。
0:変更を許可する 1:変更を許可しない
「0:許可する」を指定してPDF変換しても、Adobe Readerで文書を変更することはできません。また、「0:許可する」を指定して変換したPDFファイルをAdobe Readerで表示し、セキュリティ情報を参照した場合、「許可しない」と出力されることがあります。
【PDFファイルのテキスト/グラフィックス選択許可指定】
「TOL-FLG」に3を指定した場合、または「PDF-KEEP」に1または2を指定した場合、PDFファイルのテキストとグラフィックスの選択を許可するかどうかを指定します。省略した場合の値は、0です。
0:選択を許可する 1:選択を許可しない
【PDFファイルの注釈/フォームフィールド追加変更許可指定】
「TOL-FLG」に3を指定した場合、または「PDF-KEEP」に1または2を指定した場合、PDFファイルの注釈とフォームフィールドの追加と変更を許可するかどうかを指定します。省略した場合の値は、0です。
0:追加・変更を許可する 1:追加・変更を許可しない
「0:許可する」を指定してPDF変換しても、Adobe Readerで文書を変更することはできません。また、「0:許可する」を指定して変換したPDFファイルをAdobe Readerで表示し、セキュリティ情報を参照した場合、「許可しない」と出力されることがあります。
【PDFファイルのエンベッド指定】
「TOL-FLG」に3を指定した場合、または「PDF-KEEP」に1または2を指定した場合、PDFファイルに文字を埋め込むかどうかを指定します。省略した場合は、リスト管理サーバ環境設定の【PDF】タブの指定に従います。
0:埋め込まない 1:外字を埋め込む 2:すべての文字を埋め込む
外字を含む帳票を変換する場合、「0:埋め込まない」を指定すると、PDFファイルが正しく表示されない場合があります。正しく表示されない場合は、「1:外字を埋め込む」、または「2:すべての文字を埋め込む」を指定してください。
注意
外字を埋め込む場合(外字を含む帳票を変換する際に、「1:外字を埋め込む」、または「2:すべての文字を埋め込む」を指定した場合)は、リスト管理サーバにCharset Manager がインストールされている必要があります。
また、事前に以下の操作が必要です。
Charset ManagerにおけるList Creator連携時の設定
List Creatorにおける利用者定義文字の登録
詳細は“Charset Managerのマニュアル”および“List Creatorのマニュアル”を参照してください。 |
【ユーザに対する帳票のアクセス権】
ユーザに対する帳票のアクセス権を、カンマ区切りで、以下の順に設定します。
ユーザIDを26バイト以内で先頭に記述する。
FULL(すべてのアクセス権を設定)、またはNONE(すべてのアクセス権を解除)のいずれかを記述する。
2.がFULLの場合、許可しないアクセス権を記述する。NONEの場合、許可するアクセス権を記述する。
つまり、アクセス権を設定する場合、以下のいずれかの方法で指定します。
FULLを設定し、アクセス権を与えないものを指定する
NONEを設定し、アクセス権を与えるものを指定する
設定方法は以下のとおりです。
ACCESS-USER-nn=「ユーザID」,「FULLまたはNONE」,「帳票アクセス権」...
(nnは00~99までの一意の数字)
帳票のアクセス権を設定するキーの値は、以下のとおりです。
MOVE:帳票の移動 COPY:帳票の複写 DELT:帳票の削除 VIEW:帳票の表示 LSTV:帳票一覧への表示 MODY:帳票情報の変更 ITEM:帳票への記入 LPRT:帳票のローカル印刷 RPRT:帳票のリモート印刷 FLNG:ファイリング MAIL:メール送信 (注) PDFV:PDF表示/保存 PDFC:PDF変換 (注) CONV:データ変換 ASAV:帳票の上書き保存 NSAV:名前をつけて保存 FLDS:帳票項目の保存 INDX:抜き出し検索範囲の設定 OVLP:オーバレイ位置の変更 CLPB:クリップボードへのコピー FULL:すべてのアクセス権を設定 NONE:すべてのアクセス権を解除
注:Windows版V7.0L10およびWindows版/Solaris版V8のList Worksクライアントから接続するときの互換用です。V9以降のList Worksクライアントでは意味をもちません。
例) USER1に対し、「帳票の移動」、「帳票の複写」、「メール送信」のアクセス権のみを解除にする場合 ACCESS-USER-00=USER1,FULL,MOVE,COPY,MAIL USER2に対し、「帳票の移動」、「帳票の複写」、「メール送信」のアクセス権のみを設定する場合 ACCESS-USER-01=USER2,NONE,MOVE,COPY,MAIL
本キーおよびACCESS-GROUP-nnを省略した場合は、帳票のアクセス権として、Everyoneに対してフルコントロールが設定されます。
キー設定に誤りがあった場合、アクセス権は設定されません。同じユーザIDが複数指定されている場合、最後に指定されたユーザIDの設定が有効になります。
参考
基本的に保管フォルダに対してアクセス権を設定してください。特定の帳票に保管フォルダと異なるアクセス権を設定する場合のみ、帳票にアクセス権を設定してください。
【グループに対する帳票のアクセス権】
グループに対する帳票のアクセス権を、カンマ区切りで、以下の順に設定します。
グループIDを、Windows版は256バイト以内、Solaris版は26バイト以内で先頭に記述する。
FULL(すべてのアクセス権を設定)、またはNONE(すべてのアクセス権を解除)のいずれかを記述する。
2.がFULLの場合、許可しないアクセス権を記述する。NONEの場合、許可するアクセス権を記述する。
つまり、アクセス権を設定する場合、以下のいずれかの方法で指定します。
FULLを設定し、アクセス権を与えないものを指定する
NONEを設定し、アクセス権を与えるものを指定する
設定方法は以下のとおりです。
ACCESS-GROUP-nn=「グループID」,「FULLまたはNONE」,「帳票アクセス権」...
(nnは00~99までの一意の数字)
帳票のアクセス権を設定するキーの値は、以下のとおりです。
MOVE:帳票の移動 COPY:帳票の複写 DELT:帳票の削除 VIEW:帳票の表示 LSTV:帳票一覧への表示 MODY:帳票情報の変更 ITEM:帳票への記入 LPRT:帳票のローカル印刷 RPRT:帳票のリモート印刷 FLNG:ファイリング MAIL:メール送信 (注) PDFV:PDF表示/保存 PDFC:PDF変換 (注) CONV:データ変換 ASAV:帳票の上書き保存 NSAV:名前をつけて保存 FLDS:帳票項目の保存 INDX:抜き出し検索範囲の設定 OVLP:オーバレイ位置の変更 CLPB:クリップボードへのコピー FULL:すべてのアクセス権を設定 NONE:すべてのアクセス権を解除
注:Windows版V7.0L10およびWindows版/Solaris版V8のList Worksクライアントから接続するときの互換用です。V9以降のList Worksクライアントでは意味をもちません。
例) GROUP1に対し、「帳票の表示」、「PDF表示/保存」、「PDF変換」、「メール送信」のアクセス権のみを解除にする場合 ACCESS-GROUP-00=GROUP1,FULL,VIEW,PDFV,PDFC,MAIL GROUP2に対し、「帳票の表示」、「PDF表示/保存」、「PDF変換」、「メール送信」のアクセス権のみを設定する場合 ACCESS-GROUP-01=GROUP2,NONE,VIEW,PDFV,PDFC,MAIL
本キーおよびACCESS-USER-nnを省略した場合は、帳票のアクセス権として、Everyoneに対してフルコントロールが設定されます。
キー設定に誤りがあった場合、アクセス権は設定されません。
同じグループIDが複数指定されている場合、最後に指定されたグループIDの設定が有効になります。
参考
基本的に保管フォルダに対してアクセス権を設定してください。特定の帳票に保管フォルダと異なるアクセス権を設定する場合のみ、帳票にアクセス権を設定してください。
【ID印刷の指定】
ID印刷を行うかどうかを設定します。省略した場合の値は、0です。1を設定した場合、「IDPR-USERID」、「IDPR-DATE」、「IDPR-ITEM」のいずれかに1を設定する必要があります。上記すべてに0が設定されている場合、本キーに0が設定されたと見なします。
0:ID印刷を行わない 1:ID印刷を行う
【ユーザIDの印刷指定】
ユーザIDを印刷するかどうかを設定します。「IDPR-FLG」に1を指定した場合、有効となります。本キーを省略した場合、または本キーの設定値が0、1以外であった場合は、1が設定されたと見なします。
0:ユーザIDを印刷しない 1:ユーザIDを印刷する
【印刷日時の印刷指定】
印刷日時を印刷するかどうかを設定します。「IDPR-FLG」に1を指定した場合、有効となります。本キーを省略した場合、または本キーの設定値が0、1以外であった場合は、1が設定されたと見なします。
0:印刷日時を印刷しない 1:印刷日時を印刷する
【記入情報の有無の印刷指定】
記入情報の有無を印刷するかどうかを設定します。「IDPR-FLG」に1を指定した場合、有効となります。本キーを省略した場合、または本キーの設定値が0、1以外であった場合は、0が設定されたと見なします。
0:記入情報の有無を印刷しない 1:記入情報の有無を印刷する
【背景の透過/非透過】
ID印刷の印刷項目が印刷されるときの、背景の描画方法を設定します。「IDPR-FLG」に1を指定した場合、有効となります。本キーを省略した場合、または本キーの設定値が0,1以外であった場合は、1が設定されたと見なします。
0:背景を白で塗りつぶす(透過しない) 1:背景をそのまま残す(透過する)
ID印刷の印刷項目の文字列と印刷データやオーバレイなどと重なった場合、ID印刷の印刷項目を明確に印刷したい場合は、0を指定します。重なった印刷データやオーバレイなどを印刷したい場合は、1を指定します。
本キーの設定値に0が指定された場合、IDPR-FONT-COLORの指定は無効となり、黒色で印刷されます。
参考
「0」を設定した場合、印刷データ、オーバレイ、記入情報などが透過され、ID印刷の情報が透けて印刷されます。「1」を設定した場合、ID印刷の情報と重なった印刷データ、オーバレイ、記入情報などは印刷されず、ID印刷の情報が優先で印刷されます。
【印刷位置の指定】
ID印刷の印刷項目(ユーザ名、印刷日時、記入情報の有無)の印刷位置を設定します。「IDPR-FLG」に1を指定した場合、有効となります。本キーを省略した場合、または本キーの設定値が0~6以外であった場合は、1が設定されたと見なします。
0:印刷する座標位置を指定 1:左上 2:左下 3:右上 4:右下 5:上中央 6:下中央
0を設定した場合、「IDPR-POINT」の設定が必要です。
【印刷位置の座標(左上)の指定】
「IDPR-PLACE」で0を指定した場合、かつ「IDPR-FLG」に1を指定した場合、有効となります。印刷するX座標、およびY座標を半角のカンマ区切りで設定します。単位は1440dpiにおけるドット(1インチ=1440)です。
つまり、印刷位置の座標を1mm動かすには57を、1cm動かすには567を設定します。この値を目安に、X座標、Y座標ともに0以上65535以下の値を設定してください。
本キーを省略した、本キーの設定値に0~65535以外を設定した、またはカンマ区切りで指定しなかった場合は、「IDPR-PLACE」に1が設定されたと見なします。
「IDPR-PLACE」で1~6を設定した場合、(0,0)が設定されたとみなします。
なお、印刷開始原点は(0,0)と見なし、プリンタの印刷禁止域を除いた位置から印刷します。
例) X座標に1mm、Y座標に1mmの位置に印刷する場合 IDPR-POINT=57,57
【フォント名の指定】
フォント名(書体名)を設定します。日本語フォント名のみ、設定可能です。フォント名を32バイト以内で設定してください。半角英数字と半角記号は32文字、半角カタカナ、全角文字は16文字まで指定できます。
「IDPR-FLG」に1を指定した場合、有効となります。
本キーを省略した場合、本キーの設定が日本語フォント以外であった場合、32バイトを超えていた場合、またはList Worksクライアント/Webクライアントに存在しないフォントを指定した場合は、「MSゴシック(注)」が設定されたと見なします。
注:MSは全角文字です。
参考
オペレーティングシステムが使用する正確なフォント名(全角/半角も含め)を指定する必要があります。オペレーティングシステムのフォントを確認し、正確なフォント名を設定してください。
【斜体の指定】
印刷文字を斜体にするかどうかを設定します。「IDPR-FLG」に1を指定した場合、有効となります。本キーを省略した場合、または本キーの設定値が0、1以外であった場合は、0が設定されたと見なします。
0:斜体で印刷しない 1:斜体で印刷する
【太字の指定】
印刷文字を太字にするかどうかを設定します。「IDPR-FLG」に1を指定した場合、有効となります。本キーを省略した場合、または本キーの設定値が0、1以外であった場合は、0が設定されたと見なします。
0:太字で印刷しない 1:太字で印刷する
【フォントサイズの指定】
フォントサイズをポイントで設定します。1以上72以下の整数値で設定します。
「IDPR-FLG」に1を指定した場合、有効となります。本キーを省略した場合、または本キーの設定値が1以上72以下の整数値以外であった場合は、10が設定されたと見なします。
【フォントの色の指定】
フォントの色をWindowsシステムにおけるRGB値(0~255)で設定します。R,G,Bそれぞれを半角のカンマ区切りで設定します。本キーはリモート印刷/ローカル印刷においてカラー印刷を行う場合、「IDPR-FLG」に1を指定したとき、および「IDPR-BKMODE」に1を指定したときに有効になります。
本キーを省略した場合、正しいRGB値で設定されなかった場合、または「IDPR-BKMODE」に0を指定した場合は、0,0,0が設定されたと見なして、黒色で印刷されます。
例) フォントの色を黒とする場合 IDPR-FONT-COLOR=0,0,0 フォントの色を白とする場合 IDPR-FONT-COLOR=255,255,255
参考
本キーについては、WindowsシステムのRGB値を設定します。
Solarisサーバにおける設定でも、WindowsシステムのRGB値を設定するようにしてください。
【帳票登録時の上書き指定】(Windows版のみ)
帳票登録時、保管フォルダ内の帳票を上書きするかどうかを、0か1で指定します。「REP-COND」で指定した条件と完全一致するすべての帳票を上書き対象と判断します。
本キーを省略した場合、0が指定されたと見なします。本キーの設定値が0,1以外であった場合は、帳票の登録に失敗します。
0:上書きしない 1:上書きする
注意
上書き対象となった帳票が表示中の場合は上書きされません。保管フォルダには、新しい帳票が登録されます。
上書き対象となった帳票が複数ある場合は、すべて削除され、新しい帳票が登録されます。
【帳票登録時の上書き条件指定】(Windows版のみ)
「REP-FLG」に1を指定した場合に、上書き対象と判断する条件を、0か1でカンマ区切りの形式で指定します。条件は、左から、「帳票名,コメント,作成者名,登録日時」です。
本キーを省略した場合、「0,0,0,0」が指定されたと見なし、上書きしません。本キーの設定値が0,1以外であった場合は、帳票の登録に失敗します。
0:条件としない 1:条件とする
例) 帳票名、作成者名が同じ帳票を上書き対象とする場合 REP-COND=1,0,1,0
注意
登録日時の条件では、「年月日時分」を比較します。
設定した条件の帳票情報のいずれかが空白の帳票を登録する場合、上書きしません。
管理情報定義ファイルの記述形式を以下に示します。
管理情報定義ファイルの記述例を以下に示します。