List Creator Enterprise Editionと連携して、帳票の登録時に、PDF形式に変換してメール配信することができます。PDFメール配信を行う際に、List Creator Enterprise Editionの環境設定ファイル、テンプレートファイルを利用します。また、PDF形式に変換する際は、パスワードなどのセキュリティ情報を付加することができます。
環境設定ファイル、テンプレートファイルの使用方法や、メール送信の詳細、およびPDF変換機能の詳細については、“List Creatorのマニュアル”を参照してください。 |
配信と同時にPDFファイルを、指定したフォルダに保存することができます。ただし、この機能で変換されたPDFファイルは、PDF帳票として扱われないため、Webクライアントからは参照できません。Webクライアントから参照したい場合は、PDF帳票として保管フォルダに格納する必要があります。
PDF帳票の作成については、“2.3.5 帳票の登録時自動PDF帳票作成”を参照してください。 |
PDF変換後のファイル名は、「登録した帳票のファイル名.pdf」となります。また、PDF保存先のフォルダに、すでに同名のファイルがある場合は上書きされます。
帳票の登録時自動PDFメール配信の実行結果は、操作ログ、およびイベントログで確認してください。
ログ情報の詳細については、“メッセージ集”を参照してください。 |
帳票の登録時に自動PDFメール配信を行うときは、以下の情報を運用に合わせて設定します。
帳票情報 | 意味 | |
---|---|---|
メール配信 | 自動メール配信の種別 | メール配信の種別に「帳票をPDF変換して送信」を指定します。 |
メール配信先アドレス(TO) | メール配信先アドレス(TO)を指定します。 | |
メール配信先アドレス(CC) | メール配信先アドレス(CC)を指定します。 | |
メール配信先アドレス(BCC) | メール配信先アドレス(BCC)を指定します。 | |
メッセージ | メール配信時のメールヘッダ、メール本文を指定します。 | |
PDFファイルを開くときのパスワード | PDFファイルを開くときのパスワードを指定します。 | |
PDFファイルのセキュリティオプションを変更するときのパスワード | PDFファイルのセキュリティオプションを変更するときのパスワードを指定します。 | |
印刷許可指定 (注) | PDFファイルの印刷を許可するかどうかを指定します。 | |
文書変更許可指定 (注) | PDFファイルの文書変更を許可するかどうかを指定します。 | |
テキスト/グラフィックス選択許可指定 (注) | PDFファイルのテキストとグラフィックスの選択を許可するかどうかを指定します。 | |
注釈/フォームフィールド追加変更許可指定 (注) | PDFファイルの注釈とフォームフィールドの追加と変更を許可するかどうかを指定します。 | |
エンベッド指定 (注) | PDFファイルに文字を埋め込むかどうかを指定します。 |
注:リスト管理サーバ環境設定(Windows版)/サーバ動作環境ファイル(Solaris版)でも設定が可能です。
ただし、帳票情報に設定が行われている場合は、帳票情報の設定が有効になります。
帳票出力元で、帳票ごとに登録時自動PDFメール配信の情報を設定して連携することができます。扱う帳票によって設定方法が異なります。
一般アプリ帳票の場合 <Windows版のみ>
リスト管理サーバの管理情報定義ファイルに必要な帳票情報を設定します。
管理情報定義ファイルの設定については、“6.1.2 管理情報定義ファイルの準備”を参照してください。 |
NetCOBOL/MeFt帳票の場合
NetCOBOL/MeFt帳票の場合は、電子帳票情報ファイルに必要な帳票情報を設定します。
帳票情報の設定については、“6.2.2 電子帳票情報ファイルの準備”を参照してください。 |
List Creator帳票の場合
List Creator帳票の場合は、電子帳票情報ファイル(List Creatorのprprintコマンドのin2オプションで指定)に、必要な情報を設定します。
帳票情報の設定については、“6.2.2 電子帳票情報ファイルの準備”を参照してください。 prprintコマンドについては、“List Creatorのマニュアル”を参照してください。 |
富士通ホスト帳票の場合
APS/NP、PrintASSORT、またはOSIV LISTVIEWに必要な帳票情報を設定して帳票登録時に連携します。Solaris 版では、コマンドで帳票を登録するときに、情報連携ファイルに帳票情報を設定することもできます。
帳票情報の設定については、“6.3.2 帳票情報を連携する場合の準備”を参照してください。 |
帳票の登録時にPDFメール配信を行うときは、帳票情報をそれぞれ以下のキーに設定します。
なお、自動メール配信の種別には、PDFメール配信として「3:帳票をPDF形式に変換して送信する」を指定します。
帳票情報 | 管理情報定義 | 電子帳票情報 | APS/NPまたは | OSIV LISTVIEWと帳票情報 |
---|---|---|---|---|
自動メール配信の種別 | TOL-FLG | TOL-FLG | LV-TOL-FLG | LVSVINF LV-DEF(LV-TOL-FLG) |
メール配信先アドレス(TO) | MAIL-TO | MAIL-TO | LV-MAIL-TO | LVSVINF LV-DEF(LV-MAIL-TO) |
メール配信先アドレス(CC) | MAIL-CC | MAIL-CC | LV-MAIL-CC | LVSVINF LV-DEF(LV-MAIL-CC) |
メール配信先アドレス(BCC) | MAIL-BCC | MAIL-BCC | LV-MAIL-BCC | LVSVINF LV-DEF(LV-MAIL-BCC) |
メッセージ | MAIL-TEMPLATE-nnn | MAIL-TEMPLATE-nnn | LV-MAIL-TEMPLATE-nnn | LVSVINF LV-DEF(LV-MAIL-TEMPLATE-nnn) |
PDFファイルを開くときのパスワード | PDF-OPEN-PWD | PDF-OPEN-PWD | LV-PDF-OPEN-PWD | LVSVINF LV-DEF(LV-PDF-OPEN-PWD) |
PDFファイルのセキュリティオプションを変更するときのパスワード | PDF-SECU-PWD | PDF-SECU-PWD | LV-PDF-SECU-PWD | LVSVINF LV-DEF(LV-PDF-SECU-PWD) |
印刷許可指定 | PDF-PRINT | PDF-PRINT | LV-PDF-PRINT | LVSVINF LV-DEF(LV-PDF-PRINT) |
文書変更許可指定 | PDF-MODIFY | PDF-MODIFY | LV-PDF-MODIFY | LVSVINF LV-DEF(LV-PDF-MODIFY) |
テキスト/グラフィックス選択許可指定 | PDF-SELECT | PDF-SELECT | LV-PDF-SELECT | LVSVINF LV-DEF(LV-PDF-SELECT) |
注釈/フォームフィールド追加変更許可指定 | PDF-ANNOTATE | PDF-ANNOTATE | LV-PDF-ANNOTATE | LVSVINF LV-DEF(LV-PDF-ANNOTATE) |
エンベッド指定 | PDF-EMBED | PDF-EMBED | LV-PDF-EMBED | LVSVINF LV-DEF(LV-PDF-EMBED) |
注1:Windows版のみ、一般アプリ帳票を扱うことができます。
注2:Solaris 版の場合、情報連携ファイルを利用して帳票を登録するときも、このキーを使用します。
注意
List Creator Enterprise Editionと連携するため、List Creator Enterprise Editionがインストールされている必要があります。
変換可能なページ数は最大8000ページです。8000ページを超える帳票を指定した場合はエラーになります。大量ページのPDF変換は、サーバの負荷が非常に高くなるため、8000ページを上限としています。
List CreatorのPDFフォント登録機能には対応していません。MS明朝、MSゴシック以外のフォントは、すべてMS明朝として変換されます。
オーバレイはベクトルオーバレイ、ドットオーバレイの順に優先されて変換されます。
PDF変換の出力先に、同名のPDFファイルがある場合は上書きされます。
変換後のPDFファイルは、変換前の帳票と比べて面塗り属性、線属性、バーコードなどが多少異なる場合があります。
PDF変換時の制限事項や注意事項については、“List Creatorのマニュアル”も合わせて参照してください。 |
一般アプリ帳票のバーコードについては、バーコードリーダによる読み込みを保障していません。
バーコードは、用紙、リーダ、出力装置の解像度、および状態で精度が変わるため、実際の運用を行うまえにバーコードを印刷し、読み込めることを確認してから使用してください。
Windows版List WorksサーバからSolaris版List Worksサーバに仕分けられた一般アプリ帳票については、図形データ(表、罫線など)およびバーコードは変換されません。
組み込みメディアがクリッピングされている場合、解像度にかかわらず72dpiで変換されます。このため、変換後のPDFファイルでは、組み込みメディアが変換後の帳票と異なる場合があります。
List Creatorデザイナ、またはFORMのPowerFORMツールで作成したベクトルオーバレイ(KOL6)の場合、矩形オーバレイ文字は表示されません。
変換後のPDFファイルは、印刷データ/オーバレイに設定されている色が有効となります。設定されていない場合はモノクロとなります。
Windows版において、エラーが発生した場合は、操作ログ、およびイベントログにエラー情報が出力されます。
Solaris 版において、エラーが発生した場合は、実行履歴、およびシステムログを参照してください。
操作ログ/実行履歴、イベントログ、システムログの詳細については、“メッセージ集”を参照してください。 |
ID印刷によって出力される情報は、PDF変換されません。