TN通信端末を地区や業務種別によりグループ化して、このグループ内(TNグループと呼ぶ)でFNA通信資源を共有する方式です。
グループアクセス方式ではTN通信端末は、接続時にTNグループ名を指定します。
グループアクセス方式の定義では、TNグループごとにTNグループ名とvlu資源グループを定義します。
グループアクセス方式の構成を図8.8に示します。
図8.8 グループアクセス方式
TNコネクションの接続を要求するTN通信端末が指定するTNグループ名により、TNグループ名が定義されたvlu資源グループを選択し、このvlu資源グループ内でTN通信端末と対応付けられていないFNA通信資源と対応付けを行います。vlu資源グループ内のすべてのFNA通信資源がTN通信端末と対応付けされている場合、該当するTNコネクションの接続を拒否します。なお、FNA通信資源を選択する場合、vlu資源グループ内のFNA通信資源をラウンドロビン方式により選択します。
グループアクセス方式では、TN通信端末がTNグループ名を使い分けることで、富士通メインフレームの業務アプリケーションが扱うFNA通信資源を使い分ける運用が可能です。
グループアクセス方式による業務選択を図8.9に示します。
図8.9 グループアクセス方式による業務選択
TN通信端末が指定したTNグループ名が定義されていない場合、TNコネクションの接続を拒否します。