TN通信機能では、TN通信端末から通知される通信情報によりFNA通信資源との対応付けを行います。TN通信端末に対応付けたFNA通信資源を通して富士通メインフレーム上の業務アプリケーションと通信を行います。
FNA通信資源との対応付けを図8.2に示します。
図8.2 FNA通信資源との対応付け
FNA通信資源による富士通メインフレームとの通信を図8.3に示します。
図8.3 FNA通信資源による富士通メインフレームとの通信
TN通信端末からの通知される通信情報
TN通信端末からのTNコネクションの接続時、TN通信端末から通知される通信情報を以下に示します。TN通信機能は、この通信情報を基に、TN通信端末とFNA通信資源を対応付けることで、富士通メインフレームの業務アプリケーションとTN通信端末との通信を行います。
標準情報
IPアドレス
端末タイプ
選択情報
TNグループ名
LU名
標準情報は、TN通信端末からのTNコネクションの接続要求時に標準的に通知される情報です。また、選択情報は、TN通信端末が必要に応じて通知される情報です。
WSMGR for Web経由でのTN通信端末との接続
TN通信端末としてWSMGR for Webが提供する端末エミュレータを利用する場合、TN通信端末の接続モードによっては、WSMGR for Webを経由したTN通信端末とのTNコネクションの接続となります。
WSMGR for Webの通信形態を図8.4に示します。
図8.4 WSMGR for Webの通信形態
TN通信端末がHTMLモードおよびActiveXモード(HTTPトンネリング方式)の場合、TN通信端末とWSMGR for Webとの通信はHTTPで、NETSTAGE/FICとWSMGR for Webの通信はTNプロトコルで接続します。このため、TN通信端末のIPアドレスはWSMGR for WebサーバのIPアドレスになりますが、WSMGR for Webと連携することでTN通信端末のIPアドレスで接続できます。
端末タイプの取り扱い
FNA通信資源の選択では、端末タイプによりディスプレイ端末かプリンタ端末かを識別し、端末タイプが一致するFNA通信資源と対応付けます。端末タイプが一致するFNA通信資源がない場合は、TN通信端末とFNA通信資源の対応付けができないため、TNコネクションの接続は失敗します。