TN通信端末が富士通メインフレームとの通信に使用するFNA通信資源(vlu資源)をvlu資源グループとして構成します。このvlu資源グループから、アクセス方式に応じたFNA通信資源を選択して、TN通信端末と対応付けて通信を行います。
FNA通信資源のvlu資源グループを図8.5に示します。
図8.5 FNA通信資源のvlu通信グループ
vlu資源グループの定義方法およびFNA通信資源の選択方法として、TN通信機能では、以下のアクセス方式があります。
IPアドレスアクセス方式
資源固定定義
資源共有定義
グループアクセス方式
TNグループ定義
フリーアクセス方式
フリーアクセス定義
また、各アクセス方式において、TN通信端末がLU名(vlu資源名)を指定する以下の接続も可能です。
LU名指定接続
アクセス方式は、富士通メインフレームの業務アプリケーションが扱うFNA通信資源によりTN通信端末の特定が必要か、通信するTN通信端末をIPアドレスで制限したい、通信するTN通信端末数を制限したいかなどを考慮して選択します。
TN通信のアクセス方式の概要を表8.1に示します。
通信方式と定義方法 | vlu資源グループの定義方法 | 接続の特長 | TN通信端末の設定 | |
---|---|---|---|---|
IPアドレスアクセス方式 | 資源固定定義 | 特定のTN通信端末とFNA通信資源を一対とする定義方式です。 |
| 不要 |
資源共有定義 | 特定の地域やグループで複数のFNA通信資源を複数のTN通信端末で共有する定義方式です。 |
| 不要 | |
グループアクセス方式 | TNグループ定義 | 特定の地域やグループで複数のFNA通信資源を任意のTN通信端末がTNグループ名で共有する定義方式です。 |
| TNグループ名を設定 |
フリーアクセス方式 | フリーアクセス定義 | 複数のFNA通信資源を任意のTN通信端末が共有する定義方式です。 |
| 不要 |
LU名指定接続 | 資源固定定義 資源共有定義 TNグループ定義 フリーアクセス定義 | 左記の定義が可能です。 |
| LU名を設定 |
以降では、各アクセス方式について、説明します。