Java EE 7資源のリストア・移入後に異常が発生する場合、ij7restoreコマンドに指定するオプションに誤りがあるか、資源のリストア・移入後の作業に誤りがあることが考えられます。「9.1.3 リストア手順」、「9.2.3 資源移入手順」の手順を参照し、正しい手順で資源のリストア・移入が行われたかどうかを確認してください。
以下のトラブルについて、原因と対処方法を説明します。
ij7setoperatoridコマンドの実行時にIJ7SETOPID014が出力され、コマンドの実行に失敗する場合
リストア・移出元のサービス運用ユーザーが存在しない場合、本メッセージが出力されます。リストア・移出元と同じサービス運用ユーザーが存在するか、確認してください。
PCMIサービスの起動に失敗する場合
以下の可能性があります。
PCMI0001、またはPCMI0023が出力され起動に失敗した場合は、ij7setoperatoridコマンドをリストア・移入後に実行していない可能性があります。
PCMIサービスを起動する前にissetsecuritymodeコマンド、ij7setoperatoridコマンドを実行してください。
バックアップ環境とリストア・移入環境で、Interstageのインストールディレクトリが異なっている可能性があります。
リストア・移入先のインストールディレクトリが、バックアップ環境のインストールディレクトリと同じか確認してください。
Interstage Java EE 7 DASサービスの起動ができない場合
サーバーログを確認し、出力されているメッセージについて対処してください。
特に、以下のメッセージが出力されている場合、移出元の環境で指定していたHTTPリスナー、IIOPサービス、管理サービスのネットワークアドレスを、ij7restoreコマンドの-fオプションでIPアドレス・ホスト名設定ファイルを指定して変更したかどうか確認してください。この場合、ij7restoreコマンドで-fオプションを指定して資源を再度移入してください。
Shutting down server due to startup exception |
Interstage Java EE 7 DASサービスの起動はできるが、その後のasadminコマンドによる操作に失敗する、またはエラーメッセージが出力される場合
asadminコマンド実行時に以下のようなメッセージが出力される場合は、PCMIサービスを停止し、「5.2.9 運用管理操作の暗号化通信」に記載されている手順を実施するようにしてください。
手順の中で、キーストアのパスワードの入力を求められた場合は、マスターパスワードを指定します。マスターパスワードについては「5.2.8 マスターパスワード」を参照してください。
javax.net.ssl.SSLHandshakeException: java.security.cert.CertificateNotYetValidException: NotBefore: Thu Jun 02 19:32:39 JST 2016 |
IJServerクラスタ、サーバーインスタンスの起動ができない場合
サーバーログを確認し、出力されているメッセージについて対処してください。
Interstage Java EE 7 DASサービスの場合と同様に、IPアドレスやホスト名に関する定義項目の変更を実施していない可能性があります。Interstage Java EE 7 DASサービスが起動できない場合と同様に、ij7restoreコマンドに-fオプションを指定して資源を移入してください。
Interstage Java EE 7 DASサービスが起動できる場合は、asadmin setサブコマンドで定義項目を変更しても問題ありません。
Webブラウザにステータスコード「404 Not Found」が通知される場合
Java EE 7資源をリストア・移入した場合、isprintbackuprscコマンドで表示されたバックアップ対象サービスの資源もリストア・移入しているか確認してください。
特に、Webサーバ連携をしている場合は、Interstage HTTP Server 2.2資源、Webサーバコネクタ(Interstage HTTP Server 2.2用)の資源のリストア・移入を実施するようにしてください。
Webブラウザにステータスコード「500 Internal Server Error」が通知される場合
Webサーバ連携をしている場合に本現象が発生する場合、Webサーバコネクタ(Interstage HTTP Server 2.2用)の資源の移入が正しく行われていない可能性があります。
以下の条件にあてはまる場合、Webサーバコネクタ(Interstage HTTP Server 2.2用)の資源の移入時にwscrestoreコマンドで-hオプションを指定して、接続先のIJServerクラスタのIPアドレスを変更してください。
Java EE 7資源の移入時に、ij7restoreコマンドの-fオプションを指定してHTTPリスナーのネットワークアドレスを変換した場合。
WebサーバとIJServerクラスタを別マシンで運用する場合に、Java EE 7資源の移入先のマシンのIPアドレスが移出元と異なる場合。
この場合、Webサーバが存在するマシン上でwscrestoreコマンドを実行する必要があります。
appclientコマンドの実行に失敗する場合
glassfish-acc.xmlに記載されているアドレスが、移入先のIPアドレス・ホスト名になっているかどうかを確認してください。