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Interstage Application Server V12.0.0 Java EE 7 設計・構築・運用ガイド
FUJITSU Software

10.1.7 IJServerクラスタ運用

10.1.7.1 create-clusterサブコマンド

形式

create-cluster [--systemproperties name=value[:name=value]...] cluster_name

機能説明

IJServerクラスタを作成します。

asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「10.1 asadmin」も参照してください。

また共通オプションについては、「10.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。

オプション

オプション名

簡略名

説明

--systemproperties

なし

IJServerクラスタに対するシステムプロパティを指定します。

オペランド

オペランド名

省略

説明

cluster_name

不可

IJServerクラスタ名を指定します。
IJServerクラスタ名には、1~28バイトまでの半角英数字および'_'を含めた文字列を利用できます。

戻り値

0: 正常終了
1: 異常終了

注意事項

使用例

以下のように実行します。

C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin create-cluster IJServer001
Command create-cluster executed successfully.

/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin create-cluster IJServer001
Command create-cluster executed successfully.

10.1.7.2 delete-clusterサブコマンド

形式

delete-cluster cluster_name

機能説明

IJServerクラスタを削除します。

asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「10.1 asadmin」も参照してください。

また共通オプションについては、「10.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。

オペランド

オペランド名

省略

説明

cluster_name

不可

IJServerクラスタ名を指定します。

戻り値

0: 正常終了
1: 異常終了

注意事項

使用例

以下のように実行します。

C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin delete-cluster IJServer001
Command delete-cluster executed successfully.

/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin delete-cluster IJServer001
Command delete-cluster executed successfully.

10.1.7.3 start-clusterサブコマンド

形式

start-cluster cluster_name

機能説明

IJServerクラスタを起動します。

asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「10.1 asadmin」も参照してください。

また共通オプションについては、「10.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。

オペランド

オペランド名

省略

説明

cluster_name

不可

IJServerクラスタ名を指定します。

戻り値

0: 正常終了
1: 異常終了

注意事項

使用例

以下のように実行します。

C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin start-cluster IJServer001
Command start-cluster executed successfully.

/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin start-cluster IJServer001
Command start-cluster executed successfully.

10.1.7.4 stop-clusterサブコマンド

形式

stop-cluster cluster_name

機能説明

IJServerクラスタを停止します。
すべてのサーバーインスタンスが停止するのを待つため、停止待ち時間を超過したサーバーインスタンスが存在する場合は、強制停止するのを待ってから停止します。

asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「10.1 asadmin」も参照してください。

また共通オプションについては、「10.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。

オペランド

オペランド名

省略

説明

cluster_name

不可

IJServerクラスタ名を指定します。

戻り値

0: 正常終了
1: 異常終了

注意事項

使用例

以下のように実行します。

C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin stop-cluster IJServer001
Command stop-cluster executed successfully.

/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin stop-cluster IJServer001
Command stop-cluster executed successfully.

10.1.7.5 list-clustersサブコマンド

形式

list-clusters [--timeoutmsec timeout_in_millis] [target]

機能説明

IJServerクラスタの一覧と運用状態を表示します。
運用状態は以下の文字列で表示されます。

表示内容

意味

running

起動状態です。

not running

停止状態です。

partially running

縮退運用状態です。

asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「10.1 asadmin」も参照してください。

また共通オプションについては、「10.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。

オプション

オプション名

簡略名

説明

--timeoutmsec

なし

サーバーインスタンスから応答が返るまでのタイムアウト時間(ミリ秒)を1~2147483647の範囲で指定します。省略値は「60000」です。

オペランド

オペランド名

省略

説明

target

ドメイン、IJServerクラスタ名、およびサーバーインスタンス名を指定します。
ドメインを指定した場合、すべてのIJServerクラスタ名を表示します。本オペランドが省略された場合も同じです。
サーバーインスタンス名を指定した場合、サーバーインスタンスが所属するIJServerクラスタ名が表示されます。
IJServerクラスタ名を指定した場合、指定したIJServerクラスタの情報を表示します。

注意

Interstage Java EE 7 DASサービスのサーバーインスタンス(server)は指定できません。

ターゲットが存在しない場合は、異常復帰します。
ターゲットが存在した場合、かつ、表示するIJServerクラスタが1つも存在しない場合は、正常復帰します。

戻り値

0: 正常終了
1: 異常終了

注意事項

IJServerクラスタのサーバーインスタンスが起動処理中や停止処理中の場合、またはシステムが負荷状態の場合などにおいて本コマンドを実行した場合、表示される運用状態と各サーバーインスタンスの起動状態が一致しない場合があります。正確なサーバーインスタンスの起動状態を確認する場合は「10.14 pcmilistprocesses」を参照してください。

使用例

以下のように実行します。

C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin list-clusters
IJServer002 not running
IJServer003 not running
IJServer001 running
Command list-clusters executed successfully.

/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin list-clusters
IJServer002 not running
IJServer003 not running
IJServer001 running
Command list-clusters executed successfully.

10.1.7.6 create-local-instanceサブコマンド

形式

create-local-instance [--systemproperties name=value[:name=value]...] --cluster cluster_name instance_name

機能説明

サーバーインスタンスを作成します。

asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「10.1 asadmin」も参照してください。

また共通オプションについては、「10.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。

オプション

オプション名

簡略名

説明

--systemproperties

なし

サーバーインスタンスに対するシステムプロパティを指定します。

--cluster

なし

IJServerクラスタ名を指定します。

オペランド

オペランド名

省略

説明

instance_name

不可

サーバーインスタンス名を、1~28バイトの文字列で指定します。
指定できる文字は、半角英数字および「_」と「-」です。
ただし、先頭と最後の文字に「_」と「-」は指定できません。

戻り値

0: 正常終了
1: 異常終了

注意事項

使用例

以下のように実行します。
デフォルトのリクエスト受付ポートが他のIJServerクラスタなどにより利用されている場合、コマンド実行時に新しいポート番号が自動的に割り振られます。

C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin create-local-instance --cluster IJServer001 instance1
Rendezvoused with DAS on localhost:12021.
Port Assignments for server instance instance1:
OSGI_SHELL_TELNET_PORT=26666
JAVA_DEBUGGER_PORT=29009
HTTP_LISTENER_PORT=28494
IIOP_SSL_LISTENER_PORT=25820
ASADMIN_LISTENER_PORT=24868
IIOP_SSL_MUTUALAUTH_PORT=25920
JMX_SYSTEM_CONNECTOR_PORT=28726
HTTP_SSL_LISTENER_PORT=28595
IIOP_LISTENER_PORT=25700
Command create-local-instance executed successfully.

/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin create-local-instance --cluster IJServer001 instance1
Rendezvoused with DAS on localhost:12021.
Port Assignments for server instance instance1:
OSGI_SHELL_TELNET_PORT=26666
JAVA_DEBUGGER_PORT=29009
HTTP_LISTENER_PORT=28494
IIOP_SSL_LISTENER_PORT=25820
ASADMIN_LISTENER_PORT=24868
IIOP_SSL_MUTUALAUTH_PORT=25920
JMX_SYSTEM_CONNECTOR_PORT=28726
HTTP_SSL_LISTENER_PORT=28595
IIOP_LISTENER_PORT=25700
Command create-local-instance executed successfully.


10.1.7.7 delete-local-instanceサブコマンド

形式

delete-local-instance [instance_name]

機能説明

サーバーインスタンスを削除します。

asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「10.1 asadmin」も参照してください。

また共通オプションについては、「10.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。

オペランド

オペランド名

省略

説明

instance_name

サーバーインスタンス名を指定します。

サーバーインスタンスが1つだけの場合は、本オペランドを省略できます。
サーバーインスタンスが複数存在する場合は、必ず本オペランドを指定してください。

戻り値

0: 正常終了
1: 異常終了

注意事項

使用例

以下のように実行します。

C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin delete-local-instance instance1
Command delete-local-instance executed successfully.

/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin delete-local-instance instance1
Command delete-local-instance executed successfully.

10.1.7.8 start-local-instanceサブコマンド

形式

start-local-instance [instance_name]

機能説明

サーバーインスタンスを起動します。

asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「10.1 asadmin」も参照してください。

また共通オプションについては、「10.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。

オペランド

オペランド名

省略

説明

instance_name

サーバーインスタンス名を指定します。

サーバーインスタンスが1つだけの場合は、本オペランドを省略できます。
サーバーインスタンスが複数存在する場合は、必ず本オペランドを指定してください。

戻り値

0: 正常終了
1: 異常終了

注意事項

使用例

以下のように実行します。

C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin start-local-instance instance1
Successfully started the instance: instance1
instance Location: C:\Interstage\F3FMisje7\var\nodes\localhost-domain1\instance1
Log File: C:\Interstage\F3FMisje7\var\nodes\localhost-domain1\instance1\logs\server.log
Admin Port: 24868
Command start-local-instance executed successfully.

/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin start-local-instance instance1
Successfully started the instance: instance1
instance Location: /var/opt/FJSVisje7/nodes/localhost-domain1/instance1
Log File: /var/opt/FJSVisje7/nodes/localhost-domain1/instance1/logs/server.log
Admin Port: 24868
Command start-local-instance executed successfully.

10.1.7.9 stop-local-instanceサブコマンド

形式

stop-local-instance [--force[=true|=false]] [instance_name]

機能説明

サーバーインスタンスを停止します。

asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「10.1 asadmin」も参照してください。

また共通オプションについては、「10.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。

オプション

オプション名

簡略名

説明

--force

なし

サーバーインスタンスの強制停止を行います。省略値は「false」です。

オペランド

オペランド名

省略

説明

instance_name

サーバーインスタンス名を指定します。

サーバーインスタンスが1つだけの場合は、本オペランドを省略できます。
サーバーインスタンスが複数存在する場合は、必ず本オペランドを指定してください。

戻り値

0: 正常終了
1: 異常終了

注意事項

本サブコマンドはサーバーインスタンスの停止完了を待たず復帰します。サーバーインスタンスの停止完了は、pcmilistprocessesコマンドで確認してください。

使用例

以下のように実行します。

C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin stop-local-instance instance1
Waiting for the instance to stop .
Command stop-local-instance executed successfully.

/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin stop-local-instance instance1
Waiting for the instance to stop .
Command stop-local-instance executed successfully.

10.1.7.10 list-instancesサブコマンド

形式

list-instances [target]

機能説明

サーバーインスタンスの一覧と運用状態を表示します。
運用状態は以下の文字列で表示されます。

表示内容

意味

running

起動状態です。

not running

停止状態です。

running; requires restart [pending config changes are: <可変情報>]

起動状態です。

同期化が行われていません。次回起動時に同期化されます。

not running [pending config changes are: <可変情報>]

停止状態です。

同期化が行われていません。次回起動時に同期化されます。

asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「10.1 asadmin」も参照してください。

また共通オプションについては、「10.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。

オペランド

オペランド名

省略

説明

target

ドメイン、IJServerクラスタ名、サーバーインスタンス名を指定します。
ドメインを指定した場合、すべてのサーバーインスタンス名を表示します。本オペランドが省略された場合も同じです。
IJServerクラスタ名を指定した場合、指定したIJServerクラスタに所属するすべてのサーバーインスタンスを表示します。
サーバーインスタンス名を指定した場合、指定したサーバーインスタンス名の情報を表示します。

注意

Interstage Java EE 7 DASサービスのサーバーインスタンス(server)は指定できません。

ターゲットが存在しない場合は、異常復帰します。
ターゲットが存在した場合、かつ、表示するサーバーインスタンスが1つも存在しない場合は正常復帰します。

戻り値

0: 正常終了
1: 異常終了

注意事項

サーバーインスタンスが起動処理中や停止処理中の場合、またはシステムが負荷状態の場合などにおいて本コマンドを実行した場合、表示される運用状態とサーバーインスタンスの起動状態が一致しない場合があります。正確なサーバーインスタンスの起動状態を確認する場合は「10.14 pcmilistprocesses」を参照してください。

使用例

以下のように実行します。

C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin list-instances
instance1 running
instance2 not running
instance3 not running
Command list-instances executed successfully.

/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin list-instances
instance1 running
instance2 not running
instance3 not running
Command list-instances executed successfully.

サーバーインスタンスが1つも存在しない場合は以下の出力となり、正常終了します。

C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin list-instances
Nothing to list.
Command list-instances executed successfully.

/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin list-instances
Nothing to list.
Command list-instances executed successfully.