形式
create-cluster [--systemproperties name=value[:name=value]...] cluster_name
機能説明
IJServerクラスタを作成します。
asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「10.1 asadmin」も参照してください。
また共通オプションについては、「10.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。
オプション
オプション名 | 簡略名 | 説明 |
---|---|---|
--systemproperties | なし | IJServerクラスタに対するシステムプロパティを指定します。 |
オペランド
オペランド名 | 省略 | 説明 |
---|---|---|
cluster_name | 不可 | IJServerクラスタ名を指定します。 |
戻り値
0: 正常終了
1: 異常終了
注意事項
新規作成時、すでに存在するIJServerクラスタ名は、大文字・小文字の違いにかかわらず指定できません。
例えば、ijserver001が定義済みの場合、IJSERVER001を新規に作成できません。
以下の条件でIJServerクラスタの作成を行った場合、IJServerクラスタの作成処理に時間がかかることがあります。
サーバーインスタンスが多く作成されている状態でIJServerクラスタの作成を行う場合、または
大量のIJServerクラスタが定義されている状態でIJServerクラスタの作成を行う場合
2バイト文字や、先頭と最終の文字に‘_’は、使用することはできません。
以下の名前のIJServerクラスタは作成できません。
domain
default
server
resources
使用例
以下のように実行します。
C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin create-cluster IJServer001 |
/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin create-cluster IJServer001 |
形式
delete-cluster cluster_name
機能説明
IJServerクラスタを削除します。
asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「10.1 asadmin」も参照してください。
また共通オプションについては、「10.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。
オペランド
オペランド名 | 省略 | 説明 |
---|---|---|
cluster_name | 不可 | IJServerクラスタ名を指定します。 |
戻り値
0: 正常終了
1: 異常終了
注意事項
本コマンドを実行する前に、stop-clusterサブコマンドで対象のIJServerクラスタを停止してください。起動しているIJServerクラスタは削除できません。
本コマンドを実行する前に、delete-local-instanceサブコマンドでIJServerクラスタに所属するサーバーインスタンスを削除してください。IJServerクラスタに所属するサーバーインスタンスが存在する場合、IJServerクラスタは削除できません。
本コマンドを実行する際に、${com.sun.aas.instanceRoot}の配下のファイルがロックされていると、ファイルが残存する場合があります。
以下のディレクトリ位置を${com.sun.aas.instanceRoot}の配下以外に設定変更している場合、本コマンドを実行してもディレクトリは削除されません。手動で削除してください。
ログ出力ディレクトリ
ログ出力ディレクトリの詳細については、「4.17 Java EEアプリケーションのログ」の各ログで説明している「ログファイルの出力先」を参照してください。
使用例
以下のように実行します。
C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin delete-cluster IJServer001 |
/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin delete-cluster IJServer001 |
形式
start-cluster cluster_name
機能説明
IJServerクラスタを起動します。
asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「10.1 asadmin」も参照してください。
また共通オプションについては、「10.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。
オペランド
オペランド名 | 省略 | 説明 |
---|---|---|
cluster_name | 不可 | IJServerクラスタ名を指定します。 |
戻り値
0: 正常終了
1: 異常終了
注意事項
定義済みのIJServerクラスタのいずれかが起動・停止処理を行っている間は、IJServerクラスタの起動操作を開始できず、エラーが出力されます。
IJServerクラスタが縮退状態の場合は、停止しているサーバーインスタンスをすべて起動します。
本サブコマンドはIJServerクラスタのサーバーインスタンスの起動完了を待たず復帰します。IJServerクラスタのサーバーインスタンスの起動完了は、pcmilistprocessesコマンドで確認してください。
本サブコマンドを実行すると、以下の同期化対象に対して、定義項目の更新(同期化)処理が行われます。
「target」(または「オペランド」)に指定したサーバーインスタンスまたは指定したIJServerクラスタに属するすべてのサーバーインスタンス
このため、サーバーインスタンスまたはIJServerクラスタに属するすべてのサーバーインスタンスに対する実行結果が出力されます。実行結果の詳細は「asadminコマンドの注意事項」を参照してください。
使用例
以下のように実行します。
C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin start-cluster IJServer001 |
/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin start-cluster IJServer001 |
形式
stop-cluster cluster_name
機能説明
IJServerクラスタを停止します。
すべてのサーバーインスタンスが停止するのを待つため、停止待ち時間を超過したサーバーインスタンスが存在する場合は、強制停止するのを待ってから停止します。
asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「10.1 asadmin」も参照してください。
また共通オプションについては、「10.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。
オペランド
オペランド名 | 省略 | 説明 |
---|---|---|
cluster_name | 不可 | IJServerクラスタ名を指定します。 |
戻り値
0: 正常終了
1: 異常終了
注意事項
本サブコマンドはIJServerクラスタのサーバーインスタンスの停止完了を待たず復帰します。IJServerクラスタのサーバーインスタンスの停止完了は、pcmilistprocessesコマンドで確認してください。
起動状態のサーバーインスタンスの運用管理用HTTPリスナーポート番号を変更すると、stop-clusterサブコマンドが正常終了しても、サーバーインスタンスが停止しない場合があります。stop-local-instanceサブコマンドを実行して、サーバーインスタンスを個別に停止してください。
使用例
以下のように実行します。
C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin stop-cluster IJServer001 |
/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin stop-cluster IJServer001 |
形式
list-clusters [--timeoutmsec timeout_in_millis] [target]
機能説明
IJServerクラスタの一覧と運用状態を表示します。
運用状態は以下の文字列で表示されます。
表示内容 | 意味 |
---|---|
running | 起動状態です。 |
not running | 停止状態です。 |
partially running | 縮退運用状態です。 |
asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「10.1 asadmin」も参照してください。
また共通オプションについては、「10.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。
オプション
オプション名 | 簡略名 | 説明 |
---|---|---|
--timeoutmsec | なし | サーバーインスタンスから応答が返るまでのタイムアウト時間(ミリ秒)を1~2147483647の範囲で指定します。省略値は「60000」です。 |
オペランド
オペランド名 | 省略 | 説明 |
---|---|---|
target | 可 | ドメイン、IJServerクラスタ名、およびサーバーインスタンス名を指定します。 注意 Interstage Java EE 7 DASサービスのサーバーインスタンス(server)は指定できません。 ターゲットが存在しない場合は、異常復帰します。 |
戻り値
0: 正常終了
1: 異常終了
注意事項
IJServerクラスタのサーバーインスタンスが起動処理中や停止処理中の場合、またはシステムが負荷状態の場合などにおいて本コマンドを実行した場合、表示される運用状態と各サーバーインスタンスの起動状態が一致しない場合があります。正確なサーバーインスタンスの起動状態を確認する場合は「10.14 pcmilistprocesses」を参照してください。
使用例
以下のように実行します。
C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin list-clusters |
/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin list-clusters |
形式
create-local-instance [--systemproperties name=value[:name=value]...] --cluster cluster_name instance_name
機能説明
サーバーインスタンスを作成します。
asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「10.1 asadmin」も参照してください。
また共通オプションについては、「10.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。
オプション
オプション名 | 簡略名 | 説明 |
---|---|---|
--systemproperties | なし | サーバーインスタンスに対するシステムプロパティを指定します。 |
--cluster | なし | IJServerクラスタ名を指定します。 |
オペランド
オペランド名 | 省略 | 説明 |
---|---|---|
instance_name | 不可 | サーバーインスタンス名を、1~28バイトの文字列で指定します。 |
戻り値
0: 正常終了
1: 異常終了
注意事項
サーバーインスタンスを大量に作成したIJServerクラスタが定義されている状態でサーバーインスタンスの作成を行う場合、サーバーインスタンスの作成処理に時間がかかることがあります。
すでに存在するサーバーインスタンス名は指定できません。また英文字は、大文字・小文字を区別しないため、例えば、「instance1」が存在する場合、「INSTANCE1」は指定できません。
サーバーインスタンス名に以下の文字列は指定できません。
domain
default
localhost-domain1
server
resources
サーバーインスタンス追加後にアプリケーションの配備を行うと、配備処理に失敗することがあります。Interstage Java EE 7 DASサービスを再起動してください。
サーバーインスタンス名にDOSデバイス名は指定できません。
本サブコマンドを実行すると、以下の同期化対象に対して、定義項目の更新(同期化)処理が行われます。
「cluster-name」に指定したIJServerクラスタに属するすべてのサーバーインスタンス
このため、IJServerクラスタに属するすべてのサーバーインスタンスに対する実行結果が出力されます。実行結果の詳細は「asadminコマンドの注意事項」を参照してください。
以下の場合、自動的にWebサーバと連携するよう設定が行われます。
Webサーバコネクタ環境のあるWebサーバが1つだけ存在するマシン内で、サーバーインスタンスのないIJServerクラスタに対して、サーバーインスタンスを作成した場合
Webサーバと連携すると、「Webコンテナへアクセスする運用形態」が自動的に“webserver”に設定されるため、Webサーバを経由しないリクエストは拒否されるようになります。Webサーバを経由しないリクエストも許可する場合は、「Webコンテナへアクセスする運用形態」を“nocheck”に設定してください。詳細は、ネットワーク設定の定義項目「Webコンテナへアクセスする運用形態」を参照してください。
使用例
以下のように実行します。
デフォルトのリクエスト受付ポートが他のIJServerクラスタなどにより利用されている場合、コマンド実行時に新しいポート番号が自動的に割り振られます。
C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin create-local-instance --cluster IJServer001 instance1 |
/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin create-local-instance --cluster IJServer001 instance1 |
形式
delete-local-instance [instance_name]
機能説明
サーバーインスタンスを削除します。
asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「10.1 asadmin」も参照してください。
また共通オプションについては、「10.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。
オペランド
オペランド名 | 省略 | 説明 |
---|---|---|
instance_name | 可 | サーバーインスタンス名を指定します。 サーバーインスタンスが1つだけの場合は、本オペランドを省略できます。 |
戻り値
0: 正常終了
1: 異常終了
注意事項
本コマンドを実行する前に、stop-local-instanceサブコマンドで対象のサーバーインスタンスを停止してください。起動しているサーバーインスタンスは削除できません。
本コマンドを実行する際に、${com.sun.aas.instanceRoot}の配下のファイルがロックされていると、ファイルが残存する場合があります。
本サブコマンドを実行すると、以下の同期化対象に対して、定義項目の更新(同期化)処理が行われます。
オペランドに指定したサーバーインスタンスが属するIJServerクラスタ内のすべてのサーバーインスタンス
このため、IJServerクラスタに属するすべてのサーバーインスタンスに対する実行結果が出力されます。実行結果の詳細は「asadminコマンドの注意事項」を参照してください。
以下の場合、自動的にWebサーバとの連携が解除されます。
Webサーバと連携しているIJServerクラスタに属するサーバーインスタンスをすべて削除する場合
Webサーバとの連携が解除されるとネットワーク設定の定義項目「Webコンテナへアクセスする運用形態」が“direct”に設定され、以下の同期化対象に対して、定義項目の更新(同期化)処理が行われます。
Webサーバと連携していたIJServerクラスタに属するサーバーインスタンス
このため、本コマンド実行時に定義項目の設定結果が出力されることがあります。詳細は「asadminコマンドの注意事項」を参照してください。
使用例
以下のように実行します。
C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin delete-local-instance instance1 |
/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin delete-local-instance instance1 |
形式
start-local-instance [instance_name]
機能説明
サーバーインスタンスを起動します。
asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「10.1 asadmin」も参照してください。
また共通オプションについては、「10.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。
オペランド
オペランド名 | 省略 | 説明 |
---|---|---|
instance_name | 可 | サーバーインスタンス名を指定します。 サーバーインスタンスが1つだけの場合は、本オペランドを省略できます。 |
戻り値
0: 正常終了
1: 異常終了
注意事項
本サブコマンドはサーバーインスタンスの起動完了を待たず復帰します。サーバーインスタンスの起動完了は、pcmilistprocessesコマンドで確認してください。
本サブコマンドを実行すると、以下の同期化対象に対して、定義項目の更新(同期化)処理が行われます。
「target」(または「オペランド」)に指定したサーバーインスタンスまたは指定したIJServerクラスタに属するすべてのサーバーインスタンス
このため、サーバーインスタンスまたはIJServerクラスタに属するすべてのサーバーインスタンスに対する実行結果が出力されます。実行結果の詳細は「asadminコマンドの注意事項」を参照してください。
使用例
以下のように実行します。
C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin start-local-instance instance1 |
/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin start-local-instance instance1 |
形式
stop-local-instance [--force[=true|=false]] [instance_name]
機能説明
サーバーインスタンスを停止します。
asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「10.1 asadmin」も参照してください。
また共通オプションについては、「10.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。
オプション
オプション名 | 簡略名 | 説明 |
---|---|---|
--force | なし | サーバーインスタンスの強制停止を行います。省略値は「false」です。 |
オペランド
オペランド名 | 省略 | 説明 |
---|---|---|
instance_name | 可 | サーバーインスタンス名を指定します。 サーバーインスタンスが1つだけの場合は、本オペランドを省略できます。 |
戻り値
0: 正常終了
1: 異常終了
注意事項
本サブコマンドはサーバーインスタンスの停止完了を待たず復帰します。サーバーインスタンスの停止完了は、pcmilistprocessesコマンドで確認してください。
使用例
以下のように実行します。
C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin stop-local-instance instance1 |
/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin stop-local-instance instance1 |
形式
list-instances [target]
機能説明
サーバーインスタンスの一覧と運用状態を表示します。
運用状態は以下の文字列で表示されます。
表示内容 | 意味 |
---|---|
running | 起動状態です。 |
not running | 停止状態です。 |
running; requires restart [pending config changes are: <可変情報>] | 起動状態です。 同期化が行われていません。次回起動時に同期化されます。 |
not running [pending config changes are: <可変情報>] | 停止状態です。 同期化が行われていません。次回起動時に同期化されます。 |
asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「10.1 asadmin」も参照してください。
また共通オプションについては、「10.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。
オペランド
オペランド名 | 省略 | 説明 |
---|---|---|
target | 可 | ドメイン、IJServerクラスタ名、サーバーインスタンス名を指定します。 注意 Interstage Java EE 7 DASサービスのサーバーインスタンス(server)は指定できません。 ターゲットが存在しない場合は、異常復帰します。 |
戻り値
0: 正常終了
1: 異常終了
注意事項
サーバーインスタンスが起動処理中や停止処理中の場合、またはシステムが負荷状態の場合などにおいて本コマンドを実行した場合、表示される運用状態とサーバーインスタンスの起動状態が一致しない場合があります。正確なサーバーインスタンスの起動状態を確認する場合は「10.14 pcmilistprocesses」を参照してください。
使用例
以下のように実行します。
C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin list-instances |
/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin list-instances |
サーバーインスタンスが1つも存在しない場合は以下の出力となり、正常終了します。
C:\Interstage\F3FMisje7\glassfish\bin\asadmin list-instances |
/opt/FJSVisje7/glassfish/bin/asadmin list-instances |