以下のような運用を行う場合について、IPアドレスとポート番号の設定例を説明します。
Session Registry ServerをWebアプリケーションの動作するIJServerクラスタと別マシンで運用する場合
Session Registry ServerをWebアプリケーションの動作するIJServerクラスタと同一のマシンで運用する場合
例1: Session Registry ServerをWebアプリケーションの動作するIJServerクラスタと別マシンで運用する場合
Session Registry Server(マシンC:192.0.2.1)の環境設定
| 項目 | 設定値例 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|---|
(1) | HTTPリスナー | ネットワークアドレス(注1) | 192.0.2.1 | マシンのIPアドレスまたは0.0.0.0を指定します。省略値は0.0.0.0です。 | |
(2) | リスナーポート | 5678 | |||
(3) | 仮想サーバー | 要求を受け付けるクライアントのアドレス | 192\.0\.2\.2, | Webアプリケーションの動作するIJServerクラスタを運用するマシンA、BのIPアドレスを正規表現で指定します。複数ある場合はすべて設定します。 |
Session Registry Client側のIJServerクラスタ(マシンA:192.0.2.2)の環境設定
| 項目 | 設定値例 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|---|
(4) | ライフサイクルモジュールのプロパティ | セッションのバックアップ先Session Registry Serverのアドレス(srsAddress) | 192.0.2.1 | Session Registry ServerのIPアドレスを指定します。 | |
(5) | セッションのバックアップ先Session Registry Serverのポート(srsPort) | 5678 | Session Registry Serverのポートを指定します。 | ||
(6) | システムプロパティ(SESSIONRECOVERY_PORT) | 制御用HTTPリスナーのポート番号 | 15000 | ||
(7) | 制御用HTTPリスナー | ネットワークアドレス | 192.0.2.2 | マシンのIPアドレスまたは0.0.0.0を指定します。 | |
(8) | 制御用仮想サーバー | 要求を受け付けるクライアントのアドレス | 192\.0\.2\.1 | Session Registry ServerのIPアドレスを正規表現で指定します。Session Registry Serverを運用するマシンに複数のIPアドレスが設定されている場合はすべて設定します。 |
Session Registry Client側のIJServerクラスタ(マシンB:192.0.2.3)の環境設定
| 項目 | 設定値例 | 備考 | ||
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(9) | ライフサイクルモジュールのプロパティ | セッションのバックアップ先Session Registry Serverのアドレス(srsAddress) | 192.0.2.1 | Session Registry ServerのIPアドレスを指定します。 | |
(10) | セッションのバックアップ先Session Registry Serverのポート(srsPort) | 5678 | Session Registry Serverのポートを指定します。 | ||
(11) | システムプロパティ(SESSIONRECOVERY_PORT) | 制御用HTTPリスナーのポート番号 | 15000 | ||
(12) | 制御用HTTPリスナー | ネットワークアドレス | 192.0.2.2 | マシンのIPアドレスまたは0.0.0.0を指定します。省略値は0.0.0.0です。 | |
(13) | 制御用仮想サーバー | 要求を受け付けるクライアントのアドレス | 192\.0\.2\.1 | Session Registry ServerのIPアドレスを正規表現で指定します。Session Registry Serverを運用するマシンに複数のIPアドレスが設定されている場合はすべて設定します。 |
注1) サーバで有効なすべてのIPアドレスを使用する場合は、0.0.0.0を指定します。マシンに複数のIPアドレスが設定されていて、本機能で使用するIPアドレスを制限したい場合は、許可するIPアドレスを設定し、その他の定義項目のSession Registry ServerのIPアドレス(4)、(8)、(9)、(13)も統一して設定します。なお、ネットワークアドレスを0.0.0.0とした場合でも、その他の定義項目のIPアドレスは、実際のマシンのIPアドレスで統一してください。
例2: Session Registry ServerをWebアプリケーションの動作するIJServerクラスタと同一のマシンで運用する場合
Session Registry Serverの環境設定
| 項目 | 設定値例 | 備考 | ||
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(1) | HTTPリスナー | ネットワークアドレス(注1) | 127.0.0.1 | IPアドレスは127.0.0.1(注2)または0.0.0.0とします。省略値は0.0.0.0です。 | |
(2) | リスナーポート | 5678 | |||
(3) | 仮想サーバー | 要求を受け付けるクライアントのアドレス | 127\.0\.0\.1 | 127.0.0.1(注2)とします。 |
Session Registry Client側のIJServerクラスタの環境設定
| 項目 | 設定値例 | 備考 | ||
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(4) | ライフサイクルモジュールのプロパティ | セッションのバックアップ先Session Registry Serverのアドレス(srsAddress) | 127.0.0.1 | IPアドレスは127.0.0.1(注2)とします。 | |
(5) | セッションのバックアップ先Session Registry Serverのポート(srsPort) | 5678 | ポートは(2)と同じとします。 | ||
(6) | システムプロパティ(SESSIONRECOVERY_PORT) | 制御用HTTPリスナーのポート番号 | 15000 | Webアプリケーションを運用するIJServerクラスタのサーバーインスタンス数が2のとき | |
(7) | システムプロパティ(SESSIONRECOVERY_PORT) | 制御用HTTPリスナーのポート番号 | 15001 | ||
(8) | 制御用HTTPリスナー | ネットワークアドレス | 127.0.0.1 | IPアドレスは、127.0.0.1(注2)または0.0.0.0とします。省略値は0.0.0.0です。 | |
(9) | 制御用仮想サーバー | 要求を受け付けるクライアントのアドレス | 127\.0\.0\.1 | アクセス制限を行う場合、127.0.0.1(注2)を正規表現で指定します。 |
注1) サーバで有効なすべてのIPアドレスを使用する場合は、0.0.0.0を指定します。マシンに複数のIPアドレスが設定されていて、本機能で使用するIPアドレスを制限したい場合は、許可するIPアドレスを設定し、その他の定義項目のIPアドレス(3)、(4)、(8)も統一して設定します。なお、ネットワークアドレスを0.0.0.0とした場合でも、その他の定義項目のIPアドレスは、127.0.0.1または実際のマシンのIPアドレスで統一してください。
注2) 各IPアドレスは、127.0.0.1の代わりに実際のマシンのIPアドレス(192.0.2.1など)を指定することも可能です。ただし、127.0.0.1との混在はできません。いずれかで統一してください。