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Interstage Application Server V12.0.0 Java EE 7 設計・構築・運用ガイド
FUJITSU Software

6.15.4 Javaヒープのチューニング

セッションリカバリ機能を使用する場合のJavaヒープサイズは、以下のように見積もります。

セッションリカバリ機能(Session Registry Server)を使用する場合

以下の式で見積もって、「チューニングガイド」の「JDK/JRE 8のチューニング」-「チューニング方法」-「Javaヒープおよびメタスペースのチューニング」で見積もったIJServerクラスタのJavaヒープサイズに加算してください。(単位:Mバイト)

50 + (0.2 × k) + (0.05 × a) + ((0.001 + 0.005 × d + d) × s) × 2

k: Session Registry Serverの同時処理数
a: (IJServerクラスタに配備している)Webアプリケーションの数
d: セッションの保持するデータ容量 =
    Webアプリケーションでセッションの属性(Attribute)にセットするオブジェクトおよびキーのサイズの合計値
s: セッション数


例: 対象とするIJServerクラスタは同時処理数64、Webアプリケーション1つ、セッションに格納するデータ量が2KB、セッション数が1000の場合

50 + (0.2 × 64) + (0.05 × 1) + ((0.001 + 0.005 × 0.002 + 0.002) × 1000) × 2
= 68.87

Session Registry ServerはJava VM上で動作するため、実際のJavaヒープサイズは、負荷やGCの動作状況により異なります。
そのため正確なメモリ使用量は次のようにして実測することにより見積もることを推奨します。

セッションリカバリ機能(Session Registry Client)を使用する場合

以下の式で見積もって、「チューニングガイド」の「JDK/JRE 8のチューニング」-「チューニング方法」-「Javaヒープおよびメタスペースのチューニング」で見積もったIJServerクラスタのJavaヒープサイズに加算してください。(単位:Mバイト)

(0.001 + 0.05 × d + d) × s

d: セッションの保持するデータ容量 =
    Webアプリケーションでセッションの属性(Attribute)にセットするオブジェクトおよびキーのサイズの合計値
s: セッション数