クライアントからサーバのネーミングサービスにリモート接続をする場合、接続先をJNDIの環境プロパティに指定する必要があります。リモートサーバにはIIOP通信するため、接続先のホスト名とIIOPリスナーのポート番号を設定する必要があります。
IIOPリスナーのポート番号の確認方法については、IIOPサービスの定義項目の「リスナーポート」を参照してください。
注意
接続先のサーバマシンが複数NIC設定環境の場合、接続先のIIOPリスナーのネットワークアドレスに、クライアントが利用するNICのIPアドレスまたはホスト名を指定する必要があります。
定義の詳細は「ネットワークアドレス」を参照してください。
IJServerクラスタの場合
IJServerクラスタから他プロセスまたはリモートサーバのネーミングサービスに登録されたEnterprise JavaBeanにアクセスする場合には、以下の2つの方法があります。
他ネーミングサービス連携機能を使用する(推奨)
システムプロパティまたはInitialContext作成時の引数のプロパティに、他ネーミングサービス連携機能のプロパティを指定してください。プロパティの値には他プロセスまたはリモートサーバのホスト名、IIOPリスナーのポート番号を指定する必要があります。定義方法の詳細は「4.12.4 他ネーミングサービス連携機能の設定」を参照してください。
Interstage deployment descriptorファイルにINSの規則を使用して接続先を指定する
INSの規則を使用して、他プロセスまたはリモートサーバのホスト名、IIOPリスナーのポート番号、JNDI名をInterstage deployment descriptorファイルに指定してください。定義方法の詳細は「2.14.2 環境ネーミングコンテキスト(Environment Naming Context)」を参照してください。
アプリケーションクライアントコンテナの場合
アプリケーションクライアントコンテナを使用する場合には、Interstage deployment descriptor (glassfish-acc.xml)ファイルの<target-server>タグに接続先のサーバを指定してください。name属性に一意の名前を指定し、address属性には接続先のホスト名またはIPアドレス、port属性には接続するIIOPリスナーのポート番号を指定してください。
例
<client-container> <target-server name="server1" address="host1" port="25700"/> </client-container>
Interstage deployment descriptor (glassfish-acc.xml)ファイルの詳細は、「3.2.1 Interstage deployment descriptor」を参照してください。
スタンドアロンクライアントの場合
「4.18.3 クライアント(呼び出し元)の設定」の「スタンドアロンクライアントの設定」を参照してください。