ここでは、EMC Symmetrix DMXストレージおよびEMC Symmetrix VMAXストレージについて説明します。
EMC Symmetrix DMXストレージまたはEMC Symmetrix VMAXストレージの設定
本製品は、Solutions Enablerに登録されたEMC Symmetrix DMXだけ管理します。管理対象のEMC Symmetrix DMXをSolutions Enablerに登録してください。
Solutions Enablerへの登録方法については、Solutions Enablerのマニュアルを参照してください。
また、以下の注意事項があります。
本製品では、ホットスペアの定義、DISKグループ(RAIDグループに相当)の定義、およびデバイス(シン・デバイスを含む、LUNに相当)の作成は行いません。事前にホットスペアの定義、DISKグループの定義、デバイスの作成を行ってください。
デバイスとダイレクタのポートは事前にマッピングしてください。
デバイスとLUNのマッピング、LUNマスキングはL-Server作成時に自動作成されるため、事前に作成する必要はありません。
ホットスペアの定義、DISKグループの定義、デバイスの作成、およびデバイスとダイレクタのポートのマッピングについては、EMC Symmetrix DMXストレージまたはEMC Symmetrix VMAXストレージのマニュアルを参照してください。
OSおよびマルチパスドライバをインストールする場合、サーバからストレージのアクセスパスを1パスの状態にする必要があります。
本製品とSYMCLIは同一のサーバにインストールする必要があります。
SYMAPI Serverは異なるサーバにもインストールできます。
SYMAPI Serverをインストールするサーバは、FC-HBAからEMC Symmetrix DMXストレージまたはEMC Symmetrix VMAXストレージにアクセスできる必要があります。
ストレージ装置がEMC Symmetrix DMXの場合、以下の操作による、ストレージ装置のLUNマッピングの変更、LUNマスキングの変更が、サーバーに認識されるのに最大10分かかる場合があります。
L-Serverの作成
L-Serverの削除
ディスクの追加
ディスクの削減
前述の理由で、クローニングイメージの配付を伴うL-Server作成が失敗する場合は、L-Server作成を再実行してください。
参考
物理L-Serverの作成、または物理L-Serverへのディスクの増設を行うと、EMC Symmetrix DMXストレージまたはEMC Symmetrix VMAXストレージにMasking Viewなどが作成されます。
Masking Viewなどの作成単位、名称のフォーマットは以下のとおりです。
ただし、以下の場合のMasking Viewなどの作成単位、名称のフォーマットについては「EMC Symmetrix DMXストレージの場合」を参照してください。
緊急修正T007664LP-05【Linuxマネージャー】または緊急修正T007676WP-07【Windowsマネージャー】を適用する前に作成され、かつEMC Symmetrix VMAXストレージを使用している物理L-Serverに対するディスクの増設を実施した場合
物理L-Serverが使用しているストレージが以下ではない場合
EMC Symmetrix VMAX(Enginuity 5874以降)
項目 | 作成単位 |
---|---|
Masking View | L-Serverごとに作成 |
Initiatorグループ | L-Serverごとに作成 |
Storageグループ | L-Serverごとに作成 |
Portグループ | ストレージのポートの組合せごとに作成 |
項目 | 名称のフォーマット |
---|---|
Masking View | L-Server名の先頭から52文字目まで + ハイフン("-") + 管理対象サーバのHBAのWWPNの一部 |
Initiatorグループ | L-Server名の先頭から52文字目まで + ハイフン("-") + 管理対象サーバのHBAのWWPNの一部 + "_IG" |
Storageグループ | L-Server名の先頭から52文字目まで + ハイフン("-") + 管理対象サーバのHBAのWWPNの一部 + "_SG" |
Portグループ | Directorポート名とポート番号(1) + "_" + Directorポート名とポート番号(2) + "_PG" |
例
作成するL-Server名: Sample
管理対象サーバのHBAのWWPN: 21:00:00:24:ff:2b:0e:5c, 22:00:00:24:ff:2b:0e:5c
Directorポート名とポート番号: 07GPort0, 07HPort0
L-Serverに接続するデバイスの番号: 001A
項目 | 名称 |
---|---|
Masking View | Sample-002B0E5C |
Initiatorグループ | Sample-002B0E5C_IG |
Storageグループ | Sample-002B0E5C_SG |
Portグループ | 07GPort0_07HPort0_PG |
項目 | 作成単位 |
---|---|
Masking View | 以下の数だけ作成 L-Serverが使用するストレージ装置のポート数 × L-Serverに接続するデバイス数 |
Initiatorグループ | 管理対象サーバのHBAごとに作成 |
Storageグループ | デバイスごとに作成 |
Portグループ | 以下の数だけ作成 L-Serverが使用するストレージ装置のポート数 × L-Serverに接続するデバイス数 |
項目 | 名称のフォーマット |
---|---|
Masking View | 管理対象サーバのHBAのWWPN + Directorポート名とポート番号 + ボリューム番号 |
Initiatorグループ | 管理対象サーバのHBAのWWPN |
Storageグループ | L-Serverに接続するデバイスの番号 |
Portグループ | 管理対象サーバのHBAのWWPN + Directorポート名とポート番号 + ボリューム番号 |
例
作成するL-Server名: Sample
管理対象サーバのHBAのWWPN: 21:00:00:24:ff:2b:0e:5c, 22:00:00:24:ff:2b:0e:5c
Directorポート名とポート番号: 07GPort0, 07HPort0
L-Serverに接続するデバイスの番号: 001A
項目 | 名称 |
---|---|
Masking View | 21000024FF2B0E5C07G0001A |
Initiatorグループ | 21000024FF2B0E5C |
Storageグループ | 001A |
Portグループ | 21000024FF2B0E5C07G0001A |
ファイバーチャネルスイッチにEMC Symmetrix DMXストレージまたはEMC Symmetrix VMAXストレージを接続する場合
本製品では、EMC Symmetrix DMXストレージまたはEMC Symmetrix VMAXストレージを接続する場合、ファイバーチャネルスイッチの設定は行いません。
そのため、ファイバーチャネルスイッチに対して1対1のWWPNゾーニングを事前に設定する必要があります。
I/O仮想化オプションで提供されたWWNに基づくHBA PortのWWPN値と、本製品で利用するEMC Symmetrix DMXストレージまたはEMC Symmetrix VMAXストレージのDIRECTORポートのWWPN値を、1対1の組合せでファイバーチャネルスイッチにゾーニング定義する必要があります。設定方法については、ファイバーチャネルスイッチのマニュアルを参照してください。
ファイバーチャネルスイッチのゾーニング設定方法
HBA Port1のWWPN値と、storage_portset.rcxprop定義ファイルのポートセットの1番目に定義された、DIRECTORポートのWWPN値の組合せのゾーニング、およびHBA Port2のWWPN値と、ポートセットの2番目に定義された、DIRECTORポートのWWPN値の組合せのゾーニングを設定します。
ETERNUS SN200のコマンド実行例は、以下のとおりです。
例
条件
I/O仮想化オプションで提供されたWWN値
"20:00:00:17:42:51:00:0x"
HBA Port1のWWPN値
"21:00:00:17:42:51:00:0x"
HBA Port2のWWPN値
"22:00:00:17:42:51:00:0x"
ポートセットの1番目に定義されたDIRECTORポートのWWPN値
"50:0a:09:81:88:bc:43:dc"
ポートセットの1番目に定義されたDIRECTORポートのWWPN値
"50:0a:09:82:88:bc:43:dc"
zoneCreate "emc_a_0","50:0a:09:81:88:bc:43:dc;21:00:00:17:42:51:00:00" <RETURN> |