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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.1.2 設計ガイド
FUJITSU Software

D.3.6 EMC Symmetrix DMXストレージまたはEMC Symmetrix VMAXストレージを利用する場合

ここでは、EMC Symmetrix DMXストレージおよびEMC Symmetrix VMAXストレージについて説明します。


EMC Symmetrix DMXストレージまたはEMC Symmetrix VMAXストレージの設定

本製品は、Solutions Enablerに登録されたEMC Symmetrix DMXだけ管理します。管理対象のEMC Symmetrix DMXをSolutions Enablerに登録してください。

Solutions Enablerへの登録方法については、Solutions Enablerのマニュアルを参照してください。

また、以下の注意事項があります。

参考

物理L-Serverの作成、または物理L-Serverへのディスクの増設を行うと、EMC Symmetrix DMXストレージまたはEMC Symmetrix VMAXストレージにMasking Viewなどが作成されます。
Masking Viewなどの作成単位、名称のフォーマットは以下のとおりです。


EMC Symmetrix VMAXストレージの場合

ただし、以下の場合のMasking Viewなどの作成単位、名称のフォーマットについては「EMC Symmetrix DMXストレージの場合」を参照してください。

  • 緊急修正T007664LP-05【Linuxマネージャー】または緊急修正T007676WP-07【Windowsマネージャー】を適用する前に作成され、かつEMC Symmetrix VMAXストレージを使用している物理L-Serverに対するディスクの増設を実施した場合

  • 物理L-Serverが使用しているストレージが以下ではない場合

    • EMC Symmetrix VMAX(Enginuity 5874以降)


EMC Symmetrix VMAXストレージに作成されるMasking View等の作成単位

項目

作成単位

Masking View

L-Serverごとに作成

Initiatorグループ

L-Serverごとに作成

Storageグループ

L-Serverごとに作成

Portグループ

ストレージのポートの組合せごとに作成


EMC Symmetrix VMAXストレージに作成される各部の名称のフォーマット

項目

名称のフォーマット

Masking View

L-Server名の先頭から52文字目まで + ハイフン("-") + 管理対象サーバのHBAのWWPNの一部

Initiatorグループ

L-Server名の先頭から52文字目まで + ハイフン("-") + 管理対象サーバのHBAのWWPNの一部 + "_IG"

Storageグループ

L-Server名の先頭から52文字目まで + ハイフン("-") + 管理対象サーバのHBAのWWPNの一部 + "_SG"

Portグループ

Directorポート名とポート番号(1) + "_" + Directorポート名とポート番号(2) + "_PG"

作成するL-Server名: Sample

管理対象サーバのHBAのWWPN: 21:00:00:24:ff:2b:0e:5c, 22:00:00:24:ff:2b:0e:5c

Directorポート名とポート番号: 07GPort0, 07HPort0

L-Serverに接続するデバイスの番号: 001A

項目

名称

Masking View

Sample-002B0E5C

Initiatorグループ

Sample-002B0E5C_IG

Storageグループ

Sample-002B0E5C_SG

Portグループ

07GPort0_07HPort0_PG


EMC Symmetrix DMXストレージの場合
EMC Symmetrix DMXストレージに作成されるMasking View等の作成単位

項目

作成単位

Masking View

以下の数だけ作成

L-Serverが使用するストレージ装置のポート数 × L-Serverに接続するデバイス数

Initiatorグループ

管理対象サーバのHBAごとに作成

Storageグループ

デバイスごとに作成

Portグループ

以下の数だけ作成

L-Serverが使用するストレージ装置のポート数 × L-Serverに接続するデバイス数


EMC Symmetrix DMXストレージに作成されるMasking View等の名称のフォーマット

項目

名称のフォーマット

Masking View

管理対象サーバのHBAのWWPN + Directorポート名とポート番号 + ボリューム番号

Initiatorグループ

管理対象サーバのHBAのWWPN

Storageグループ

L-Serverに接続するデバイスの番号

Portグループ

管理対象サーバのHBAのWWPN + Directorポート名とポート番号 + ボリューム番号

作成するL-Server名: Sample

管理対象サーバのHBAのWWPN: 21:00:00:24:ff:2b:0e:5c, 22:00:00:24:ff:2b:0e:5c

Directorポート名とポート番号: 07GPort0, 07HPort0

L-Serverに接続するデバイスの番号: 001A

項目

名称

Masking View

21000024FF2B0E5C07G0001A
22000024FF2B0E5C07H0001A

Initiatorグループ

21000024FF2B0E5C
22000024FF2B0E5C

Storageグループ

001A

Portグループ

21000024FF2B0E5C07G0001A
22000024FF2B0E5C07H0001A


ファイバーチャネルスイッチにEMC Symmetrix DMXストレージまたはEMC Symmetrix VMAXストレージを接続する場合

本製品では、EMC Symmetrix DMXストレージまたはEMC Symmetrix VMAXストレージを接続する場合、ファイバーチャネルスイッチの設定は行いません。

そのため、ファイバーチャネルスイッチに対して1対1のWWPNゾーニングを事前に設定する必要があります。

I/O仮想化オプションで提供されたWWNに基づくHBA PortのWWPN値と、本製品で利用するEMC Symmetrix DMXストレージまたはEMC Symmetrix VMAXストレージのDIRECTORポートのWWPN値を、1対1の組合せでファイバーチャネルスイッチにゾーニング定義する必要があります。設定方法については、ファイバーチャネルスイッチのマニュアルを参照してください。


ファイバチャネルスイッチのゾーニング設定方法

HBA Port1のWWPN値と、storage_portset.rcxprop定義ファイルのポートセットの1番目に定義された、DIRECTORポートのWWPN値の組合せのゾーニング、およびHBA Port2のWWPN値と、ポートセットの2番目に定義された、DIRECTORポートのWWPN値の組合せのゾーニングを設定します。

ETERNUS SN200のコマンド実行例は、以下のとおりです。

条件

  • I/O仮想化オプションで提供されたWWN値

    "20:00:00:17:42:51:00:0x"

  • HBA Port1のWWPN値

    "21:00:00:17:42:51:00:0x"

  • HBA Port2のWWPN値

    "22:00:00:17:42:51:00:0x"

  • ポートセットの1番目に定義されたDIRECTORポートのWWPN値

    "50:0a:09:81:88:bc:43:dc"

  • ポートセットの1番目に定義されたDIRECTORポートのWWPN値

    "50:0a:09:82:88:bc:43:dc"

zoneCreate "emc_a_0","50:0a:09:81:88:bc:43:dc;21:00:00:17:42:51:00:00" <RETURN>
zoneCreate "emc_b_0","50:0a:09:82:88:bc:43:dc;22:00:00:17:42:51:00:00" <RETURN>
...
zoneCreate "emc_a_f","50:0a:09:81:88:bc:43:dc;21:01:00:17:42:50:00:0f" <RETURN>
zoneCreate "emc_b_f","50:0a:09:82:88:bc:43:dc;22:01:00:17:42:50:00:0f" <RETURN>
cfgCreate "ror_cfg","emc_a_0;emc_b_0;~~;emc_a_f;emc_b_f" <RETURN>
cfgEnable "ror_cfg" <RETURN>
cfgSave <RETURN>