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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.1.2 設計ガイド
FUJITSU Software

D.3.7 FalconStor NSSが動作するStorage Serverを利用する場合

ここでは、FalconStor NSSが動作するStorage Serverについて説明します。


FalconStor NSSが動作するStorage Serverの設定

本製品は、管理サーバにインストールされたSAN Client CLIによってFalconStor NSSを制御します。
FalconStor NSSによりStorage ServerとStorage Serverに接続されたストレージ装置が制御されます。
そのため、FalconStor NSSを利用するためのユーザーIDとパスワードが必要です。

ユーザーIDのTypeはIPstor Admin、または本製品で利用したいストレージ装置を管理するIPStor Userである必要があります。
ユーザーIDの追加方法は、FalconStor NSSのマニュアルを参照してください。

注意

  • 本製品では以下は行われません。そのため、事前に設定してください。

    • Physical Device(Virtual Device用)の定義

    • Storage Pool(Virtual Device用)の定義

    • Virtual Deviceの作成

    設定方法については、FalconStor NSSのマニュアルを参照してください。

  • 本製品では以下を仮想ストレージとして認識します。

    • StoragePoolに登録されていないPhysical Device(Virtual Device用)

    • Storage Pool(Virtual Device用)

  • 本製品では以下をディスクとして認識します。

    • 1つのPhysicalDevice(Virtual Device用)から作成されたVirtual Device

  • PhysicalDevice(Service Enabled Device用)は認識されません。

  • StoragePool(Service Enabled Device用)は認識されません。

  • StoragePoolに登録されたPhysicalDevice(Virtual Device用)は認識されません。

  • 複数のPhysicalDevice(Virtual Device用)から作成されたVirtual Deviceは認識されません。

  • Service Enabled Deviceは認識されません。

  • 本製品でFalconStor NSSが動作するStorage Serverの管理を開始したあとに、以下のような構成変更をしないでください。

    • Virutal Deviceが作成されているPhysical DeviceのStoragePoolへの登録または登録解除

  • LUNマスキング/LUNマッピングに相当する処理は、L-Server作成時に自動で行われるため、事前に行う必要はありません。

  • OSおよびマルチパスドライバをインストールする場合、サーバからストレージのアクセスパスを1パスの状態にする必要があります。

  • 本製品とSAN Client CLIは、同一のサーバにインストールする必要があります。

  • Storage Serverとストレージ装置はiscsi接続またはFC接続(直結、スイッチ接続)されている必要があります。

  • Storage Serverと管理対象サーバはFCポート(target mode)を使用したファイバーチャネル接続だけサポートします。

  • FCポートへの接続形態はファブリック接続だけサポートします。

  • Storage ServerのNSS target portとNSS dual portをあわせて2つ以内である必要があります。3つ以上の場合はディスクの接続時にエラーになります。

  • Storage Serverは複数のNICをサポートしています。bondingを使って冗長化することをお勧めします。


ファイバーチャネルスイッチにFalconStor NSSが動作するStorage Serverを接続する場合

本製品では、FalconStor NSSが動作するStorage ServerのVirtual Deviceを物理L-Serverに接続する場合、ファイバーチャネルスイッチの設定は行いません。
そのため、ファイバーチャネルスイッチに対して2対2のWWPNゾーニングを事前に設定しておく必要があります。

I/O仮想化オプションで提供されたWWNに基づくHBA PortのWWPN値と、本製品で利用するFalconStor NSSが動作するStorage ServerのNSS target port(またはNSS dual port)のWWPN値を、それぞれ最大2ポートの4本までのパスをファイバーチャネルスイッチにゾーニング定義を行う必要があります。設定方法については、ファイバーチャネルスイッチのマニュアルを参照してください。


ファイバーチャネルスイッチのゾーニング設定方法

ファイバーチャネルスイッチにFalconStor NSSが動作するStorage Serverを接続する場合、以下を設定します。

ETERNUS SN200のコマンド例は以下のとおりです。

条件

  • I/O仮想化オプションで提供されたWWN値

    "20:00:00:17:42:51:00:0x"

  • HBA Port1のWWPN値

    "21:00:00:17:42:51:00:0x"

  • HBA Port2のWWPN値

    "22:00:00:17:42:51:00:0x"

  • 1番目のNSS target port(またはNSS dual port)のWWPN値

    "50:0a:09:81:88:bc:43:dc"

  • 2番目のNSS target port(またはNSS dual port)のWWPN値

    "50:0a:09:82:88:bc:43:dc"

コマンド例

zoneCreate "nss_1_1_0","50:0a:09:81:88:bc:43:dc;21:00:00:17:42:51:00:00"
zoneCreate "nss_2_1_0","50:0a:09:82:88:bc:43:dc;21:00:00:17:42:51:00:00"
zoneCreate "nss_1_2_0","50:0a:09:81:88:bc:43:dc;22:00:00:17:42:51:00:00"
zoneCreate "nss_2_2_0","50:0a:09:82:88:bc:43:dc;22:00:00:17:42:51:00:00"

zoneCreate "nss_1_1_f","50:0a:09:81:88:bc:43:dc;21:00:00:17:42:51:00:0f"
zoneCreate "nss_2_1_f","50:0a:09:82:88:bc:43:dc;21:00:00:17:42:51:00:0f"
zoneCreate "nss_1_2_f","50:0a:09:81:88:bc:43:dc;22:00:00:17:42:51:00:0f"
zoneCreate "nss_2_2_f","50:0a:09:82:88:bc:43:dc;22:00:00:17:42:51:00:0f"
cfgCreate "ror_cfg","nss_1_1_0;nss_2_1_0; nss_1_2_0;nss_2_2_0; ~; nss_1_1_f;nss_2_1_f; nss_1_2_f;nss_2_2_f"
cfgEnable "ror_cfg"
cfgSave