本製品では、以下の機能を提供します。
本製品の動作環境は、「2.4 ソフトウェア環境」と「2.5 ハードウェア環境」を参照してください。
提供機能 | 機能概要 | 備考 |
---|---|---|
リソースプール | リソースを無駄なく有効に活用するための機能です。 | 「2.2.2 リソースプール」を参照してください。 |
L-Server作成 | サーバ、ストレージ、OSのイメージ、ネットワークなど、リソースプール内の適切なリソースを組み合わせて構成される、物理/仮想を含めた論理サーバ(L-Server)を迅速に提供する機能です。 L-Serverに割り当てるリソースが存在しない環境でも、事前にL-Serverの定義を作成できるなど、柔軟な構築と運用が行えます。 | L-Serverについては、「2.2.3 L-Server」を参照してください。 |
L-Serverテンプレート | L-Serverを簡単に作成するために、L-Serverの仕様(CPU数、メモリ容量、ディスク容量、NIC数など)を事前に定義できる機能です。 | 「2.2.5 テンプレート」を参照してください。 |
リソースの見える化 | リソースプール内のリソースの総容量や空き容量などを表示する機能です。 | 「2.2.6 リソースの見える化」を参照してください。 |
ネットワーク設定の簡易化 | L-Serverの作成時、またはネットワーク機器の接続時に行うネットワーク設定を自動化する機能です。 | 「2.2.7 ネットワークの簡易化」を参照してください。 |
ストレージ設定の簡易化 | 物理L-Serverから利用するために、ストレージ装置とストレージネットワークを設定する機能です。 | 「2.2.8 ストレージの簡易化」を参照してください。 |
物理サーバの用途変更 | 物理サーバで起動するOSとソフトウェアを、時間帯や状況に応じて切り替えることができるため、サーバのリソースを有効活用できます。 | 「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「17.9 物理サーバの用途変更」を参照してください。 |
構築済みの物理サーバまたは仮想マシンとL-Serverの関連付け | 構築済みの物理サーバまたは仮想マシンをL-Serverに関連付けることで、L-Serverとして一元管理できます。 | 「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「第18章 構築済みの物理サーバまたは仮想マシンとL-Serverの関連付け」を参照してください。 |
リソースフォルダーによる多数リソースの分割管理 | 複数のリソースをまとめて管理するための機能です。 | 「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「第21章 リソースフォルダーの操作」を参照してください。 |
ロールによるアクセス制御 | ユーザーごとにロール(利用できる操作の集合)とアクセス範囲(操作できるリソース)を設定する機能です。 複数のユーザーを管理するユーザーグループにより、多数のユーザーの設定を一括して行うこともできます。 | 「5.1 ロールによるアクセス制御」を参照してください。 |
テナントによる複数部門での安全なリソースの隔離と共用 | テナントとは、組織や業務などを業務形態に応じてリソースの管理と運用を分割するための単位です。 | 「第6章 テナント、リソースプールの決定」および「運用ガイド CE」の「第4章 テナントの管理」を参照してください。 |
LDAP連携によるユーザー情報の共通管理 | Active Directoryなどの、LDAPをサポートするディレクトリサービスと連携することで、ユーザー情報をほかの製品と共通に管理できます。 | 「第12章 シングルサインオンの導入と決定」を参照してください。 |
高可用性の実現 | L-Serverと管理サーバの冗長化、シャーシ故障時に対応したサーバ切替え、ストレージの切替えなどの、高可用性システムを実現する機能です。 | 「第7章 高可用性とDisaster Recoveryの決定」を参照してください。 |
DR(Disaster Recovery) | 災害によるシステムの致命的な被害に備え、遠隔地に復旧用のシステム(バックアップサイト)を用意しておき、万一の場合は切り替えて運用できます。 | 「DRオプション 説明書」を参照してください。 |
監視 | サーバなどのリソース状態を監視し、GUIを使用して、正常、異常などの状態を表示する機能です。 | 「運用ガイド CE」の「第11章 リソースの監視」を参照してください。 |
電源操作 | サーバの電源ONや電源OFFを行う機能です。 | 「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「17.1 電源操作」を参照してください。 |
ハードウェア保守 | ハードウェア交換を簡易化する機能です。SANに接続している場合、I/O仮想の設定を行っておくことで、ストレージ機器の再設定をする必要がありません。また、VIOMを利用することでMACアドレス、ブート設定およびネットワーク設定も自動的に変更されるので、MACアドレスを参照するソフトウェアやネットワーク機器の設定変更も必要ありません。また、VMホームポジションを利用することで、VMホストの保守が簡単に行えます。 | 「運用ガイド CE」の「第9章 ハードウェア保守」を参照してください。 |
ネットワークの監視 | ネットワーク機器のリソース状態を監視し、GUIで正常や異常などの状態を表示する機能です。
| 「運用ガイド CE」の「11.4 ネットワークの監視」と「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「付録A 画面説明」を参照してください。 監視方法の指定については、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「15.6 ネットワーク構成情報」を参照してください。 |
ネットワークの保守 | ネットワーク機器の保守を行う機能です。 | 「運用ガイド CE」の「第9章 ハードウェア保守」を参照してください。 |
L-Serverのコンソール画面起動 | 本製品の画面から、物理/仮想を含めたL-Serverのコンソール画面を、共通の簡単な操作で表示できます。 | 「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「17.3 コンソールの利用」を参照してください。 |
管理対象リソース
本製品では、以下のリソースが管理できます。
リソース | 内容 |
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シャーシ | サーバブレードを収容するブレードサーバのシャーシです。状態監視、情報表示および電源操作ができます。 |
物理サーバ | VMwareやHyper-Vなどのサーバ仮想化ソフトウェア上で動作する仮想マシンと区別するための、物理的なサーバの総称です。物理サーバを以下の方法で利用できます。
また、物理サーバ上で動作するVMホストまたは物理OSを検出し、本製品で管理するリソースとして登録できます。 |
VMホスト | 仮想マシンを動作させるためにサーバ上で動作するサーバ仮想化ソフトウェアです。例えばHyper-Vの役割が追加されているWindows Server 2008 R2、VMwareのVMware ESX、RHEL5-Xenのドメイン0、RHEL-KVMのVMホスト、Citrix XenServer、Oracle VM Server for x86、OVM for SPARC、およびSolarisゾーンの大域ゾーンがこれに相当します。 VMホストに対して監視、情報表示、HBA address renameの設定、およびサーバ切替え操作などができます。 |
VM管理製品 | 複数のサーバ仮想化ソフトウェアを統合管理する製品です。例えばVMwareでは、VMware vCenter Server、Hyper-Vでは、SCVMM、OVM for x86 2.2、OVM for x86 3.2では、Oracle VM Managerがこれに相当します。 本製品に登録して連携することで、VMゲストに対する機能が利用できるようになります。 |
サーバ管理製品 | 複数のサーバを管理する製品です。対象のサーバを制御できます。 |
LANスイッチ(LANスイッチブレード) | ブレードサーバのシャーシに搭載されたLANスイッチ(LANスイッチブレード)です。 |
VMゲスト | 仮想マシン上で動作するOSです。
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仮想スイッチ | VMホスト上で、VMゲストのネットワークを管理するために利用する仮想的なスイッチです。 |
ディスクリソース | サーバに割り当てるディスクのリソースです。
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仮想ストレージリソース | ディスクリソースを切り出すことができるリソースです。 ETERNUSストレージのRAIDグループ、NetAppストレージのアグリゲート、およびVM作成用ファイルシステム(VMwareのVMFS(データストア)など)が相当します。 |
ストレージ管理製品 | 1つまたは複数のストレージを統合管理する製品です。
本製品に登録して連携することで、ストレージに対する機能が利用できます。 |
ネットワークリソース | L-Serverやネットワーク機器が利用するネットワークの情報を定義したリソースです。 |
ネットワークデバイスリソース | ネットワーク機器を定義したリソースです。ネットワークデバイスにはファイアーウォール装置、サーバロードバランサー装置およびL2スイッチ(LANスイッチブレードは除く)があります。 |
アドレスセットリソース | WWNとMACアドレスです。 物理L-Serverを作成する場合、WWNとMACアドレスが必要です。 KVMおよびRHEL5-Xenを利用して仮想L-Serverを作成する場合、MACアドレスが必要です。 |
仮想イメージリソース | 以下の2つのイメージです。
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物理イメージリソース | 物理L-Serverから採取したクローニングイメージです。 |