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Interstage Navigator ServerV9.5.0 セットアップガイド Vol.1(Enterprise Edition用)
FUJITSU Software

B.2.3 問い合わせ操作情報ログの出力情報

問い合わせ操作情報ログは、セッション情報と操作情報の2つから構成されています。

利用されるクライアントの種類、クライアントとのバージョンレベルによって出力情報が異なります。

セッション情報

問い合わせ操作情報ログの先頭には、セッションに関する情報を出力します。

問い合わせ操作情報ログは、監査対象となる操作を実施したときに出力します。ログオンしただけではログは出力されません。

ラベル名

説明

LOGON

ログオンした時刻

PID

rnsvのプロセスのプロセスID

CLIENT

ログオンしたPCのIPアドレス※1

USERID

ログオンしたユーザID※2

USERNAME

ログオンしたユーザ名※2

GROUPID

ログオンしたユーザのグループID※2

GROUPNAME

ログオンしたユーザのグループ名※2

APPLICATION INFORMATION

クライアント識別情報

注意

※1:Navigator Webクライアントやクライアント識別情報に対応したクライアントを使用している場合、接続元のIPアドレスは、クライアント識別情報の一部に出力されます。クライアント識別情報の詳細は、“B.8 クライアント識別情報”を参照してください。

HTTPトンネリング機能を利用してサーバに接続している場合は、Navigatorトンネリングコンポーネントが動作しているサーバのIPアドレスが出力されます。

※2:Webコンポーネントのカタログ共有機能を利用している場合、Navigator Serverに接続するユーザおよびグループが表示されます。

※3:ログインに対応するログオフした時刻

同一セッションがログオフした時刻を確認するには、接続情報ログを確認してください。

問い合わせ操作情報ログには、ログオフした時刻は、出力されません。

問い合わせ操作情報ログのセッション情報と、接続情報ログおよびアクセスログの対応については、“B.9 各ログファイルの関連付け”を参照してください。

操作情報

操作情報は、以下の情報で構成されています。

利用されるクライアントの種類、クライアントとのバージョンレベルによって出力情報が異なります。

Navigator Windowsクライアントの場合

操作情報は、以下の情報で構成されています。

Navigator Webクライアントの場合

操作情報は、以下の情報で構成されています。

注意

Webクライアントからの利用時は、レイアウト情報は出力されません。

操作開始情報

操作開始情報では、以下の情報を出力します。

ラベル名

説明

OPERATION START

問い合わせの実行が、Navigator Serverに依頼された時刻を表します。

OPERATION KIND

問合せの種別を意味します。

  • Raw Data
    明細データによる問い合わせ

  • Aggregate
    集計表による問い合わせ

  • Details
    明細表による問い合わせ

  • Multicross Report
    集計表(マルチクロスレポート)による問い合わせ

レイアウト情報

レイアウト情報では、表側、表頭、データに指定した管理ポイントまたはデータ項目に対する情報を出力します。

注意

  • Navigator Server V7.0L10以前のNavigator Windowsクライアント場合、レイアウト情報は、出力されません。レイアウト情報の出力は、Navigator Server V7.0L10以降のNavigator Windowsクライアント(データ監査機能対応クライアント)を利用してください。

  • Navigator Webクライアントからの利用時は、レイアウト情報は、出力されません。

ラベル名

意味

LAYOUT START

レイアウト情報の開始を表します。

LAYOUT PAGE

表の種類が「集計表」(マルチクロスレポート)の場合の、問い合わせ結果に対応するページ番号を表します。

問合せの種別が「Multicross Report」以外の場合は出力されません。

レイアウトの表側情報※1

LAYOUT SIDE START

レイアウトの表側情報の開始を表します。

LAYOUT SIDE POSITION

表側の位置を表します。左からの順で、最左端が1です。

LAYOUT SIDE DISPLAY

問い合わせ結果の表示に使用する名前(表示名)です。

[管理ポイントの詳細指定]画面の「項目名」に表示されている名前です。この「項目名」は利用者により変更可能です。空にすることもできますが、空にした場合この情報は表示されません。

また、機種依存文字などをユーザが指定した場合、サーバ側でコード変換に失敗し、文字化けをする可能性があります。

LAYOUT SIDE NAME

問い合わせに使用した管理ポイントの名前です。

簡易集計および時間型管理ポイントの場合はこの情報は出力されません。

LAYOUT SIDE GROUP

問い合わせに使用した管理ポイントのグループ名です。

簡易集計および時間型管理ポイントの場合はこの情報は出力されません。

LAYOUT SIDE USE

問い合わせに使用した管理ポイントの種別を表します。

Common(共通)

Personal(個人)

Time(時間型管理ポイント)

Column(簡易集計)

元項目情報

下記の元項目情報についての表を参照してください。

LAYOUT SIDE END

レイアウトの表側情報の終了を表します。

レイアウトの表頭情報※1

LAYOUT HEAD START

レイアウトの表頭情報の開始を表します。

LAYOUT HEAD POSITION

表頭の位置を表します。上からの順で、最上部が1です。

LAYOUT HEAD DISPLAY

レイアウトの表側情報と同じです。

LAYOUT HEAD NAME

レイアウトの表側情報と同じです。

LAYOUT HEAD GROUP

レイアウトの表側情報と同じです。

LAYOUT HEAD USE

レイアウトの表側情報と同じです。

元項目情報

下記の元項目情報についての表を参照してください。

LAYOUT HEAD END

レイアウトの表頭情報の終了を表します。

レイアウトのデータ情報※1

LAYOUT DATA START

レイアウトのデータ情報の開始を表します。

LAYOUT DATA POSITION

データの位置を表します。左からの順で、最左端が1です。

LAYOUT DATA DISPLAY

問い合わせ結果の表示に使用する名前です。

[データ項目の詳細指定]画面の「項目名」に表示されている名前です。この「項目名」は利用者により変更可能です。空にすることもできますが、空にした場合この情報は表示されません。

また、機種依存文字などをユーザが指定した場合、サーバ側でコード変換に失敗し、文字化けをする可能性があります。

元項目情報

下記の元項目情報についての表を参照してください。

LAYOUT DATA END

レイアウトのデータ情報の終了を表します。

LAYOUT END

レイアウト情報の終了を表します。

※1:表側情報、表頭情報、データ情報が複数指定されている場合は、指定している数だけSTART~ENDの要素が繰り返されます。表側情報と表頭情報については、指定されていない場合は出力されません。

注意

レイアウト情報に関して、STARTおよびENDには、情報として時刻が出力されますが、内部的な時刻の情報のため、解析などに使用しないようにしてください。

元項目情報

レイアウトに指定した管理ポイントやデータの元項目情報を出力します。

ラベル名

意味

ITEM START

元項目情報の開始を表します。

ITEM COLUMN

元項目の見出しです。

項目間演算の場合は出力されません。

ITEM TABLE

元項目が所属するテーブルの注釈です。

項目間演算の場合は出力されません。

ITEM KIND

元項目のDBMS側の情報の種別を以下の文字列で出力します。

  • Column(単項目)

  • Numerical Derived(数値演算)

  • Character Derived(文字演算)

  • Elapsed Time(時間演算)

  • Native Function(拡張演算)

  • Combined Codes(複合コード)

  • Expression Based(項目間演算)

ITEM SOURCE

元項目のDBMS側の情報です。元項目の種別によって、以下のように出力内容が異なります。

  • 単項目
    「スキーマ.テーブル.項目」の形式で出力します。アクセスログと異なり、各識別子は二重引用符で囲まれていません。(他の種別で出現する項目についてもこの形式で出力します。)
    例)SCOTT.ITEM_M.ITEMCODE

  • 複合コード
    複合コードの構成項目をタブ区切りで複数出力します。
    例)SCOTT.ITEM_M.ITEMCODE<タブ>SCOTT.ITEM_M.ITEMLABEL<タブ>SCOTT.ITEM_M.VALUE

  • 数値演算/文字演算
    演算式を出力します。
    例)SCOTT.ITEM_M.NUM * SCOTT.ITEM_M.VALUE * 1.05

  • 拡張演算
    演算式を出力します。
    例)DECODE(SCOTT.ITEM_M.FLAG,1,'S',2,'A','E')
    なお、拡張演算の演算式中に、二重引用符で囲んだ項目名を使用している場合、二重引用符を外したものを出力します。
    例)DECODE(KVRX.”col”,1,'S',2,'A','E')
          ↓ KVRXがスキーマ.テーブルに展開され、二重引用符も外れる
        DECODE(testuser.shops,col,1,'S',2,'A','E')

  • 時間演算
    時間演算に使用している項目をタブ区切りで出力します。
    例)SCOTT.ITEM_M.EDATE<タブ>SCOTT.ITEM_M.SDATE

  • 項目間演算
    項目間演算の演算式を出力します。
    例)DATA1 + DATA2
    DATA1は、[LAYOUT DATA POSITION]が1に対応する項目であることを表します。DATAnであればn番目の項目です。
    このように、項目間演算に使う項目は、レイアウトに配置された他のデータ項目を必ず参照しているため、項目間演算以外の項目を確認することで、抽出対象となった項目を確認することができます。

ITEM END

元項目情報の終了を表します。

SELECT情報

問い合わせに対するDBMSへのSELECT文の実行に関する情報を出力します。

ラベル名

意味

SELECT START

SELECT文の開始時刻を表します。

YYYY-MM-DD hh:mm:ss.nnn形式のアクセスログと同じ形式で出力されます。

SELECT PAGE

表の種類が「集計表」(マルチクロスレポート)の場合に、対応するページ番号を表します。

表の種類が上記以外の場合は、出力されません。

SELECT DBMS

SELECT文を発行するDBMSの種別を表します。

  • Symfoware/RDB:SYMFOWARE/RDB

  • 他サイトのSymfoware/RDB:SYMFOWARE/RDB_NET

  • Oracle(他サイトを含む):ORACLE

  • SQL Server:MSSQLSERVER

  • ODBC:ODBC

  • Shunsaku:SHUNSAKU

  • ファイル:FILE

  • Postgres:PostgreSQL

SELECT DATASOURCE

SELECT分を発行するデータソース名を表します。

  • Symfoware/RDB:環境変数「RDBDB」の値

  • 他サイトのSymfoware/RDB:登録したデータソース名

  • Oracle(他サイトを含む):環境変数「ORACLE_SID」または「RN_ORACLE_DB」の値

  • SQL Server:環境変数「RN_MSSQLSERVER_DB」の値

  • ODBC:登録したデータソース名

  • Shunsaku:登録したデータソース名

  • ファイル:FILE

  • Postgres:登録したデータソース

SELECT STATEMENT

問い合わせを実行するSELECT文を表します。

Shunsaku、またはファイルが問い合わせ対象の場合、内部的な問い合わせ内容を表すSELECT文を出力します。

FILE TYPE

問い合わせ対象となるファイルの種別です。

データソースにファイルを利用している場合に出力されます。

CSVファイルの場合:CSV

FILE LIST

問い合わせの対象となるファイルの一覧です。絶対パスで出力されます。複数ファイルが対象となる場合、タブ区切りで出力されます。

データソースにファイルを利用している場合に出力されます。

SHUNSAKU SEARCH

Shunsakuの検索式です。

データソースにShunsakuを利用している場合に出力されます。

SHUNSAKU RETURN

Shunsakuのリターン式です。

データソースにShunsakuを利用している場合に出力されます。

SELECT END

SELECT文の終了時刻を表します。

YYYY-MM-DD hh:mm:ss.nnn形式のアクセスログと同じ形式で出力されます。

RESULT DATA情報

問い合わせ結果に対する情報を出力します

表の種類

ラベル名

意味

共通

RESULT DATA START

問い合わせ結果のクライアントへの送信開始時刻を表します。

集計表
(マルチクロスレポート)

RESULT DATA PAGE

表の種類が「集計表」(マルチクロスレポート)の場合の、問い合わせ結果(表頭の情報)に対応するページ番号を表します。※1

集計表
(マルチクロスレポート)以外

RESULT DATA KIND

結果データの種別を表します。

DATA:問い合わせの結果データ

HEAD:表頭の情報(表の種類が「集計表」で、表頭に管理ポイントを指定した場合の表頭のラベル情報)

RESULT DATA

HEAD ROWS

表の種類が「集計表」または「明細表」の場合の表側の管理ポイントの数を表します。

表の種類が上記以外の場合は、出力されません。

RESULT DATA

HEAD COLUMNS

表の種類が「集計表」または「明細表」の場合の表頭の管理ポイントの数を表します。「明細表」の場合は常に0となります。

表の種類が上記以外の場合は、出力されません。

RESULT DATA CHARSET

抽出データログの文字コードを表します。

この値は環境変数RN_CHARACTER_SETの値に依存します。

EUC:EUCコードでデータを保存した

SJIS:Shift-JISコードでデータを保存した

RESULT DATA FILE

データを出力したファイルの名前を表します。名前は以下の形式となります。

YYYYMMDDhhmmss_PID_nnn.dat

集計表
(マルチクロスレポート)

MULTIPAGE START

問い合わせ結果のクライアントへの送信開始時刻を表します。※1

MULTIPAGE PAGE

問い合わせ結果に対応するページ番号を表します。※1

MULTIPAGE KIND

結果データの種別を表します。※1

DATA:問い合わせの結果データ

MULTIPAGE

HEAD ROWS

表側の管理ポイントの数を表します。※1

MULTIPAGE

HEAD COLUMNS

表頭の管理ポイントの数を表します。※1

MULTIPAGE CHARSET

抽出データログの文字コードを表します。※1

この値は環境変数RN_CHARACTER_SETの値に依存します。

EUC:EUCコードでデータを保存した

SJIS:シフトJISコードでデータを保存した

MULTIPAGE FILE

データを出力したファイルの名前を表します。名前は以下の形式となります。※1

YYYYMMDDhhmmss_PID_nnn.dat

MULTIPAGE END

問い合わせ結果のNavigatorクライアントへの送信終了時刻を表します。※1

共通

RESULT DATA ROWS

Navigatorクライアントに送信した送信したデータのレコード数を表します。※2

共通

RESULT DATA END

問い合わせ結果のNavigatorクライアントへの送信終了時刻を表します。

※1:問い合わせがMulticross Reportの場合に出力されます。

※2:問い合わせがMulticross Reportで、結果データの種別がDATAの場合、すべてのページは、同じレコード数です。ただし、データの読み込みを中断した場合、各ページの読み込みが完了した最大件数が出力されます。問い合わせがMulticross Reportで、結果データの種別がHEADの場合、内部的なデータの件数となります。表頭の実際の件数は、“データ情報ログ”で出力される“[RESULT DATA ROWS]ラベル”の値を参照してください。

[RESULT DATA ROWS]には、Navigatorクライアントに表示されるデータよりも多く出力される場合があります。例えば、以下の場合にNavigatorクライアントで表示されるデータより多く表示されます。クライアントに表示された件数を調べる場合には、“操作終了情報”の“OPERATION ROWS”を参照してください。

操作終了情報

操作の終了情報を出力します。

ラベル名

意味

OPERATION STATUS※1

問い合わせの終了ステータスを表す文字列を出力します。

OPERATION CODE※1

問い合わせの終了ステータスを表す数値を出力します。

アプリケーションなどで終了ステータスを判定するには、[OPERATION STATUS]ではなく、コードを使用してください。

OPERATION MESSAGE※1

問い合わせによりクライアントにエラーメッセージが表示された場合、そのエラーメッセージを出力します。エラーメッセージに含まれる改行は空白文字に変換され、必ず1行で出力されます。

正常終了やキャンセルの場合には、この情報は出力されません。

OPERATION ROWS※1

Navigatorクライアントからの操作で利用者が参照できる最大の件数を出力します。

問い合わせが正常に終了した場合、問い合わせ結果が表示される画面の右下の領域の件数に一致する件数です。ただし、Excel表示機能の場合には、Excelの制限により1048576行を超えたデータを表示できないなど、クライアントで表示可能な件数と、Excel以外の形式でダウンロードした件数が異なる場合があります。クライアントに表示できなくても、集計値保存によりダウンロードしたすべてのデータを参照することができるため、このラベルに出力する件数はクライアントで保存可能な件数としています。

OPERATION END

問い合わせの実行が終了した時刻を表します。

  • 問い合わせによるデータをすべてクライアントへ送信した

  • クライアントでキャンセルしたことがサーバに通知された

  • クライアントに送信したデータのサイズが、読み込みデータ最大サイズ設定機能で設定した最大サイズに達した

※1:Navigator Server V7.0L10以降のクライアント(データ監査機能対応クライアント)以外の場合、本ラベルの情報は、出力されません。

問い合わせが中断された場合のログの出力について説明します。

終了ステータス

問い合わせ操作情報ログでは、終了ステータスを表す以下のコードと文字列を出力します。コードと文字列は1対1に対応しており、どちらで判定することもできます。

コード

文字列

意味

0

Normal End

正常終了

-1001

Download Cancel

ダウンロードがキャンセルされた

-2001

Limit Rows

件数が制限に達した

-2002

Limit Size

サイズが制限に達した

-2003

Limit Excel Rows

Excel表示で行数が制限に達した

-2004

Limit Excel Columns

Excel表示で列数が制限に達した

-9001

Server Error

サーバで何らかのエラーが発生

-9002

Client Error

クライアントで何らかのエラーが発生

-9999

Other Error

その他