データ型
XMLビューの項目に利用できるNavigatorのデータ型とその制限については、“データ型”を参照してください。
データベースの構造
Navigatorの基本仕様については“1.2.7 データベースの構造”を参照してください。ただし、Shunsakuのテーブルではテーブルの結合関係や管理ポイント、データの評価について特別な制限があります。あわせて“機能制限”の説明と、上記「データ型」の説明を参照してください。
名称
“XMLデータを使用する場合の環境設定”の“1.4.4 名称の規則”を参照してください。
注意事項
CSVファイルを利用する場合、Shunsakuを利用することはできません。
Navigatorにおいて、管理者がNavigatorの提供する公開条件機能や、利用者が問い合わせ時に直接指定する条件に、Shunsakuの検索式では(定義済み)実体参照での記述(<,>,&,",')、エスケープ ("\.\.\.","\=","\\")が必要な文字を指定する場合、利用者、管理者は検索する文字のまま指定します。Navigatorの上記機能における(定義済み)実体参照形式やエスケープ形式による指定は行わないでください。
Shunsakuのデータを利用して作成した問い合わせから、条件指定問い合わせ画面を作成した場合、正常に動作しません。CSVデータ、Shunsakuのデータを利用して作成した問い合わせから、条件指定問い合わせ画面を作成しないでください。
Shunsakuのデータソースのテーブルと他のデータソースのテーブルとの結合定義
Shunsakuのデータソースの実データテーブルに対して、他のデータソース(RDBMSなどの異なるデータソース種別も含む)のマスタテーブルとの結合を定義することができます。ただし、Shunsakuのテーブルに定義された結合のうち、そのテーブルを問い合わせに指定した場合に使用できる結合の範囲には制限がありますので注意してください。詳細は以下の“機能制限”を参照してください。
機能制限
Navigatorクライアントにおいて、[オプション]画面の[レイアウト]タブの[関連する項目を表示]チェックボックスがチェックされていても、Shunsakuのデータ項目について「関連する項目」は表示されません。
したがって、Shunsakuのテーブルに結合定義を行っても、[レイアウト指定]画面のデータ項目一覧において、結合先テーブルの項目は、「関連する項目」として結合元テーブルのグループ配下に表示されません。このため、「関連する項目」としてデータ項目一覧の1つのグループ配下に表示させないと指定できない、複数のテーブルの項目を使用するレイアウトは、Shunsakuのデータ項目では作成できません。Shunsakuの項目を含めて、異なるテーブルの項目を同時に指定するようなレイアウトの設計を行う場合、注意してください。
問い合わせにおける[レイアウトの指定]画面の[表の種類]に、[集計表]、または[明細表]が選択された場合、Shunsakuのデータ項目が指定されているレイアウトに同時に指定できる管理ポイントは、以下のものに限られます。
[データ]フィールドのデータ項目が属するテーブルの項目を作成元項目とする管理ポイント
[データ]フィールドのデータ項目が属するテーブルと直接結合しているマスタテーブルから作成したマスタ管理ポイント
上記のマスタ型管理ポイントから作成したカテゴリ型管理ポイント
Navigatorクライアントは、指定できない管理ポイントを利用者に選択させないようにするために、[集計表]、または[明細表]では指定できない管理ポイントを、[レイアウトの指定]画面の[管理ポイント]フィールドの管理ポイント一覧から除去する機能を提供しています。この機能は、[オプション]画面の[レイアウト]タブでの[データ項目に合わせて絞り込む]チェックボックスがチェックされている場合に有効です(初期設定でチェックされています)。
問い合わせのレイアウトにおいて、[表の種類]に[明細データ]が選択されている場合、1つのレイアウト上にShunsakuのデータ項目と同時に指定できる管理ポイントは、[データ]フィールドのデータ項目が属するテーブルの項目を作成元項目とする管理ポイントに限られます。管理ポイントを指定した[明細データ]の問い合わせは、実行時にエラーとなります。異なるテーブルを結合した問い合わせ結果の明細が必要な場合は、[明細表]を選択してください。
Shunsakuのテーブルに演算項目、複合コードは定義できません。
Shunsakuのテーブルに対する結合定義において、アウタジョインは指定できません。
ShunsakuのテーブルとShunsaku以外のデータソースのテーブル間で結合定義の登録、編集、削除を行う場合、「テーブル結合モード」からは操作できません。必ず「一覧モード」から操作してください。また、基本設計ウィザードでも、異データソース間の結合について操作できません。
Shunsakuのテーブルの公開条件に、以下は指定できません。
前方一致
後方一致
NULL指定
[対象にするデータ]画面での[一致しない]の選択
問い合わせのレイアウトにおいてShunsakuのデータ項目が指定された場合、同時に指定できる結合関係のあるテーブルの項目や管理ポイントの範囲には制限があります。詳細は、上記“データ項目や管理ポイントの指定に関する共通の制限事項”を参照してください。
Navigator辞書管理ツールでShunsakuの項目属性を時間型に変更する場合、[時間属性の設定] 画面上の[サンプル表示]ボタンは無効です。[最新期]、および[最古期]にデータは表示されません。
ツールにおいて、テーブルの[一覧表示]画面に表示される[行数]列、およびテーブルのプロパティにおける[最新行数]フィールドには、実際の行数にかかわらず常に「0」が表示されます(テーブルのプロパティの[最新行数]ボタンは無効です)。[一覧表の作成]を実行してExcelシートに得られるテーブル一覧も同様です。
マスク型管理ポイント(一部の文字列で項目のデータをグルーピング[マスク指定]し、そのグルーピングを分類の対象にした管理ポイント)は作成できません。
問い合わせのレイアウトにShunsakuのデータ項目が指定された場合、同じレイアウトに指定できる管理ポイントの範囲には制限があります。詳細は、上記“データ項目や管理ポイントの指定に関する共通の制限事項”を参照してください。
[カテゴリの編集(連続した区間で分割)]画面における[データの値/表示]ボタン、および[等分割]ボタンは使用できません。
集計方法に[件数(重複を除く)]、[合計してから演算]は使用できません。
また、以下の場合、集計方法[件数(すべて)]は使用できません。
表側、または表頭に管理ポイントを指定していない、かつ[データ]フィールドに指定されているすべてのデータ項目の集計方法が[件数(すべて)]である。
結合が定義されたテーブルのデータ項目を、問い合わせのレイアウトに指定する場合、同時に指定できる管理ポイントや、他テーブルのデータ項目には制限があります。詳細は、上記“データ項目や管理ポイントの指定に関する共通の制限事項”を参照してください。
Shunsakuにおける検索式、リターン式の長さには制限があります。基準値数が大量に存在するカテゴリ型、マスタ型管理ポイントの指定や、非常に長い条件や大量のデータ項目数が指定された問い合わせを行うと、Shunsakuのアクセスにおけるエラーとなる場合があります。
[条件の指定]画面において、以下は指定できません。
「検索の方法」として選択する以下の指定
先頭が一致するデータ
末尾が一致するデータ
LIKE式で指定
以下のコマンドの選択
NULL値
NULL値を除くすべて
NULL値のみ
[条件のAND/OR編集]画面において、[NOT設定/解除]ボタンは使用できません。また、[無効化設定/解除]ボタンによる条件の無効化設定は、実行できません。
[表のオプションの指定]画面において、[性能オプション]タブにおける以下の指定は行えません。
「テーブルジョインの処理」での「データベースシステムで行う」の選択
「階層関係のある管理ポイントの処理方法」での「階層関係のチェックを行わない」の選択
[表のオプションの指定]画面における[その他]タブで、[カテゴリがNULLの値のみ集計する]チェックボックスは指定できません。したがって、未分類データのうちカテゴリがNULLのデータだけを表示することはできません。
[期間指定]画面の「期間の設定方法」として、[全ての期間を対象]の指定は行えません。また、[期間指定]タブの[データを調べる]ボタンも使用できません。
[管理ポイントの詳細指定]画面におけるCASEオプションは使用できません。
[カテゴリの読み込み]画面の[検索の方法]タブにおいて、以下は指定できません。
[先頭が同じ文字列のカテゴリを検索する]の指定
[末尾が同じ文字列のカテゴリを検索する]の指定
以下の問い合わせは実行できません。
時間型管理ポイントを[条件]フィールド、または[時間]フィールドに指定する、かつ[期間指定]画面で「期間の設定方法」に[全ての期間を対象]を指定
[表の種類]に[明細データ]を指定した場合、結合先のマスタ型管理ポイント、およびその管理ポイントから作成したカテゴリ型管理ポイントを使用した問い合わせは実行できません。実行した場合はエラーになります。
Shunsaku上に資源を作成するデータ登録機能、およびエキスパートユーザ分析機能は使用できません。
Navigatorのコード系とShunsakuの文字コードが異なる場合の注意事項
Navigatorでは、Shunsakuのデータソースごとに文字コードを指定することができます。この場合、NavigatorがShunsakuAPI検索に指定するリターン式、検索式は、データソースの文字コードに変換して指定されます。また、Shunsakuから返却された検索データは、データソースの文字コードからNavigatorのコード系に変換されてから、XMLビューの行データとして集計処理されます。ただし、このような運用を行う場合、XMLビューの定義や辞書のセットアップ、問い合わせにおいて以下のような注意事項があります。
NavigatorのXMLビューに定義されたパス式(リターン式)、検索式、および公開条件や利用者が問い合わせに直接指定した条件式に、Shunsakuの文字コードからNavigatorのコード系への変換ができない文字が含まれていた場合、Shunsakuへの検索要求がエラーとなります。したがって、これらの指定にはコード変換できない文字を含まないように注意してください。
ShunsakuからNavigatorに検索結果として返却されたデータ中に、Shunsakuの文字コードからNavigatorのコード系への変換ができない文字が含まれていた場合、Navigatorにおいて変換エラーが発生します。
この動作は、Navigatorの環境設定ファイルの環境変数「RN_SHUNSAKU_CODE_CONVERT_ERROR_LEVEL」の指定によって、変換できない文字をCharset Managerの定めるデフォルト文字に置き換えるよう変更することができます。
ただし、この対処には以下のような注意点があるため、コード変換でデフォルト文字に置き換えられるデータを含むXMLビューの項目に対して、[レイアウトの指定]画面の[データ]フィールドに指定すること以外の操作(管理ポイントの作成、ラベルとしての使用、結合定義、公開条件や問い合わせにおける絞り込み条件の指定など)は、一切行わないようにしてください。
また、その項目の集計や並べ替えを行う場合、それらは変換後のデータに対する処理であることに注意してください。
デフォルト文字に置き換えられる文字を含む項目に管理ポイントを作成した場合、その管理ポイントは置き換え後のデータで作成されるので、意図しない問い合わせ結果となる可能性があります。
デフォルト文字に置き換えられる文字を含む項目に結合を定義した場合、意図しない結合結果となる可能性があります。
このようなデータを検索する条件を問い合わせや公開条件に指定した場合、置き換え後の文字で検索されますので、意図しない検索結果となる可能性があります。
コード変換の中には1文字に対応するコードのバイト長が異なるものがあります(例Shift-JISとEUC間での半角カナ文字の変換など)。このようなデータがXMLビューの検索結果に含まれる場合、項目のデータ型の定義に注意が必要となります。XMLビューの文字型項目は、Navigatorのコード系に変換した後のデータが格納できる長さである必要があります。データの定義長を超えるデータを検出した場合、エラーを通知し処理を中断します。
この動作は、環境設定ファイルに設定する環境変数「RN_SHUNSAKU_CHARACTER_OVER_LENGTH」によって、変換後のデータ長が定義長を超過するデータをエラーとせず、NULL値に置き換えて処理を継続するように変更することができます。ただし、この対処を行った場合、先に説明した変換エラーの場合の動作変更と同様の注意点があります。
NULL値に置き換えられるデータを含むXMLビューの項目に対して、[レイアウトの指定]画面の[データ]フィールドに指定する以外の操作(管理ポイントの作成、ラベルとしての使用、結合定義、公開条件や問い合わせにおける絞り込み条件の指定など)は、一切行わないようにしてください。
また、その項目の集計や並べ替えを行う場合、それらは置き換え後のデータに対する処理であることに注意してください。
コード変換における一般的な問題として、Charset Managerの持つ変換表において、ある文字が利用者の意図しない、異なる形の文字に対応づけられている場合があります。このような変換が行われる文字を、NavigatorのXMLビューに指定するパス式(リターン式)、検索式、および公開条件や問い合わせの条件に使用した場合、文字変換の結果、検索結果が意図したものとは異なる検索が行われる可能性があります。したがって異なる文字コードのデータソースを使用する場合、Charset Managerの変換表におけるエンコーディング方式間の文字の対応に十分注意してください。