outputタグは、ログの出力先を指定します。複数の出力先にログを出力する場合は、outputタグを複数記述します。標準エラー出力と、ファイル/var/log/myapp.log(Solaris、Linuxの場合)の両方へログを出力する場合の定義例を以下に示します。
<logComposer name="Log1"> <output name="sysErrOut" type="stderr"/> <output name="sysFileOut" type="file"> <param name="path" value="/var/log"/> <param name="prefix" value="myapp"/> <param name="extension" value=".log"/> </output> </logComposer> |
name属性には、outputタグを識別する名前を指定します。type属性は、以下のどれかを記述します。パラメタが必要な場合は、paramタグで指定します。
指定名 | 意味 | パラメタ |
---|---|---|
stdout | 標準出力 | なし |
stderr | 標準エラー出力 | なし |
file | ファイル | 出力フォルダ(path)、ファイル名(prefix)、拡張子(extension) 出力フォルダは"/var/log"(Solaris、Linuxの場合)のように設定します。 |
syslog | syslog(注3) | ホスト名(hostname)(注1)、機能(facility)、重大度(severity)、文字エンコーディング(encoding) |
logComposer | 他のログ定義の利用 | logComposerタグの名前(target) |
multi | ログ出力サービスの利用 | ログ出力サービス定義ファイル(target)(注2) |
event | イベントログ(注3) | イベントログの種類(type) |
注1) ホスト名を省略および“localhost”を指定した場合、ログ制御ファイルを指定することで出力方法をUDPまたはsyslog関数に切り替えることも可能です。出力先の変更についての詳細は、“Interstage Business Application Server セットアップガイド”の“ログ制御ファイルの設定”を参照してください。
Java APIでログを出力する場合、初期化パラメタにより出力方法をUDPまたはsyslog関数に切り替えることも可能です。初期化パラメタについては、“19.5.1.4 初期化パラメタ”を参照してください。
syslogdがIPv6に対応していない場合、IPv6アドレスを使用してsyslogを出力するとログが出力されません。IPv4で運用するか、syslog関数で出力してください。
注2) type属性に"multi"を指定した場合、ログ出力サービス定義ファイルの以下のタグに、ログ定義ファイルのoutputタグのname属性に指定した出力先を指定します。
ログ出力サービス定義ファイルのoutputタグのname属性
ログ出力先の詳細については、“19.2.2 ログの出力先の設定”を参照してください。
注3) ユーザが指定するログは指定されたままの形で出力されます。
ログ制御ファイルのValueタグにsystemcallを指定して運用している場合、'%'文字を出力する時は'%%'と指定してください。
ログ本文には、'%'の後に半角数字(複数桁を含む)を指定した文字列を指定しないでください。以下の例を示す文字列をログ本文には指定できません。
“%1”
“%01”
注意
ログをファイルに出力する場合、プロセスごとに異なるファイルに出力するように設定してください。
複数のIJServerを使用する場合には、IJServer単位に出力先ファイルを分けてください。
以下のワークユニットの標準出力、および標準エラー出力は、ファイル分割や世代管理は行われません。ログファイルのバックアップや削除を行うなど、運用について考慮し、また、十分なディスク容量を確保してください。
非同期ワークユニット
CORBAワークユニット
通常は、非同期ワークユニット、およびCORBAワークユニット上でログを出力する場合、ログ出力サービスに出力することを推奨します。
イベントログに出力できる文字コードはShift_JISのみです。
また、異なる定義名から同一のファイルに出力するには、以下のSolaris、Linuxの場合を例に定義してください。
<logComposer name="Log1"> <output name="sysFileOut" type="file"> <param name="path" value="/var/log"/> <param name="prefix" value="myapp"/> <param name="extension" value=".log"/> </output> </logComposer> <logComposer name="Log2"> <output name="myLogOut" type="logComposer"> <!-- 定義名"Log1"のoutputタグの出力先へ出力 --> <param name="target" value="Log1"/> </output> </logComposer> |
Syslogサーバの設定方法は、ご使用になるSyslogサーバのマニュアルを参照してください。
ログファイルは、OS標準のコマンドなどを用いて退避や参照などの操作を行います。
IJServer上で動作するアプリケーションにおいて、標準出力や標準エラー出力へログを出力する場合には、IJServerのコンテナログへ出力されます。コンテナログは、Interstage管理コンソールを利用し参照することが可能です。