業務共通制御情報入力ファイルは、XML形式で記述します。なお、業務共通制御情報入力ファイルは、任意のフォルダに作成または修正してください。このとき、文字コードは“UTF-8”を使用してください。また、1つのアプリケーション連携実行基盤に対して1ファイル作成してください。
タグの記述形式については、“Interstage Business Application Server リファレンス”の“業務共通制御情報入力ファイルリファレンス”を参照してください。
タグ名 | 概要 |
---|---|
apfw-ctrl | 業務共通制御情報定義のルート要素です。 |
version | 業務共通制御情報入力ファイルのバージョンを記述します。 |
server | サーバアプリケーションの定義を記述します。 |
comment | 生成した業務共通制御実行基盤インタフェースソースファイルの先頭に注釈行として挿入する情報を格納したファイルのパスを含むファイル名を記述します。 |
userwork | 業務共通制御のインタフェースにアプリケーション作業域、アプリケーション作業域長を追加するかどうかを記述します。 |
control-logic | 業務共通制御の定義を記述します。 |
set-target | 振分け制御の定義を記述します。 |
library | 振分け制御のライブラリ名を記述します。 |
pre-business | 業務前制御の定義を記述します。 |
library | 業務前制御のライブラリ名を記述します。 |
post-business | 業務後制御の定義を記述します。 |
library | 業務後制御のライブラリ名を記述します。 |
result-control | 結果編集制御の定義を記述します。 |
library | 結果編集制御のライブラリ名を記述します。 |
client | クライアントアプリケーションの定義を記述します。(注) |
comment | 生成したbeanソースファイルの先頭に注釈行として挿入する情報を格納したファイルのパスを含むファイル名を記述します。 |
bean | 制御データ用のbean生成に必要な定義を記述します。 |
package | 制御データ用のbeanを生成する際に、生成するパッケージ名を記述します。 |
注)<client>タグの記述については、“9.3 業務共通制御を利用したクライアントアプリケーションの作成”の“9.3.2 業務共通制御情報入力ファイルの作成”を参照してください。
注意
記述可能な個数を超えて同じタグを記述した場合は、先に記述されているタグが有効になります。
タグに同じ属性を複数記述した場合は、エラーになります。
■業務共通制御情報入力ファイルの記述例
Linuxを使用する場合の、業務共通制御情報入力ファイルの記述例を以下に示します。
例は、以下の条件に基づいて記述されています。
アプリケーション作業域を使用
コメントを出力
振分け制御を使用
振分け制御のライブラリ名“libsettarget.so”
業務前制御を使用
業務前制御のライブラリ名“libprebiz.so”
業務後制御を使用
業務後制御のライブラリ名“libpostbiz.so”
結果編集制御を使用
結果編集制御のライブラリ名“libresultcontrol.so”
業務共通制御情報入力ファイルのタグの記述形式については、“Interstage Business Application Server リファレンス”の“アプリケーション情報入力ファイルリファレンス”を参照してください。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <!-- アプリケーション作業域の使用有無を指定します。 --> <!-- 省略可能です。省略した場合はアプリケーション作業域を使用しません。 --> <userwork flag="ON" /> <!-- 業務共通制御の定義を記述します。 --> <control-logic> <!-- 振分け制御の使用有無を指定します。 --> <!-- 省略可能です。省略した場合は振分け制御を使用しません。 --> <set-target flag="ON"> <!-- 振分け制御のライブラリ名を指定します。--> <!-- 省略できません。省略した場合はツールの実行時にエラーとなります。 --> <library name="libsettarget.so" /> </set-target> <!-- 業務前制御の使用有無を指定します。 --> <!-- 省略可能です。省略した場合は業務前制御を使用しません。 --> <pre-business flag="ON"> <!-- 業務前制御のライブラリ名を指定します。--> <!-- 省略できません。省略した場合はツールの実行時にエラーとなります。 --> <library name="libprebiz.so" /> </pre-business> <!-- 業務後制御の使用有無を指定します。 --> <!-- 省略可能です。省略した場合は業務後制御を使用しません。 --> <post-business flag="ON"> <!-- 業務後制御のライブラリ名を指定します。--> <!-- 省略できません。省略した場合はツールの実行時にエラーとなります。 --> <library name="libpostbiz.so" /> </post-business> <!-- 結果編集制御の使用有無を指定します。 --> <!-- 省略可能です。省略した場合は結果編集制御を使用しません。 --> <result-control flag="ON"> <!-- 結果編集制御のライブラリ名を指定します。--> <!-- 省略できません。省略した場合はツールの実行時にエラーとなります。 --> <library name="libresultcontrol.so" /> </result-control> </control-logic> </server> <!-- クライアントアプリケーションの定義を記述します。--> <client> <!-- 生成されるファイルの先頭に指定したファイル内容をコメントとして出力します。 --> <!-- 省略可能です。省略した場合はコメントを出力しません。 --> <comment>C:\sample\xxx.txt</comment> <!-- beanの固有定義を定義します。 --> <!-- クライアントアプリケーションにbeanを使用しない場合、定義の必要はありません。--> <bean> <package>samplepkg</package> </bean> </client> </apfw-ctrl> |
生成される業務共通制御実行基盤インタフェースソースファイルの先頭に、指定したファイル内容でコメントを付ける場合は、以下の定義情報が必要になります。
<comment>タグ
コメントを記述したファイル名を記述します。
定義を省略した場合は、コメントは出力されません。
ポイント
コメントファイルは、テキスト形式で記述します。
コメントにCOPYRIGHT、作成日を入れる場合の例を以下に示します。
COPYRIGHT FUJITSU LIMITED 2006 CREATE: 2006/01/01 |
生成されるソースファイルの先頭には、以下のようにコメントが挿入されます。
/* COPYRIGHT FUJITSU LIMITED 2006 CREATE: 2006/01/01 */ ・・・以降生成されるソースコード・・・ |
なお、コメントファイルは、業務共通制御と同じコード系で作成する必要があります。
◆アプリケーション作業域
アプリケーション作業域を使用する場合、以下の定義情報が必要になります。
<userwork>タグのflag属性
“ON”:アプリケーション作業域を使用します。
“OFF”:アプリケーション作業域を使用しません。
定義を省略した場合は、“OFF”を指定した場合と同様に処理されます。
注意
アプリケーション作業域を使用する場合、あわせて運用時の設定として、アプリケーション連携実行基盤定義ファイルでアプリケーション作業域のサイズも指定する必要があります。
設定方法の詳細は、“Interstage Business Application Server セットアップガイド”の“アプリケーション連携実行基盤定義ファイルの作成”を参照してください。
◆振分け制御、業務前制御、業務後制御、および結果編集制御
振分け制御を使用する場合、以下の定義情報が必要になります。
<set-target>タグのflag属性
“ON”:振分け制御を使用します。
“OFF”:振分け制御を使用しません。
定義を省略した場合は、“OFF”を指定した場合と同様に処理されます。
<set-target>タグ配下の<library>タグのname属性
振分け制御のライブラリ名を記述します。
業務前制御を使用する場合、以下の定義情報が必要になります。
<pre-business>タグのflag属性
“ON”:業務前制御を使用します。
“OFF”:業務前制御を使用しません。
定義を省略した場合は、“OFF”を指定した場合と同様に処理されます。
<pre-business>タグ配下の<library>タグのname属性
業務前制御のライブラリ名を記述します。
業務後制御を使用する場合、以下の定義情報が必要になります。
<post-business>タグのflag属性
“ON”:業務後制御を使用します。
“OFF”:業務後制御を使用しません。
定義を省略した場合は、“OFF”を指定した場合と同様に処理されます。
<post-business>タグ配下の<library>タグのname属性
業務後制御のライブラリ名を記述します。
結果編集制御を使用する場合、以下の定義情報が必要になります。
<result-control>タグのflag属性
“ON”:結果編集制御を使用します。
“OFF”:結果編集制御を使用しません。
定義を省略した場合は、“OFF”を指定した場合と同様に処理されます。
<result-control>タグ配下の<library>タグのname属性
結果編集制御のライブラリ名を記述します。
上記で説明した以外のタグについては、“Interstage Business Application Serverリファレンス”の“アプリケーション情報入力ファイルリファレンス”を参照してください。