同期アプリケーション連携実行基盤の提供する業務共通制御を利用するためのクライアントアプリケーションの作成方法について説明します。
Javaで作成したクライアントプログラムを、同期アプリケーション連携実行基盤上で動作する業務共通制御と連携させるために必要な情報を、業務共通制御実行基盤インタフェース生成ツールで生成します。業務共通制御実行基盤インタフェース生成ツールでは、業務共通制御のインタフェースを定義したIDLファイル、および付加情報を定義した業務共通制御情報入力ファイルを入力として、以下の情報を生成します。
制御データ用データ変換クラス
制御データ用ユーザ定義型クラス
制御データ用bean
Javaで作成したクライアントプログラムと、業務共通制御実行基盤インタフェース生成ツールで生成された情報をコンパイルおよびビルドして、Javaクライアントアプリケーション(jarファイル)を作成します。
以下に、業務共通制御実行基盤インタフェース生成ツールの機能概要を示します。
業務共通制御IDLファイル
業務共通制御のインタフェースを、IDLで記述したファイルです。詳細は、“16.4.2 業務共通制御情報入力ファイルの作成・修正”を参照してください。
業務共通制御情報入力ファイル
業務共通制御インタフェースの付加情報などを定義したファイルです。詳細は、“9.3.2 業務共通制御情報入力ファイルの作成”を参照してください。
制御データ用bean
業務共通制御IDLファイルに定義されているオペレーションに対応した、Javaのクラスです。
制御データ用ユーザ定義型クラス
業務共通制御IDLファイルに定義されている構造体に対応した、ユーザ定義型のJavaクラスです。
制御データ用データ変換クラス
bean、配列、ユーザ定義型クラス、およびバイナリのデータを同期アプリケーション連携実行基盤のデータ型へ変換するための、Javaクラスです。
注意
図はサーバがSolarisおよびLinuxの場合の例です。 サーバがWindowsの場合、業務共通制御実行基盤インタフェース生成ツールとして、 “apfwgenctrlw”を使用します。
業務共通制御実行基盤インタフェース生成ツールが生成する以下のファイルは、
クライアントアプリケーション開発では使用しませんが、サーバ側の業務共通制御を
作成配備する場合に使用します。
業務共通制御実行基盤インタフェース
業務共通制御アプリケーションインタフェース定義ファイル
制御アプリケーション定義ファイル
業務共通制御を利用するためのクライアントアプリケーションの作成手順を以下に示します。