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Interstage Business Application Server アプリケーション開発ガイド
FUJITSU Software

12.1.2 初期処理/終了処理/前処理/後処理/エラー処理/トランザクション後メッセージ編集処理の利用指針

初期処理/終了処理/前処理/後処理/エラー処理/トランザクション後メッセージ編集処理の利用指針を以下に示します。

注意

C言語アプリケーションを使用できるのは、同期アプリケーション連携実行基盤だけです。

注意

  • 初期処理、および終了処理は、サーバアプリケーションと同一プロセス上でプロセス単位に実行されます。ワークユニット単位に起動処理、および停止処理を実行したい場合や、プロセス異常終了時に処理を実行したい場合には、ワークユニットの出口機能を利用することができます。
    ワークユニットの出口機能については、使用するアプリケーション連携実行基盤に応じて、以下を参照してください。

    • 非同期アプリケーション連携実行基盤における非同期ワークユニットの出口機能
      “Interstage Business Application Server 運用ガイド(アプリケーション連携実行基盤編)”の“非同期ワークユニット”の“ワークユニット出口機能”

    • 同期アプリケーション連携実行基盤におけるCORBAワークユニットの出口機能
      “Interstage Application Server OLTPサーバ運用ガイド”の“ワークユニットの作成”-“CORBAワークユニットの作成”-“アプリケーションの開発”-“ワークユニットの出口機能の使用方法”

  • 初期処理および終了処理を含むユーザ作成ライブラリは、業務共通制御ライブラリ、またはプレロードライブラリとして配備されている必要があります。

  • サーバアプリケーションのロード方法をダイナミックロードとする場合には、初期処理および終了処理のライブラリは、サーバアプリケーションのライブラリと分けて配備する必要があります。

  • サーバアプリケーションライブラリをダイナミックロードで動作させる場合、プレロードライブラリパスとダイナミックロードライブラリパスに同一パスは指定しないでください。
    同一パスを指定した場合、サーバアプリケーションライブラリはプレロードとして動作します。

  • ライブラリのロード方法についての詳細は、“12.4 ライブラリのロード”を参照してください。

Javaアプリケーションにおける前処理/後処理/エラー処理の共通化

各業務処理実行アプリケーションで共通の前処理・後処理を行うには、前処理や後処理だけを記述したクラスを準備し、各アプリケーションはそれを継承して作成するようにします。
一部のアプリケーションでだけ、特殊な前処理・後処理を実装する必要がある場合、共通化の手法でアプリケーションを作成した後、特殊な前処理・後処理の部分だけ、前処理メソッドや後処理メソッドをオーバーライドして記述します。
まったく共通化する必要がない場合は、アプリケーションごとにそれぞれの前処理または後処理を記述します。

注意

共通の前処理/後処理/エラー処理実装クラスを作成し、そのクラスを継承してアプリケーションを作成する場合、Javaの言語仕様で多重継承ができないことに注意してください。たとえば、共通処理実装クラスと、後述のアプリケーション連携実行基盤固有機能利用クラスを同時にアプリケーションに継承させる場合、アプリケーション連携実行基盤固有機能利用クラスはアプリケーションのクラスではなく、共通処理実装クラスに継承させてください。