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Interstage Application Server V12.3.0 ディレクトリサービス運用ガイド
FUJITSU Software

C.1.7 Linkexpressのセットアップ

Linkexpressのセットアップは以下の手順で行います。

  1. TCP/IPの環境定義

  2. Linkexpressの環境定義

  3. DB連携機能の環境定義

TCP/IPの環境定義

レプリケーション運用では、通信プロトコルにTCP/IPのFTP+プロトコルを使用します。

マスタサーバのリポジトリサーバとスレーブサーバのリポジトリサーバのホスト名とIPアドレスをhostsファイルに設定し、サービス名をservicesファイルに設定します。

マスタサーバとスレーブサーバの両方で設定してください。

  

hostsファイルは以下の場所にあります。

%SystemRoot%\DRIVERS\ETC\HOSTS

/etc/hosts

  

servicesファイルは以下の場所にあります。

%SystemRoot%\DRIVERS\ETC\SERVICES

/etc/services

  

以下のサービスを登録します。

サービス名

ポート番号

プロトコル

lnkexpb

9362(推奨)

tcp

lnkexpc

9363(推奨)

tcp

lnkexpf

9364(推奨)

tcp

注意

各サービスの別名を指定しないでください。

TCP/IP環境定義の詳細については、“Linkexpressのヘルプ”の“通信プロトコルとしてTCP/IPを使用する”を参照してください

  

Linkexpressの環境定義

環境定義ではLinkexpressの基本的な動作規定に関する情報を定義します。

“動作環境定義(lnkexp.cfg)”、“ネットワーク定義(lxtrnsgm.txt)”、“サーバグループ定義(svrgrp.lst)”を作成し、複写元システム(リポジトリのマスタサーバ)と複写先システム(リポジトリのスレーブサーバ)の両方に登録します。

  

以下に作成手順を示します。

  1. Linkexpressの環境定義を作成します。

    Windows(R)では、Linkexpress環境定義ユーティリティを利用できます。以下の値を設定します。

      

    項目

    設定値

    サーバ種別

    複写元システム:  制御サーバ兼業務サーバ
    複写先システム:  業務サーバ

    形態

    スター型

    中心となるサーバ

    複写元システムのホスト名

    プロトコル

    FTP+

    利用者名

    レプリケーション管理者用のユーザアカウント

    パスワード

    OSに登録したパスワード

      

    Solaris、およびLinuxでは、後述の“環境定義例”を参照して、作成してください。

      

  2. 手順1で作成した“動作環境定義(lnkexp.cfg)”、“ネットワーク定義(lxtrnsgm.txt)”、および“サーバグループ定義(svrgrp.lst)”を、以下の場所に格納します。

    Linkexpressインストールフォルダ\MANAGER

    /opt/FSUNlnkexp/MANAGER

    /opt/FJSVlnkexp/MANAGER

      

  3. lxgentrnコマンドを使用して、ネットワーク定義を登録します。

    lxgentrn Linkexpressインストールフォルダ\MANAGER\lxtrnsgm.txt

    lxgentrn /opt/FSUNlnkexp/MANAGER/lxtrnsgm.txt

    lxgentrn /opt/FJSVlnkexp/MANAGER/lxtrnsgm.txt

      

  4. lxstrutyコマンドを使用して、サーバグループ定義を登録します。

    lxstruty -r Linkexpressインストールフォルダ\MANAGER\svrgrp.lst

    lxstruty -r /opt/FSUNlnkexp/MANAGER/svrgrp.lst

    lxstruty -r /opt/FJSVlnkexp/MANAGER/svrgrp.lst

      

環境定義例

  

“動作環境定義”の詳細は、“Linkexpressのヘルプ”の“サーバの基本動作を指定する”を参照してください。
“ネットワーク定義”の詳細は、“Linkexpressのヘルプ”の“通信パスの情報を設定する”を参照してください。
“サーバグループ定義”の詳細は、“Linkexpressのヘルプ”の“サーバグループの構成を設定する”を参照してください。

  

DB連携機能の環境定義

LinkexpressのDB連携機機能を使用するために必要な定義をします。複写元システム(リポジトリのマスタサーバ)と複写先システム(リポジトリのスレーブサーバ)の両方で実施してください。

DB動作環境定義のオペランドに以下の値を指定してください。

  

項目

設定値

LOCK_TARGET

RECORD:行単位に排他処理をします。

LOCK_LEVEL

READ_COMMITTED:独立性水準としてREAD COMMITTEDを使用します。

RETRY_COUNT

10

PREPARE_MAX

10

DB動作環境定義の例を示します。

  • DB動作環境定義例(複写元システム(リポジトリのマスタサーバ))

    LOCK_TARGET:RECORD
    LOCK_LEVEL:READ_COMMITTED
    RETRY_COUNT:10

      

  • DB動作環境定義例(複写先システム(リポジトリのスレーブサーバ))

    LOCK_TARGET:RECORD
    LOCK_LEVEL:READ_COMMITTED
    RETRY_COUNT:10
    PREPARE_MAX:10

DB連携機能の環境定義の詳細は、“Linkexpress Replication option 説明書”の“DB連携機能の環境定義”、および“Linkexpressのヘルプ”の“DB連携機能の定義”を参照してください。