スレーブサーバのリポジトリと接続するSymfoware/RDB、およびリポジトリの設定方法を説明します。
■スレーブサーバのリポジトリと接続するSymfoware/RDBのセットアップ
スレーブサーバのリポジトリと接続するSymfoware/RDBのセットアップは、スタンドアロン運用のときと同じ手順です。“3.1.4 Symfoware/RDBセットアップ”を参照して、Symfoware/RDBをセットアップしてください。
■レプリケーション管理者用ユーザの設定
Symfoware/RDBのセットアップ作業の、“3.1.4.5 リポジトリ用データベース接続ユーザの登録”で登録したユーザアカウントを、レプリケーション管理者用ユーザとします。
レプリケーション管理者用ユーザは、Linkexpressのインストール時に指定したグループIDに属している必要があります。レプリケーション管理者用ユーザが、このグループIDに属していない場合は、レプリケーション管理者用ユーザの一次グループに、このグループIDを設定してください。
レプリケーション管理者用のユーザの詳細は、“Linkexpress Replication option 説明書”の“オープンサーバ間:Symfoware抽出レプリケーション”-“レプリケーション運用のためのセットアップ”-“ユーザIDの準備”を参照してください。
■スレーブサーバのリポジトリ作成
スレーブサーバのリポジトリを作成する方法を説明します。
リポジトリを作成します。
スレーブサーバのリポジトリの構築手順は、マスタサーバと同じですが以下の点に注意してください。
ポイント
リポジトリ作成時に以下の項目を、マスタサーバと同じ設定にしてください。
(irepconfigを使用する場合)
suffix
encrypt_type
(Interstage管理コンソールコマンドを使用する場合)
公開ディレクトリ
ユーザパスワード暗号化方式
リポジトリの作成は、irepconfigコマンド、またはInterstage管理コンソールを使用します。
irepconfigコマンドによるリポジトリの作成は“5.1 コマンドによるリポジトリの作成”を、Interstage管理コンソールによるリポジトリの作成は“Interstage管理コンソールによるリポジトリの作成”-“5.2.1 Symfoware/RDBを使用する場合”を参照してください。
irepadminコマンドを使用して、スレーブサーバのリポジトリを更新できないように参照専用に設定します。
運用を開始した後は、参照専用に設定することも、設定を解除することもできません。詳細は、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“Interstage ディレクトリサービス運用コマンド”を参照してください。
作成したリポジトリを起動します。
リポジトリの作成直後、リポジトリはOS起動時に自動起動するように設定されていますが、リポジトリを正常に起動するためには、リポジトリよりも先にSymfoware/RDBを起動しておく必要があります。リポジトリ、およびSymfoware/RDBの自動起動の設定は、“10.1 リポジトリの起動”を参照してください。