wconv_char_initについて説明します。
名前
wconv_char_init - 文字コード変換環境を初期化する
形式
wconv_c * wconv_char_init( CODESET tocodeset, CODESET fromcodeset );
tocodeset 変換先コード系を指定します。
fromcodeset 変換元コード系を指定します。
機能説明
wconv_char_initは、fromcodesetで指定したコード系からtocodesetで指定したコード系にコード変換するための文字コード変換情報テーブルを構築し、テーブルのアドレスを返します。
wconv_cはwconv.hで定義されています。
tocodesetおよびfromcodesetに指定できる値は、“2.2 文字コードの種類”を参照してください。tocodesetおよびfromcodesetに同じ文字コードの種類を指定した場合、変換元レコードの文字項目のデータを変換先レコードの文字項目へコピーします。
戻り値
文字コード変換情報テーブルの構築に成功した場合は、その先頭アドレスを返します。
この値を、wconv_openEx関数の第三引数として引き継ぎます。
構築に失敗した場合は、NULLを返します。
エラー
エラー情報は、wconv_error ()で取得します。
【エラーコード】
指定された変換元コード系または変換先コード系は、サポートしていません。または、指定された変換元コード系と変換先コード系の組み合わせは、サポートしていません。
メモリ不足が発生しました。
文字コード変換テーブルが異常です。
【エラー原因】
指定された変換元コード系または変換先コード系は、サポートしていません。または、指定された変換元コード系と変換先コード系の組み合わせは、サポートしていません。
文字コード変換テーブルファイルは使用中です。または、文字コード変換テーブルファイルが存在しません。
文字コード変換テーブルファイルが異常です。
例
wconv_char_init関数の例
wconv_c * cd; /* wconv_open関数呼び出しまではwconv_open関数の例と同じ処理 */ if( ( cd = wconv_char_init( CDS_UCS2, CDS_SJIS ) ) == NULL ) { wconv_error( wd, 0, &error ); return error.err_code; } if( ( wd = wconv_openEx( &torecformat, &fromrecformat, cd ) ) == NULL ) { wconv_error( wd, 1, &error ); } /* wconv_open関数呼び出しの後、wconv_close関数呼び出しまではwconv_open関数の例と同じ処理 */ wconv_closeEx( wd ); wconv_char_end( cd );