wconv_openExについて説明します。
名前
wconv_openEx － データ変換環境をオープンする
形式
wconv_t wconv_openEx( wconv_pr * torec,
wconv_pr * fromrec,
wconv_c * cd );
torec 変換先レコード書式を記述したwconv_pr型のポインタを指定します。
fromrec 変換元レコード書式を記述したwconv_pr型のポインタを指定します。
cd wconv_char_initが返却した文字コード変換情報テーブルの値を指定します。
機能説明
wconv_openExは、fromrecで指定されたレコード書式をtorecで指定されたレコード書式に変換するための変換情報テーブルを構築し、テーブルのアドレスを返します。
文字コード項目のコード変換には、cdの変換情報を使用します。
wconv_pr型には、次の指定をします。wconv_pr型については、“2.6.1 wconv_pr（レコード書式）”を参照してください。
レコード形式に固定長形式を指定します。
項目数を指定します。
項目書式を指定します。個々の項目の書式は、wconv_pf型に指定します。
wconv_pf型には、次の指定をします。wconv_pf型については、“2.6.2 wconv_pf（項目書式）”を参照してください。
項目のデータ型を指定します。
項目のサイズには、レコードに占める項目のバイト数を指定します。
戻り値
変換情報テーブルの構築に成功した場合は、その先頭アドレスを返します。
この値を、後続の関数の第一引数として引き継ぎます。
構築に失敗した場合は、NULLを返します。
エラー
エラー情報は、wconv_error ()で取得します。
【エラーコード】
パラメタが不当です。
メモリ不足が発生しました。
【エラー原因】
パラメタのアドレスが不正です。
以下のどれかの状態です。
指定された変換元データ型と変換先データ型の組み合わせは、サポートしていません。
変換元項目数と変換先項目数が異なっています。
指定されたデータ型では、指定された項目のサイズ、またはデータ長をサポートしていません。
変換先項目のサイズが不足しています。
例
wconv_openEx関数の例
“2.3.2 wconv_char_init”のwconv_char_init関数の例を参照してください。