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Interstage Charset ManagerStandard Edition V9 システム構築ガイド コンバータ編
FUJITSU Software

2.2.4 コード変換ポリシーの配置

資源管理サーバで作成したコード変換ポリシーを、Converterライブラリのある部門サーバに配置します。

以下の方法のどちらかで配置してください。

コード変換ポリシー配付コマンドで配付する方法

資源管理サーバで生成したコード変換ポリシーを、コード変換ポリシー配付コマンドによって部門サーバに配付します。コード変換ポリシー配付コマンドでは、同一のサーバに配付するコード変換ポリシーのセットを、「ポリシーセット」として定義します。

資源管理サーバのコード変換ポリシー格納域には、コード変換ポリシー生成コマンドによって、ポリシーセットに含まれないコード変換ポリシーと、特定のポリシーセットに含まれるコード変換ポリシーを生成することができます。ポリシーセットに含まれるコード変換ポリシーは、Converter設定ファイルで指定した複数の部門サーバに一度に配付することや、コマンドパラメタで指定した単一の部門サーバに配付することができます。ポリシーセットに含まれないコード変換ポリシーは配付の対象外です。

図2.6 ポリシーセットと配付のイメージ

以下の手順でコード変換ポリシーの配付を行ってください。

  1. 資源管理サーバ側の配付環境を設定します。詳しくは“Charset Manager 使用手引書 日本語資源管理編”の“6.2.1.1 配付環境の設定”を参照してください。

  2. コード変換ポリシーの配付先となる部門サーバの配付環境を設定します。詳しくは、“Charset Manager 使用手引書 日本語資源適用編”の“2.1.1 Charset Managerの資源配付の設定”の“配付環境の設定”を参照してください。

  3. Converter設定ファイルを設定します。その際に、PolicySetsキーに使用するポリシーセット名を設定します。また、必要に応じて、ポリシーセット名.Destinations/ポリシーセット名.Platformを設定します。

  4. コード変換ポリシー生成コマンドで、コード変換ポリシーを生成します。その際に-psパラメタを指定します。コード変換ポリシー生成コマンドについては、“3.1 コード変換ポリシー生成コマンド”を参照してください。

    ポリシーセットに含まれないコード変換ポリシーは、コード変換ポリシー格納域の直下に文字コード変換IDと同じ名称のディレクトリとして作成されます。また、ポリシーセットに含まれるコード変換ポリシーは、ポリシーセット名の先頭に "#" を付加した名称のディレクトリ内に、文字コード変換IDと同じ名称のディレクトリとして作成されます。コード変換ポリシー格納域の構成については、“図2.5 コード変換ポリシー格納域の構成(資源管理サーバ)”を参照してください。

  5. 必要に応じて、コード変換ポリシー対応定義出力コマンドで、コード変換ポリシーの対応定義の内容を確認します。コード変換ポリシー対応定義出力コマンドについては、“3.2 コード変換ポリシー対応定義出力コマンド”を参照してください。

  6. コード変換ポリシー配付コマンドで、部門サーバにコード変換ポリシーを配付します。コード変換ポリシー配付コマンドについては、“3.3 コード変換ポリシー配付コマンド”を参照してください。

注意

  • コード変換ポリシー配付コマンドで配付先として指定できるのは、コマンドを実行する資源管理サーバ自身、およびその配下の部門サーバに限られます。また、配付先のサーバには、Charset Manager V9.1以降のCharset Converter機能がインストールされている必要があります。それ以外の場合、配付を正常に行うことができません。

  • ポリシーセットが不要となった場合、該当のディレクトリごと削除してください。

  • コード変換ポリシーの、ポリシーセットへの包含関係を変更する場合は、該当のディレクトリごと、変更先に相当するディレクトリに移動してください。

  • V9.0で作成したコード変換ポリシーは、ポリシーセットに含まれていません。これらをポリシーセットに含めるには、該当のディレクトリごとポリシーセットのディレクトリに移動してください。

  • コード変換ポリシー格納域の配下に、コード変換ポリシー以外のディレクトリを作成しないでください。

  • 各コード変換ポリシーのディレクトリ配下に対して、ファイルの変更/追加/削除、およびディレクトリの作成は行わないでください。

手動で配置する方法

Converterライブラリのある部門サーバで使用したいコード変換ポリシーの文字コード変換IDのディレクトリごとすべて、部門サーバにコピーします。

なお、ポリシーセット配下のコード変換ポリシーを手動で部門サーバに配置する場合は、使用したいコード変換ポリシーのディレクトリごと、部門サーバのコード変換ポリシー格納域にコピーしてください。部門サーバでは、ポリシーセットの管理を行わないため、必ずコード変換ポリシー格納域の直下にコピーしてください。

部門サーバで配置する場所は、Converterライブラリの初期設定で設定したコード変換ポリシー格納域です。Converterライブラリの初期設定については、C言語インタフェースの場合は“4.1 C言語インタフェース”の“初期設定”、Java Converterライブラリの場合は“4.2 Javaインタフェース”の“初期設定”を参照してください。

図2.7 コード変換ポリシー格納域の構造(部門サーバ)

  • 資源管理サーバに文字コード変換IDが、MyPolicy1、MyPolicy2、MyPolicy3のコード変換ポリシーが作成されており、部門サーバで、MyPolicy1とMyPolicy2のコード変換ポリシーを利用したい場合。

  • ポリシーセットMyPSet_Aのコード変換ポリシーを部門サーバに配置したい場合