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Interstage Navigator ServerV9.5.0 コマンドリファレンス
FUJITSU Software

2.4.2 rn_imp(辞書の復元コマンド)

実行環境

実行環境の設定が必要です。

実行環境の設定は、“実行環境の設定”の“3.3 辞書の管理コマンドの実行環境”を参照してください。

名前

rn_imp  -  辞書の復元コマンド

形式

rn_imp [-u ユーザ名/パスワード] [-d DBMSのユーザ名/パスワード] [-t ディレクトリ] [-f] [-y]

機能説明

辞書の復元をサーバ上で行うことができます。

-u ユーザ名/パスワード

Navigatorのユーザ名とパスワードを、スラッシュ(/)で区切って指定します。

指定できるユーザ名は、辞書の管理者のユーザ名だけです。なお、パスワードがないユーザの場合、ユーザ名だけを指定してください。

-uとユーザ名の間には、1文字以上の半角空白が必要です。

ユーザ名とパスワードを区切るスラッシュ(/)の前後には空白を指定できません。

-d DBMSのユーザ名/パスワード

Postgres、OracleまたはSQL Serverで辞書の運用をしている場合に指定します。DBMSのユーザ名とパスワードを、スラッシュ(/)で区切って指定します。

指定できるDBMSのユーザ名は、KVRGで始まる辞書の管理者のユーザ名だけです。

-dとDBMSのユーザ名の間には、1文字以上の半角空白が必要です。

DBMSのユーザ名とパスワードを区切るスラッシュ(/)の前後には空白を指定できません。

-t ディレクトリ

復元対象となる、辞書の退避により作成されたディレクトリ名を指定します。このパラメタは省略可能です。省略した場合、最後に退避した退避情報を使用して辞書を復元します。

退避情報格納用ディレクトリ「ALL」配下の、任意の<日付>ディレクトリ名を指定します。

-tとディレクトリの間には、1文字以上の半角空白が必要です。

退避情報格納用ディレクトリとは以下のディレクトリを示します。

<RN_BACKUP_DIRECTORY>\<ユーザ名>\RN.bac\ALL\<日時>

<RN_BACKUP_DIRECTORY>/<ユーザ名>/RN.bac/ALL/<日時>

<RN_BACKUP_DIRECTORY>

環境変数RN_BACKUP_DIRECTORYに指定したディレクトリで、省略した場合は-uパラメタに指定したユーザのホームディレクトリです。

<ユーザ名>

退避コマンドを実行したときの-uパラメタに指定したユーザ名です。

<日時>

退避コマンドを実行した日時で形式は、YYYYMMDDHHMMSSです。

-f

復元対象の辞書が存在する場合に指定します。このパラメタを指定すると、復元対象の辞書を削除してから辞書を復元します。

このパラメタを指定しないで辞書の復元を実行した場合に、復元対象の辞書が存在している時は、復元コマンドはエラーとなります。

-y

辞書を復元する環境のデータベース名に合わせて、辞書情報を変更する場合に指定します。このパラメタは省略可能です。省略した場合、退避した時点でのデータベース名で辞書を復元します。

コマンドの復帰コード

復元コマンドは、復帰コードを返却します。バッチファイルやシェルなどから復元コマンドを呼び出す場合、この復帰コードを使用してエラー判定を行うことができます。

復帰コード

意味

詳細

0

正常終了

処理は正常に終了しました。

8

パラメタエラー

必須パラメタの指定がありません。
パラメタの指定値に誤りがあります。

12

実行環境エラー

実行環境の誤りを検出しました。

16

実行時エラー

処理を実行中にエラーが発生しました。

実行方法

コマンドプロンプトから実行します。

処理が終了すると指定したディレクトリ内の退避情報(-tパラメタ省略時は最新の退避情報)から辞書が復元されます。

注意事項

辞書の復元コマンドを実行する場合、以下に示す注意が必要です。

使用例

Symfoware/RDBで辞書を運用していて2005/03/10 12:30:00に退避した辞書を復元する場合

rn_imp -u navi/navi -t 20050310123000

Postgres、OracleまたはSQL Serverで辞書を運用していて最後に退避した情報で辞書を復元する場合

rn_imp -u navi/navi -d KVRG00004E20/xxxxxxxx

辞書を削除していない状態で、Postgres、OracleまたはSQL Server上に2005/03/10 12:30:00に退避した辞書を復元する場合

rn_imp -u navi/navi -d KVRG00004E20/xxxxxxxx -t 20050310123000 -f

実行できるユーザ

Administratorsグループに所属するユーザで、以下の権利が設定されているユーザで実行してください。

スーパーユーザで実行してください。