実行環境
実行環境の設定が必要です。
実行環境の設定は、“実行環境の設定”の“3.3 辞書の管理コマンドの実行環境”を参照してください。
名前
rn_imp - 辞書の復元コマンド
形式
rn_imp [-u ユーザ名/パスワード] [-d DBMSのユーザ名/パスワード] [-t ディレクトリ] [-f] [-y] |
機能説明
辞書の復元をサーバ上で行うことができます。
Navigatorのユーザ名とパスワードを、スラッシュ(/)で区切って指定します。
指定できるユーザ名は、辞書の管理者のユーザ名だけです。なお、パスワードがないユーザの場合、ユーザ名だけを指定してください。
-uとユーザ名の間には、1文字以上の半角空白が必要です。
ユーザ名とパスワードを区切るスラッシュ(/)の前後には空白を指定できません。
Postgres、OracleまたはSQL Serverで辞書の運用をしている場合に指定します。DBMSのユーザ名とパスワードを、スラッシュ(/)で区切って指定します。
指定できるDBMSのユーザ名は、KVRGで始まる辞書の管理者のユーザ名だけです。
-dとDBMSのユーザ名の間には、1文字以上の半角空白が必要です。
DBMSのユーザ名とパスワードを区切るスラッシュ(/)の前後には空白を指定できません。
復元対象となる、辞書の退避により作成されたディレクトリ名を指定します。このパラメタは省略可能です。省略した場合、最後に退避した退避情報を使用して辞書を復元します。
退避情報格納用ディレクトリ「ALL」配下の、任意の<日付>ディレクトリ名を指定します。
-tとディレクトリの間には、1文字以上の半角空白が必要です。
退避情報格納用ディレクトリとは以下のディレクトリを示します。
<RN_BACKUP_DIRECTORY>\<ユーザ名>\RN.bac\ALL\<日時> |
<RN_BACKUP_DIRECTORY>/<ユーザ名>/RN.bac/ALL/<日時> |
環境変数RN_BACKUP_DIRECTORYに指定したディレクトリで、省略した場合は-uパラメタに指定したユーザのホームディレクトリです。
退避コマンドを実行したときの-uパラメタに指定したユーザ名です。
退避コマンドを実行した日時で形式は、YYYYMMDDHHMMSSです。
復元対象の辞書が存在する場合に指定します。このパラメタを指定すると、復元対象の辞書を削除してから辞書を復元します。
このパラメタを指定しないで辞書の復元を実行した場合に、復元対象の辞書が存在している時は、復元コマンドはエラーとなります。
辞書を復元する環境のデータベース名に合わせて、辞書情報を変更する場合に指定します。このパラメタは省略可能です。省略した場合、退避した時点でのデータベース名で辞書を復元します。
コマンドの復帰コード
復元コマンドは、復帰コードを返却します。バッチファイルやシェルなどから復元コマンドを呼び出す場合、この復帰コードを使用してエラー判定を行うことができます。
復帰コード | 意味 | 詳細 |
---|---|---|
0 | 正常終了 | 処理は正常に終了しました。 |
8 | パラメタエラー | 必須パラメタの指定がありません。 |
12 | 実行環境エラー | 実行環境の誤りを検出しました。 |
16 | 実行時エラー | 処理を実行中にエラーが発生しました。 |
実行方法
コマンドプロンプトから実行します。
処理が終了すると指定したディレクトリ内の退避情報(-tパラメタ省略時は最新の退避情報)から辞書が復元されます。
注意事項
辞書の復元コマンドを実行する場合、以下に示す注意が必要です。
-fパラメタを指定しないで復元コマンドを実行する場合、復元対象の辞書を削除しておく必要があります。
部門辞書運用をしている場合、復元コマンドは部門単位に辞書情報を復元します。全部門の辞書情報を復元する場合は、部門単位に復元コマンドを実行してください。
エンタープライズ辞書運用をしている場合、復元コマンドはエンタープライズ辞書を利用しているすべての部門の辞書情報を復元します。
以下の場合には、辞書の復元はできません。
辞書の管理者が使用中の場合
一般利用者が使用中の場合
参照専用モードで運用中の場合
辞書の復元中は、復元中の辞書に対する操作はできません。
辞書の運用環境を部門辞書運用からエンタープライズ辞書運用に変更するときに復元コマンドを利用して変更することができます。エンタープライズ辞書運用については、“Navigator Server セットアップガイド Vol.1”を参照してください。
WindowsサーバでSymfoware/RDB上で辞書を利用する場合、辞書の作成者はSYSTEMとなります。復元コマンドを実行するユーザが、SYSTEM以外のユーザで実行すると、辞書の作成者はSYSTEM以外のユーザになります。
使用例
rn_imp -u navi/navi -t 20050310123000 |
rn_imp -u navi/navi -d KVRG00004E20/xxxxxxxx |
rn_imp -u navi/navi -d KVRG00004E20/xxxxxxxx -t 20050310123000 -f |
実行できるユーザ
Administratorsグループに所属するユーザで、以下の権利が設定されているユーザで実行してください。
OSの一部として機能
サービスとしてログオン
バッチジョブとしてログオン
スーパーユーザで実行してください。