辞書の管理コマンドを実行するためには、必要なユーザ権限と環境変数の設定方法を説明します。
環境変数の設定
辞書の管理コマンドを実行する場合には、OSごとに環境変数を設定する必要があります。
設定する環境変数、および設定する内容は、OSの環境、DBMSの種類などにより異なります。
Windowsの場合、PATHに実行モジュールが格納されているディレクトリを設定してください。
環境変数の詳細は、“Navigator Server セットアップガイド Vol.1”を参照してください。
UNIXの場合、環境変数「RN_CONF_FILE」に環境設定ファイルを指定することで、以下を除いて事前に環境変数の設定をする必要がなくなります。
PATH
LD_LIBRARY_PATH
RN_CHARACTER_SET
RN_CONF_FILE
部門の環境設定ファイルに指定した環境変数
LANG
LC_ALL(Linuxの場合のみ)
以下にNavigator Serverの場合の例を示します。
環境変数「PATH」、および「LD_LIBRARY_PATH」に指定するNavigatorサーバのインストール先ディレクトリ名については、製品により、例と異なる場合があります。正しいディレクトリ名はインストールガイドで確認してください。
環境変数の詳細は、“Navigator Server セットアップガイド Vol.1”を参照してください
辞書のDBMS、および参照するDBMSがOracle11gR2でCシェルの場合
=================================================================================== setenv ORACLE_HOME /opt/oracle/app/oracle/product/11.2.0/dbhome_1 setenv ORACLE_SID orcl setenv RN_BASERDBMS ORACLE setenv RN_ORACLE_RELEASE 110 setenv LANG ja_JP.PCK setenv NLS_LANG Japanese_Japan.JA16SJIS setenv RN_CHARACTER_SET SJIS setenv PATH /opt/FJSVenavi/bin64:$ORACLE_HOME/bin:/usr/bin setenv LD_LIBRARY_PATH /opt/FJSVenavi/bin64:$ORACLE_HOME/lib =====================================================================================
辞書のDBMS、および参照するDBMSがOracle11gR2でBシェルの場合
=================================================================================== ORACLE_HOME=/opt/oracle/app/oracle/product/11.2.0/dbhome_1; export ORACLE_HOME ORACLE_SID=orcl; export ORACLE_SID RN_BASERDBMS=ORACLE; export RN_BASERDBMS RN_ORACLE_RELEASE=110; export RN_ORACLE_RELEASE LANG=ja_JP.PCK; export LANG NLS_LANG=Japanese_Japan.JA16SJIS; export NLS_LANG RN_CHARACTER_SET=SJIS; export RN_CHARACTER_SET PATH=/opt/FJSVenavi/bin64:$ORACLE_HOME/bin:/usr/bin; export PATH LD_LIBRARY_PATH=/opt/FJSVenavi/bin64:$ORACLE_HOME/lib; export LD_LIBRARY_PATH =====================================================================================
辞書のDBMS、および参照するDBMSがOracle11gR2でCシェルの場合
=================================================================================== setenv ORACLE_HOME /opt/oracle/app/oracle/product/11.2.0/dbhome_1 setenv ORACLE_SID orcl setenv RN_BASERDBMS ORACLE setenv RN_ORACLE_RELEASE 110 setenv LANG C setenv LC_ALL C setenv NLS_LANG Japanese_Japan.JA16SJIS setenv RN_CHARACTER_SET SJIS setenv TMPDIR /var/tmp setenv PATH /opt/FJSVenavi/bin64:$ORACLE_HOME/bin:/usr/bin:/bin setenv LD_LIBRARY_PATH /opt/FJSVenavi/bin64:$ORACLE_HOME/lib =====================================================================================
辞書のDBMS、および参照するDBMSがOracle11gR2でBシェルの場合
=================================================================================== ORACLE_HOME=/opt/oracle/app/oracle/product/11.2.0/dbhome_1; export ORACLE_HOME ORACLE_SID=orcl; export ORACLE_SID RN_BASERDBMS=ORACLE; export RN_BASERDBMS RN_ORACLE_RELEASE=110; export RN_ORACLE_RELEASE LANG=C; export LANG LC_ALL=C; export LC_ALL NLS_LANG=Japanese_Japan.JA16SJIS; export NLS_LANG RN_CHARACTER_SET=SJIS; export RN_CHARACTER_SET TMPDIR=/var/tmp; export TMPDIR PATH=/opt/FJSVenavi/bin64:$ORACLE_HOME/bin:/usr/bin:/bin; export PATH LD_LIBRARY_PATH=/opt/FJSVenavi/bin64:$ORACLE_HOME/lib; export LD_LIBRARY_PATH =====================================================================================
辞書の設定
スキーマ、およびテーブルを一般利用者に公開しておく必要があります。
スキーマ、およびテーブルの公開は、Navigator辞書管理ツールから指定できます。
実行時の環境
コマンド実行時は、Navigator Server Serviceを起動した状態で利用してください。
コマンドを実行するユーザに、以下の権限が必要です。
Administrators権限
Administratorユーザで実行してください。または、
Administratorsグループのユーザでログオンしている場合は、コマンドプロンプトを「管理者として実行」により起動し、実行してください。
以下のローカルセキュリティポリシーの設定
OS(オペレーティングシステム)の一部として機能
サービスとしてログオン
バッチジョブとしてログオン
クォータの増加
プロセスレベルトークンの置き換え
注意
ローカルセキュリティポリシーの設定は、OSの「コントロールパネル」-「管理ツール」-「ローカル セキュリティ ポリシー」-「ユーザ権利の割り当て」から行います。上記のポリシーに、ユーザとグループを登録して下さい。
OSのatコマンドを使用する場合、事前にatコマンドを正しく実行できることを確認してください。
OSのatコマンドを利用して辞書の管理コマンドを実行する場合は、TaskSchedulerサービスが起動している必要があります。
注意
Symfoware/RDBの機密保護機能によりデータベースをアクセスできる利用者を制限している場合には、コマンドを実行するユーザをSymfoware/RDBの利用者として登録する必要があります。Symfoware/RDBの機密保護機能の詳細については、Symfoware Serverのマニュアルを参照してください。
OSのatコマンドを使用する場合、事前にatコマンドを正しく実行できることを確認してください。
注意
辞書の管理コマンドはパスワードファイル運用には対応していません。
Navigatorの辞書をPostgres、OracleまたはSQL Server上に作成している場合は、必ずDBMSのユーザ名とパスワードを指定してください。
UNIXの場合、各コマンドを実行するのはrootユーザで行います。実行前にrootユーザのumaskを「0」に設定してください。
辞書の管理コマンドの処理完了時に出されるメッセージはすべて標準出力に出力されます。
Solarisの場合、Bシェルではスラッシュ(/)を含んだ環境変数名は指定できません。
スラッシュ(/)を含んだ環境変数名を指定する場合、Cシェルで実行してください。
Linuxの場合、シェルでスラッシュ(/)を含んだ環境変数名は指定できません。
スラッシュ(/)を含んだ環境変数名には、以下があります。
RN_SYMFOWARE/RDB_DBSPACE
RN_SYMFOWARE/RDB_MAXNAME
RN_SYMFOWARE/RDB_CHARSET
RN_SYMFOWARE/RDB_ISOLATIONLEVEL
環境変数名にスラッシュ(/)を含んだ環境変数を使用する場合、環境変数名のスラッシュ(/)をアンダスコア(_)に変更して指定してください。
例)CシェルでRN_SYMFOWARE/RDB_DBSPACEを指定する場合
setenv RN_SYMFOWARE_RDB_DBSPACE DBSP1 |
64ビット論理空間で運用する場合、環境変数LD_LIBRARY_PATH_64は、指定できません。実行前に、LD_LIBRARY_PATH_64を無効にしてください。