実行環境
実行環境の設定が必要です。
実行環境の設定は、“実行環境の設定”の“3.3 辞書の管理コマンドの実行環境”を参照してください。
名前
rn_exp - 辞書の退避コマンド
形式
rn_exp [-u ユーザ名/パスワード] [-d DBMSのユーザ名/パスワード] |
機能説明
辞書の退避をサーバ上で行うことができます。
退避コマンドとOSのatコマンドを使用すると、夜間に自動で辞書の退避を実行したり、定期的に指定した時刻で辞書の退避を実行したりすることができます。
たとえば、「毎週金曜日の夜11時に退避を行う」といった運用が可能となります。
部門辞書運用をしている場合、退避コマンドは部門単位に辞書を退避します。全部門の辞書を退避する場合は、部門単位に退避コマンドを実行してください。
エンタープライズ辞書運用をしている場合、退避コマンドはエンタープライズ辞書を利用しているすべての部門の情報を退避します。
Navigatorのユーザ名とパスワードを、スラッシュ(/)で区切って指定します。
指定できるユーザ名は、辞書の管理者のユーザ名だけです。なお、パスワードがないユーザの場合、ユーザ名だけを指定してください。
-uとユーザ名の間には、1文字以上の半角空白が必要です。
ユーザ名とパスワードを区切るスラッシュ(/)の前後には空白を指定できません。
Postgres、OracleまたはSQL Serverで辞書の運用をしている場合に指定します。DBMSのユーザ名とパスワードを、スラッシュ(/)で区切って指定します。
指定できるDBMSのユーザ名は、KVRGで始まる辞書の管理者のユーザ名だけです。なお、パスワードがないユーザの場合、DBMSのユーザ名だけを指定してください。
-dとDBMSのユーザ名の間には、1文字以上の半角空白が必要です。
DBMSのユーザ名とパスワードを区切るスラッシュ(/)の前後には空白を指定できません。
コマンドの復帰コード
退避コマンドは、復帰コードを返却します。バッチファイルやシェルなどから退避コマンドを呼び出す場合、この復帰コードを使用してエラー判定を行うことができます。
復帰コード | 意味 | 詳細 |
---|---|---|
0 | 正常終了 | 処理は正常に終了しました。 |
8 | パラメタエラー | 必須パラメタの指定がありません。 |
12 | 実行環境エラー | 実行環境の誤りを検出しました。 |
16 | 実行時エラー | 処理を実行中にエラーが発生しました。 |
実行方法
コマンドプロンプトから実行します。
処理が終了すると以下のディレクトリに退避情報が作成されます。
<RN_BACKUP_DIRECTORY>\<ユーザ名>\RN.bac\ALL\<日時> |
<RN_BACKUP_DIRECTORY>/<ユーザ名>/RN.bac/ALL/<日時> |
環境変数RN_BACKUP_DIRECTORYに指定したディレクトリで、省略した場合は-uパラメタに指定したユーザのホームディレクトリです。
退避コマンドを実行したときの-uパラメタに指定したユーザ名です。
退避コマンドを実行した日時で形式は、YYYYMMDDHHMMSSです。
注意事項
辞書の退避コマンドを実行する場合、以下に示す注意が必要です。
以下の場合には、辞書の退避はできません。
辞書の管理者が使用中の場合
一般利用者が管理ポイントの設定などの辞書を更新する操作を実行している場合
退避コマンドでは退避情報の保存世代数の上限を超えても上限を超えた分の退避情報の削除はしません。退避コマンドを実行し退避情報の保存世代数が上限を超えた場合、Navigator辞書管理ツールで退避を実行したときに上限数を超えた分が削除されます。
辞書の運用環境を部門辞書運用からエンタープライズ辞書運用に変更するときに退避コマンドを利用して変更することができます。エンタープライズ辞書運用については、“Navigator Server セットアップガイド Vol.1”を参照してください。
Shunsakuのデータソース、テーブル、項目の情報を登録したNavigaror辞書を退避する場合、必ずXMLメタ定義ファイルも同期をとってバックアップしておく必要があります。辞書を復元するときには退避したXMLメタ定義ファイルを用いてXML辞書ファイル登録コマンドを実行し、XML辞書ファイルに登録する必要があります。また辞書を復元した場合、復元した辞書情報に対応するXML辞書ファイルの情報が存在しないか、辞書の登録情報と整合性がとれていないとNavigatorが正しく動作しません。
辞書を退避、復元するときにXML辞書ファイルを退避、復元することは推奨できません。
XML辞書ファイルには作成者だけが再登録できるようにファイルに権限が付加されています。
使用例
rn_exp -u navi/navi |
rn_exp -u navi/navi -d KVRG00004E20/xxxxxxxx |
実行できるユーザ
Administratorsグループに所属するユーザで、以下の権利が設定されているユーザで実行してください。
OSの一部として機能
サービスとしてログオン
バッチジョブとしてログオン
スーパーユーザで実行してください。