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Interstage Navigator ServerV9.5.0 コマンドリファレンス
FUJITSU Software

2.4.1 rn_exp(辞書の退避コマンド)

実行環境

実行環境の設定が必要です。

実行環境の設定は、“実行環境の設定”の“3.3 辞書の管理コマンドの実行環境”を参照してください。

名前

rn_exp  -  辞書の退避コマンド

形式

rn_exp [-u ユーザ名/パスワード] [-d DBMSのユーザ名/パスワード]

機能説明

辞書の退避をサーバ上で行うことができます。

退避コマンドとOSのatコマンドを使用すると、夜間に自動で辞書の退避を実行したり、定期的に指定した時刻で辞書の退避を実行したりすることができます。

たとえば、「毎週金曜日の夜11時に退避を行う」といった運用が可能となります。

部門辞書運用をしている場合、退避コマンドは部門単位に辞書を退避します。全部門の辞書を退避する場合は、部門単位に退避コマンドを実行してください。

エンタープライズ辞書運用をしている場合、退避コマンドはエンタープライズ辞書を利用しているすべての部門の情報を退避します。

-u ユーザ名/パスワード

Navigatorのユーザ名とパスワードを、スラッシュ(/)で区切って指定します。

指定できるユーザ名は、辞書の管理者のユーザ名だけです。なお、パスワードがないユーザの場合、ユーザ名だけを指定してください。

-uとユーザ名の間には、1文字以上の半角空白が必要です。

ユーザ名とパスワードを区切るスラッシュ(/)の前後には空白を指定できません。

-d DBMSのユーザ名/パスワード

Postgres、OracleまたはSQL Serverで辞書の運用をしている場合に指定します。DBMSのユーザ名とパスワードを、スラッシュ(/)で区切って指定します。

指定できるDBMSのユーザ名は、KVRGで始まる辞書の管理者のユーザ名だけです。なお、パスワードがないユーザの場合、DBMSのユーザ名だけを指定してください。

-dとDBMSのユーザ名の間には、1文字以上の半角空白が必要です。

DBMSのユーザ名とパスワードを区切るスラッシュ(/)の前後には空白を指定できません。

コマンドの復帰コード

退避コマンドは、復帰コードを返却します。バッチファイルやシェルなどから退避コマンドを呼び出す場合、この復帰コードを使用してエラー判定を行うことができます。

復帰コード

意味

詳細

0

正常終了

処理は正常に終了しました。

8

パラメタエラー

必須パラメタの指定がありません。
パラメタの指定値に誤りがあります。

12

実行環境エラー

実行環境の誤りを検出しました。

16

実行時エラー

処理を実行中にエラーが発生しました。

実行方法

コマンドプロンプトから実行します。

処理が終了すると以下のディレクトリに退避情報が作成されます。

<RN_BACKUP_DIRECTORY>\<ユーザ名>\RN.bac\ALL\<日時>

<RN_BACKUP_DIRECTORY>/<ユーザ名>/RN.bac/ALL/<日時>

<RN_BACKUP_DIRECTORY>

環境変数RN_BACKUP_DIRECTORYに指定したディレクトリで、省略した場合は-uパラメタに指定したユーザのホームディレクトリです。

<ユーザ名>

退避コマンドを実行したときの-uパラメタに指定したユーザ名です。

<日時>

退避コマンドを実行した日時で形式は、YYYYMMDDHHMMSSです。

注意事項

辞書の退避コマンドを実行する場合、以下に示す注意が必要です。

使用例

Symfoware/RDB上に辞書がある場合

rn_exp -u navi/navi

Postgres上、OracleまたはSQL Server上に辞書がある場合

rn_exp -u navi/navi -d KVRG00004E20/xxxxxxxx

実行できるユーザ

Administratorsグループに所属するユーザで、以下の権利が設定されているユーザで実行してください。

スーパーユーザで実行してください。