実行環境
実行環境の設定が必要です。
実行環境の設定は、“実行環境の設定”の“3.1 ユーザ管理コマンドの実行環境”を参照してください。
名前
rn_locklogon - ログオンの規制設定/解除コマンド
形式
rn_locklogon { [-l] | [-r] } { [-a] | [-g グループ名] } [-t {all | usr}] [-s] |
機能説明
すべてのユーザ、または特定のグループのユーザに対して、Navigatorへのログオンの規制を設定/解除する場合に実行します。一般利用者だけを対象に設定することもできます。
本コマンドを使用することで、運用の停止を円滑に行うことなどができます。
すでにログオンしている利用者は継続して利用することができます。ただし、再ログオンはできません。なお、クライアントの強制切断コマンドによって、継続している利用者を切断することもできます。
パラメタを指定しない場合、現在の設定状態が表示されます。
ログオンを規制する場合に指定します。
すべてのログオンの規制を解除する場合に指定します。
対象を全体にする場合に指定します。
対象を特定のグループにする場合に指定します。
ログオンの規制をする対象者を指定します。対象者は、以下から選択します。
all:管理者と一般利用者を対象にします。
usr:一般利用者を対象にします。
画面にメッセージを表示しない場合に指定します。
復帰値
ユーザ管理コマンドは、復帰値を返却します。シェルやバッチなどからユーザ管理コマンドを呼び出す場合、この復帰値を使用してエラー判定を行うことができます。なお、正常終了でない復帰値の意味や対処法については、“Navigator Server メッセージリファレンス”の該当のメッセージの箇所を参照してください。
復帰値 | メッセージ、または意味 |
---|---|
0 | 正常終了 |
1 | KVR19001E パラメタの指定に誤りがあります. |
2 | KVR19002E パラメタの指定に誤りがあります. |
4 | KVR19004E 運用が停止中です. |
7 | KVR19007E ログオンはすでに規制されています. |
8 | KVR19008E ログオンは規制されていません. |
9 | KVR19009E 指定したユーザまたはグループは存在しません. |
10 | KVR19010E タイムアウトが発生しました. |
14 | KVR19015E Navigator Serverの環境設定に誤りがあります. |
15 | KVR19016E ユーザ管理機能を使用した運用は行われておりません. |
21 | KVR19021E システムの仮想メモリが不足しています. |
30 | KVR19030E 作業ファイルのオープンに失敗しました. |
31 | KVR19031E 作業ファイルの読み込みに失敗しました. |
40 | KVR19040E システムエラーが発生しました. |
41 | KVR19041E 共有メモリへのアクセス中にエラーが発生しました. |
42 | KVR19042E システムの排他制御でエラーが発生しました. |
表示形式
パラメタを指定しない場合、現在のログオンの規制を設定している状態が表示されます。
規制を設定していないときは、タイトルだけが表示されます。
| 文字数 | カラム | 表示内容 | タイトル | 表示例 |
---|---|---|---|---|---|
1行目 | 20 | 20-39 | グループ名 | group-name | sales, employee, ----- |
5 | 14-18 | グループID | g-id | 12345, ----- | |
6 | 7-12 | 対象者 | target | all, usr |
表示内容
表示されるタイトルと内容を以下に示します。
表示タイトル | 表示内容 |
---|---|
group-name | グループ指定でログオンが規制されているとき、グループ名が表示されます。 20バイトまでの半角英数字で表示されます。20バイトを超える場合は、17バイトまでが表示され、最後に「...」が表示されます。 規制の対象が「全体」のときは、「-----」と表示されます。 |
g-id | グループ指定でログオンが規制されているとき、グループIDが表示されます。 グループIDは、5桁の半角数字で表示されます。 規制の対象が「全体」のときは、「-----」と表示されます。 |
target | ログオンが規制されている対象者が表示されます。 対象者は、3文字の半角英字で表示されます。
|
注意事項
ログオンの規制設定/解除コマンドを実行する場合、以下の注意が必要です。
全体指定でログオンの規制をした場合は、全体指定で解除してください。グループ指定では解除できません。
複数のグループに対してログオンの規制が指定されている場合、全体指定の解除を行うとすべてのログオンの規制が解除されます。
ログオンができないように規制を設定しても、その時点で使用中の利用者は継続して利用できます。なお、クライアントの強制切断コマンドで、利用者を切断することもできます。
ユーザ管理機能の運用の開始で(接続クライアント数)とユーザ/グループ単位のログオン規制機能で、ログオンを規制する条件を指定した場合、それぞれ設定された条件のうち、一つでもログオン規制の条件を満たすものがあれば接続はできません。
システムを再起動したとき、およびNavigatorサーバの運用を停止したときは、設定されているログオン規制はすべて解除されます。rn_startコマンドでユーザ管理を再起動しても引き継がれません。Navigatorサーバの運用再開後に、ログオンの規制が必要なときは、再度rn_locklogonコマンドを使用して、ログオンの規制を設定してください。
使用例
rn_locklogon |
rn_locklogon -l -a -t all |
rn_locklogon -l -g sales -t usr |
rn_locklogon -r -a -t all |