ここでは、ユーザ管理を利用するために必要な、基本的な環境変数の設定について説明します。
環境設定ファイルの設定について
ユーザ管理を利用した運用を行う場合、Navigator Serverの環境設定ファイルに以下の環境変数を設定します。
RN_USER_CONTROL=<YES、またはNO> |
YESを指定したときは、ユーザ管理運用を行います。
YES以外(例:NO)を指定したときは、ユーザ管理運用を行いません。
環境変数RN_USER_CONTROLの設定を省略した場合、UNIXではNOが指定されたものとみなされ、WindowsサーバではYESが指定されたものとみなされます。
環境変数RN_USER_CONTROLは、部門環境設定ファイルには設定できません。環境設定ファイルに設定してください。
運用中には、環境設定ファイルの変更は行わないでください。必ず、運用を停止してから行ってください。
ユーザ管理コマンドを使用する場合の環境変数の設定について
ユーザ管理コマンドを実行するためには、環境変数RN_CONF_FILEに、事前にsetコマンドなどで環境設定ファイルの絶対パス名を設定しておくことにより、Navigator Serverと同じ環境で、ユーザ管理コマンドを実行させることができるようになります。
ユーザ管理コマンドを実行するためには、以下の環境変数を事前にsetenvコマンドなどで設定します。
PATH
以下のディレクトリを絶対パスで設定してください。
Navigatorサーバの実行ファイルが存在するディレクトリ
例: /opt/FJSVenavi/bin
/usr/bin
LD_LIBRARY_PATH
以下のディレクトリを絶対パスで設定してください。
Navigatorサーバの実行ファイルが存在するディレクトリ
例:/opt/FJSVenavi/bin
エンタープライズ認証の場合、認証出口モジュールを含め、認証出口モジュールが動的にリンクしているすべてのライブラリのパスを設定してください。
RN_DLOPEN_OPTION
エンタープライズ認証の場合に、本環境変数が環境設定ファイルに記述されている場合は、同じ値を設定してください。
RN_CHARACTER_SET
データベースシステムで使用するコード系を設定します。
EUC :EUCの場合
SJIS:Shift-JIS、またはUnicodeの場合
RN_CONF_FILE
環境設定ファイルを絶対パスで設定してください。
本環境変数を設定することにより、Navigator Serverと同じ環境で、ユーザ管理コマンドを実行させることができるようになります。
例: /opt/FJSVenavi/etc/rnd.conf
【例】
以下に設定例(Solaris/Cシェルの場合)を示します。
=================================================================================== setenv PATH /opt/FJSVenavi/bin:/opt/FSUNrdb2b/bin:/usr/bin setenv LD_LIBRARY_PATH /opt/FJSVenavi/bin:/opt/FSUNrdb2b/lib setenv RN_CHARACTER_SET SJIS setenv RN_CONF_FILE /opt/FJSVenavi/etc/rnd.conf =====================================================================================
※/opt/FJSVenaviは、Enterprise Editionの場合です。その他のエディションを利用している場合は、インストール先のディレクトリに合わせて、変更してください。
環境変数設定に関する留意事項
ユーザ管理コマンドの実行環境には、以下の手順で環境変数を採用します。
事前にsetenvなどで指定されている環境変数
環境変数RN_CONF_FILEで指定した環境設定ファイルに記述されている環境変数
-fオプションで環境設定ファイルを指定したとき(UNIXのrn_startコマンドだけ)
同じ環境変数を設定したときは、採用順序が後のほうを採用します。
どれか1つに設定した環境変数は、それを採用します。
2、3の設定は任意です。設定がないときは、1の環境変数でコマンドを実行します。
環境変数RN_CONF_FILEで設定した環境設定ファイルに記述してある環境変数のうち、有効となるのは、RN_ENV_PATHより上の行に書かれた環境変数です。
環境変数RN_CONF_FILEで設定した環境設定ファイルに、ユーザ管理運用の有無を示す環境変数RN_USER_CONTROLが以下のように設定されているときは、ユーザ管理運用をしていないものとみなし、コマンドは異常終了します。
UNIXの場合: RN_USER_CONTROL=YESが指定されていないとき
Windowsサーバの場合: RN_USER_CONTROL=NOが指定されているとき
環境変数RN_CONF_FILEを設定し、かつ設定した環境設定ファイルが存在しない、または参照できないときは、コマンドは異常終了します。