実行環境
実行環境の設定が必要です。
実行環境の設定は、“実行環境の設定”の“3.1 ユーザ管理コマンドの実行環境”を参照してください。
名前
rn_sndmsg - メッセージ通知コマンド
形式
全体指定、またはグループ指定でメッセージを通知する場合
rn_sndmsg { [-r] | [-l] } { [-a] | [-g グループ名] } "メッセージ文" [-s] |
ユーザ指定でメッセージを通知する場合
rn_sndmsg { [-r] | [-l] } [-u ユーザ名] "メッセージ文" [-s] |
全体指定、またはグループ指定でログオン時のメッセージの通知をキャンセルする場合
rn_sndmsg [-c] { [-a] | [-g グループ名] } [-s] |
ユーザ指定でログオン時のメッセージの通知をキャンセルする場合
rn_sndmsg [-c] [-u ユーザ名] [-s] |
現在登録されているログオン時のメッセージを表示する場合
rn_sndmsg |
機能説明
Navigatorサーバに接続しているクライアントの画面上に、ポップアップでメッセージを表示する場合に実行します。ただし、メッセージが表示されるのは、以下のアプリケーションを使用している場合です。
Navigator Windowsクライアント
Navigator辞書管理ツール
現在接続しているクライアントの画面上にメッセージを通知する場合に指定します。
ログオンするクライアントの画面上にメッセージを通知する場合に指定します。
-lパラメタで設定したメッセージをキャンセルする場合に指定します。
この指定を行うと、ログオンしたクライアントの画面上に、メッセージは通知されません。
クライアントのすべての利用者にメッセージを通知する場合に指定します。
グループを指定してメッセージを通知する場合に指定します。
ユーザを指定して、メッセージを通知する場合に指定します。
通知するメッセージをダブルクォーテーションで括って指定します。
255バイトまでのメッセージを指定できます。255バイトを超えた場合、エラーとなります。
メッセージには、全角文字、および半角文字が使用できます。
画面にメッセージを表示しない場合に指定します。
復帰値
ユーザ管理コマンドは、復帰値を返却します。シェルやバッチなどからユーザ管理コマンドを呼び出す場合、この復帰値を使用してエラー判定を行うことができます。なお、正常終了でない復帰値の意味や対処法については、“Navigator Server メッセージリファレンス”の該当のメッセージの箇所を参照してください。
復帰値 | メッセージ、または意味 |
---|---|
0 | 正常終了 |
1 | KVR19001E パラメタの指定に誤りがあります. |
2 | KVR19002E パラメタの指定に誤りがあります. |
4 | KVR19004E 運用が停止中です. |
9 | KVR19009E 指定したユーザまたはグループは存在しません. |
10 | KVR19010E タイムアウトが発生しました. |
12 | KVR19012E 指定したユーザは接続していません. |
13 | KVR19013E メッセージの長さが制限値を超えています. |
14 | KVR19015E Navigator Serverの環境設定に誤りがあります. |
15 | KVR19016E ユーザ管理機能を使用した運用は行われておりません. |
21 | KVR19021E システムの仮想メモリが不足しています. |
30 | KVR19030E 作業ファイルのオープンに失敗しました. |
31 | KVR19031E 作業ファイルの読み込みに失敗しました. |
40 | KVR19040E システムエラーが発生しました. |
41 | KVR19041E 共有メモリへのアクセス中にエラーが発生しました. |
42 | KVR19042E システムの排他制御でエラーが発生しました. |
注意事項
メッセージ通知コマンドを実行する場合、以下に示す注意が必要です。
コマンドのパラメタに指定する文字は、環境変数「RN_CHARACTER_SET」に設定した文字コードと同じ文字コードを指定してください。
ただし、Unicode運用を行っている場合は、コマンドのパラメタにはShift-JISの文字コードを指定してください。
rn_sndmsgによるメッセージ表示は、アイドル監視のメッセージ表示よりも優先されます。
-rオプションで指定したメッセージは、コマンドを実行してから最大12分程度、表示が遅れることがあります。
-lオプションで指定したメッセージは、ログオン規制によりログオンできなかった場合、表示されません。
システムを再起動したとき、およびNavigatorサーバの運用を停止したときは、登録されたメッセージはすべてキャンセルされます。rn_startコマンドでユーザ管理を再起動しても引き継がれません。Navigatorサーバの運用再開後に同じメッセージを表示する場合は、再度、rn_sndmsgコマンドを使用して、メッセージを通知してください。
使用例
rn_sndmsg -r -a "本日17時にサーバをシャットダウンします。16時30分までにログオフしてください。" |
rn_sndmsg -r -u suzuki "シャットダウンの時刻が過ぎています。至急ログオフしてください。" |
rn_sndmsg -l -g sales "18時から辞書のセットアップを行うので、17時50分にログオンを規制します。" |
rn_sndmsg -c -g sales |