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Interstage Navigator ServerV9.5.0 コマンドリファレンス
FUJITSU Software

2.2.3 rn_showuser(利用者の使用情報の表示コマンド)

実行環境

実行環境の設定が必要です。

実行環境の設定は、“実行環境の設定”の“3.1 ユーザ管理コマンドの実行環境”を参照してください。

名前

rn_showuser  -  利用者の使用情報の表示コマンド

形式

rn_showuser [-l] { [-g グループ名] | [-u ユーザ名] } [-s] [-c] [-p] [-x]

機能説明

Navigator Serverに接続しているクライアントの利用者情報、および利用状況を把握する場合に実行します。

実行すると、ユーザの情報が表示されます。ユーザの情報の表示には、一覧情報と詳細情報があります。

パラメタを指定しない場合、全体の一覧情報が表示されます。

-l

ユーザ単位に詳細情報を表示する場合に指定します。

-g グループ名

グループ単位に一覧情報を表示する場合に指定します。

-u ユーザ名

ユーザ単位に一覧情報を表示する場合に指定します。

-s

画面にメッセージを表示しない場合に指定します。

-c

CSV形式で情報を出力する場合に指定します。

-p

V9.0以前の詳細情報の出力形式を使用する場合に指定します。

本パラメタを指定すると、「ip-addres」の表示幅が15バイトになります。IPアドレスの長さが15バイトを超えた場合、後ろが切り捨てられます。

-x

クライアント識別情報を表示する場合に指定します。

復帰値

ユーザ管理コマンドは、復帰値を返却します。シェルやバッチなどからユーザ管理コマンドを呼び出す場合、この復帰値を使用してエラー判定を行うことができます。なお、正常終了でない復帰値の意味や対処法については、“Navigator Server メッセージリファレンス”の該当のメッセージの箇所を参照してください。

復帰値

メッセージ、または意味

0

正常終了

1

KVR19001E パラメタの指定に誤りがあります.

2

KVR19002E パラメタの指定に誤りがあります.

4

KVR19004E 運用が停止中です.

9

KVR19009E 指定したユーザまたはグループは存在しません.

10

KVR19010E タイムアウトが発生しました.

14

KVR19015E Navigator Serverの環境設定に誤りがあります.

15

KVR19016E ユーザ管理機能を使用した運用は行われておりません.

21

KVR19021E システムの仮想メモリが不足しています.

30

KVR19030E 作業ファイルのオープンに失敗しました.

31

KVR19031E 作業ファイルの読み込みに失敗しました.

40

KVR19040E システムエラーが発生しました.

41

KVR19041E 共有メモリへのアクセス中にエラーが発生しました.

42

KVR19042E システムの排他制御でエラーが発生しました.

表示形式

一覧情報の表示形式

  

文字数

カラム

表示内容

タイトル

表示例

1行目

5

1-5

資格

prmit

admin

5

7-11

ユーザID

u-id

12345

20

13-32

ユーザ名

user-name

suzuki

5

34-38

rndプロセスID

rnd

UNIXの場合:「1001」

Windowsの場合:「-」

5

40-44

rnsvプロセスID

rnsv

1002

11

46-56

クライアント

application

WebClient

8

58-65

クライアントの
状態

status

com-edit

12

67-78

ログオン日時

logon-time

200510121441

194

80-273

クライアント識別情報(*1)

application-information

suzuki[NaviClient-10.123.45.67-1255601362405]

詳細情報の表示形式

(*1)-xオプションを指定した場合に出力されます。

表示内容

一覧情報の表示内容

表示タイトル

表示内容

prmit

ユーザの資格が表示されます。表示される情報を以下に示します。

  • admin:辞書の管理者

  • usr:一般利用者

u-id

システム管理者が登録したユーザIDが表示されます。ユーザIDは、5桁の整数で表示されます。

user-name

Navigatorのログオン時に指定した、ユーザ名が表示されます。

ユーザ名は、20バイトまでの半角英数字で表示されます。
ユーザ名が20バイトを超えた場合、表示されるユーザ名は17バイトまでになり、最後に「...」が表示されます。

rnd

  • UNIXでNavigator Windowsクライアント/ Navigator辞書管理ツール使用時の場合

    • Navigatorサーバのプログラム「rnd」のプロセスIDが表示されます。プロセスIDは、5桁の整数で表示されます。

  • その他の場合

    • 「-」が表示されます。

rnsv

Navigatorサーバのプログラム「rnsv」のプロセスIDが表示されます。プロセスIDは、5桁の整数で表示されます。

application

ユーザの利用しているクライアントの種類を識別できる情報が表示されます。表示される情報を以下に示します。

  • NaviClient:Navigator Windowsクライアント

  • NaviWeb:Navigator Webクライアント

  • NaviTool:Navigator辞書管理ツール

  • WebClient: カタログ管理ツール

  • InputFile:データ登録コマンド

  • DefCurMon:当月度の設定コマンド

  • DefStrDate:当月基準日の設定コマンド

  • OpeStrDate:演算基準日の設定コマンド

  • RestoreDic:辞書の復元コマンド

  • BackUpDic:辞書の退避コマンド

  • DeleteDic:辞書の削除コマンド

  • ManageDic:辞書ユーティリティコマンド

  • RecoveryDic:辞書ディレクトリの修復コマンド

  • Mart:マートバッチコマンド

  • NaviAPI:NaviAPIを利用したアプリケーション

  • Other:その他

status

クライアントの処理状態が表示されます。表示される情報を以下に示します。

  • com-edit:共通辞書の編集中

  • pri-edit:個人辞書の編集中

  • 空白:その他

logon-time

クライアントからログオンした日時が表示されます。

日時は、半角数字で年月日時分の順で表示されます。

例えば、2005年12月20日15時35分の場合、「200512201535」と表示されます。

application-information

クライアント識別情報を出力します。クライアント識別情報の詳細は、「セットアップガイド Vol.1」の「ログリファレンス」の「クライアント識別情報」を参照してください。

詳細情報の表示内容

表示タイトル

表示内容

prmit

一覧情報と同じです。

u-id

一覧情報と同じです。

user-name

Navigatorのログオン時に指定した、ユーザ名が表示されます。

ユーザ名は127バイトまでの半角英数字で表示されます。

rnd

一覧情報と同じです。

rnsv

一覧情報と同じです。

application

一覧情報と同じです。

status

一覧情報と同じです。

logon-time

一覧情報と同じです。

g-id

ユーザが所属するグループのグループIDが表示されます。グループIDは、5桁の半角数字で表示されます。

group-name

ユーザが所属するグループのグループ名が表示されます。

グループ名は、20バイトまでの半角英数字で表示されます。

グループ名が20バイトを超えた場合、表示されるグループ名は17バイトまでになり、最後に「...」が表示されます。

ip-addres

クライアントを使用しているPCのIPアドレスが表示され、PCを特定することができます。なお、Webクライアントからの接続、HTTPトンネリング機能を利用した接続の場合は、それぞれWebコンポーネント、Navigatorトンネリングコンポーネントが動作しているサーバのIPアドレスが表示されます。

host-name

ネットワーク環境で、DNSの設定、または以下のファイルで名前解決を行っている場合にホスト名が表示されます。

  • Linuxの場合:/etc/hostsファイル

  • Solarisの場合: /etc/hostsファイル、/etc/inet/hostsファイル、または/etc/inet/ipnodesファイル(参照されるファイルは、OSの仕様に従います)

  • Windowsの場合:c:\Winnt\system32\drivers\etc\hostsファイル

ホスト名により、PCと利用者を特定することができます。

それ以外の時は空白が表示されます。

comment

ユーザごとに任意に設定したコメントが表示されます。

コメントは、79バイトまで表示されます。79バイトを超えた場合は、80バイト以降は表示されません。

application-information

一覧情報と同じです。

注意事項

「カラム」に記載の数値は目安です。表示データが所定の桁数をオーバーする場合の表示状態は“表示内容”に記載の通りです。特に明記されていない場合はオーバーしたバイト数だけカラム位置がずれ込みますので、カラム位置による情報の切り出しには注意してください。

使用例

UNIXでNavigator Windowsクライアント/Navigator辞書管理ツールを使用する場合の使用例を、以下に示します。

Windowsサーバの場合、rndには「-」が表示されます。

全体の一覧情報を表示する場合の例

rn_showuser

以下のように表示されます。

グループを指定して一覧情報を表示する場合の例

rn_showuser -g sales

以下のように表示されます。

ユーザを指定して一覧情報を表示する場合の例

rn_showuser -u suzuki

以下のように表示されます。

全体の一覧表示をCSV形式で出力する場合の例

rn_showuser -c

以下のように表示されます。

prmit,u-id,user-name,rnd,rnsv,application,status,logon-time
admin,10000,navidemo,-----,944,NaviClient,,200709191005
admin,10000,navidemo,-----,1596,NaviClient,,200709191021
admin,20000,csvdemo,-----,5996,NaviClient,,200709191022

ユーザ単位の情報をCSV形式で出力する場合の例

rn_showuser -l -c

以下のように表示されます。

prmit,u-id,user-name,rnd,rnsv,application,status,logon-time,g-id,group-name,・・・
admin,10000,navidemo,-----,944,NaviClient,,200709191005,10000,navidemo,・・・
admin,10000,navidemo,-----,1596,NaviClient,,200709191021,10000,navidemo,・・・
admin,20000,csvdemo,-----,5996,NaviClient,,200709191022,20000,csvdemo,・・・