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Interstage Charset Manager Standard Edition Web入力 Agent V9 運用ガイド JSVR部品 JSVR-Webサービス JSVRAX編
FUJITSU Software

7.2 標準のエレメントにおいて、システムで使用できない文字の入力抑止をする

特に字形に厳密ではないが、入力抑止だけをしたい場合に使用できます。

要件例

使用する主なJSVRAXの機能

InputValidator HTC

業務アプリケーションへの組み込み方

1. 文字処理定義を作成する

ここでは、文字処理定義ファイルのサンプルの中から、「JIS X 0201およびJIS X 0208の文字セット」に相当するものを使用します。

Unicode_JISX0201plusJISX0208_c_n.js
var Unicode_JISX0201plusJISX0208_c_n = [
    {init:"0", def:"000000000000000000000000000...},
    {init:"3"},
・
・
・
];
2. 入力抑止をしたいINPUTなどの標準エレメントに対し、InputValidator HTCを組み込む

次のようになります。

<html xmlns:JSVRAX> <!-- 「JSVRAX」というnamespace を宣言 -->
<head>
    <meta http-equiv="content-type" content="text/html; charset=UTF-8">
    <!-- 文字処理定義ファイルをインクルードする -->
    <script src="Unicode_JISX0201plusJISX0208_c_n.js"></script>
    <!-- JSVRAXの環境設定 Environment HTCをインポートする -->
    <?import namespace="JSVRAX" implementation="/JSVRAX/Environment.htc">
    <!-- JSVRAXの環境を設定する -->
    <JSVRAX:environment />
    <!-- JSVRAXのデフォルト値を設定する Default HTCをインポートする -->
    <?import namespace="JSVRAX" implementation="/JSVRAX/Default.htc">
</head>
<body>
    <!-- デフォルト値設定HTCを埋め込む -->
    <JSVRAX:default JSVRAX:altChar="〓" 
        JSVRAX:charBehavMap="Unicode_JISX0201plusJISX0208_c_n" />
    <!-- 入力フォーム -->
    <form action="">
        <!-- JSVRAXの入力文字を補正するInputValidator HTCを組み込む -->
        <input id="ipt" type="text" style="behavior:url(/JSVRAX/InputValidator.htc)" value="富士通">
    </form>
</body>
</html>

参考

  • 標準エレメントに対し付加できることから、すでに運用中のシステムに対しても、組み込みが容易です。

  • 外字の入力表示や字形統一はできません。その必要がある場合は、「7.1 外字の入力表示および内字の字形統一をする」で説明したTextarea HTCを使用してください。

  • InputValidator HTCでは、利用者が入力不可文字を入力した際、altChar属性に指定した代替文字に自動補正します。入力抑止は行いたいが、代替文字への自動補正は不要(行いたくない)という場合は、InputValidator HTCは使用せず、「7.4 業務アプリケーション側で入力抑止をする」で説明している方法を利用してください。

  • ほとんどの場合、文字処理定義のサンプルをそのまま使用することができます。詳しくは「4.4 JSVRAXの文字処理定義のサンプル」を参照してください。

  • 使用できる文字を変更したい場合は、文字処理定義をカスタマイズし使用してください。詳しくは、「コマンドリファレンス JSVR部品 JSVR-Webサービス JSVRAX編」の8.10.2項を参照してください。