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Interstage Charset Manager Standard Edition Web入力 Agent V9 運用ガイド JSVR部品 JSVR-Webサービス JSVRAX編
FUJITSU Software

7.1 外字の入力表示および内字の字形統一をする

人名、地名など字形に厳密な運用や、外字を使用する運用の場合に使用します。同時に入力抑止も使用できます。

要件例

使用する主なJSVRAXの機能

Textarea HTC

業務アプリケーションへの組み込み方

1. 文字処理定義を作成する

ここでは、文字処理定義ファイルのサンプルの中から、「マイクロソフトのシフトJIS文字セット」に相当するものを使用します。

Unicode_MS932_m_s.js
var Unicode_MS932_m_s = [
    {init:"0", def:"000000000000000000000000000...},
    {init:"3"},
・
・
・
];
2. WebページにTextarea HTCを組み込む

次のようになります。

<html xmlns:JSVRAX> <!-- 「JSVRAX」というnamespace を宣言 -->
<head>
    <meta http-equiv="content-type" content="text/html; charset=UTF-8">
    <!-- 文字処理定義ファイルをインクルードする -->
    <script src="Unicode_MS932_m_s.js"></script>
    <!-- JSVRAXの環境設定 Environment HTCをインポートする -->
    <?import namespace="JSVRAX" implementation="/JSVRAX/Environment.htc">
    <!-- JSVRAXの環境を設定する -->
    <JSVRAX:environment />
    <!-- JSVRAXのデフォルト値を設定する Default HTCをインポートする -->
    <?import namespace="JSVRAX" implementation="/JSVRAX/Default.htc">
    <!-- JSVRAXの文字表示/入力部品 Textarea HTCをインポートする -->
    <?import namespace="JSVRAX" implementation="/JSVRAX/Textarea.htc">
</head>
<body>
    <!-- JSVRAXのデフォルト値を設定する -->
    <JSVRAX:default JSVRAX:TSFBootKey="alt 49" JSVRAX:altChar="〓"
        JSVRAX:useHistory="true" JSVRAX:charBehavMap="Unicode_MS932_m_s" />
    <!-- 入力フォームに対し、onsubmitで値を移しかえるメソッドが呼ばれるよう定義 -->
    <form action="" onsubmit="importValue()">
        <!-- submit のための<input>を定義 -->
        <input name="ipt" type="hidden">
        <!-- JSVRAXの文字表示/入力部品 Textarea HTCを組み込む -->
        <JSVRAX:textarea id="ipt_jsvrax" JSVRAX:multiLine="false">富士通</JSVRAX:textarea>
    </form>
    <script>
        // submit のための<input>にTextarea HTCの値を代入
        function importValue() {
            document.getElementsByName("ipt")[0].value 
            = document.getElementById("ipt_jsvrax")["JSVRAX:value"];
        }
    </script>
</body>
</html>

参考

  • Textarea HTCは、サーバ画像を使用した文字表示/サーバサイドのかな漢字変換/入力抑止といったすべての機能が組み込まれたもっとも高機能な部品です。

  • 表示のみの場合は、Textarea HTCの属性"editMode"に"readonly"を設定してください。

  • Textarea HTCでは、利用者が入力不可文字を入力した際、altChar属性に指定した代替文字に自動補正します。入力抑止は行いたいが、代替文字への自動補正は不要(行いたくない)という場合は、自動補正を動作させないためにaltChar属性を指定しないようにした上で、「7.4 業務アプリケーション側で入力抑止をする」で説明している方法と組み合わせて使用してください。

  • ほとんどの場合、文字処理定義のサンプルをそのまま使用することができます。詳しくは「4.4 JSVRAXの文字処理定義のサンプル」を参照してください。

  • 外字は使用しないが内字の字形統一をしたい等の場合は、文字処理定義をカスタマイズし使用してください。詳しくは、「コマンドリファレンス JSVR部品 JSVR-Webサービス JSVRAX編」の8.10.2項を参照してください。