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Interstage Charset Manager Standard Edition V9 使用手引書 日本語資源管理編
FUJITSU Software

4.4.1 コードの変換定義

コードの変換定義は、業務ごとのコードの対応定義と変換仕様を設定します。

『操作』

  1. [日本語資源管理]ウィンドウを起動します。

  2. コードの変換定義をしたい業務を選択します。

  3. [業務]メニューの[コードの変換定義]をクリックします。
    → [コードの変換定義]ダイアログボックス(図4.20 コードの変換定義)が表示されます。

図4.20 コードの変換定義

『指定項目』

コードの対応定義
[標準対応に戻す]ボタン

標準のコード変換対応定義に戻します。

[制御文読込み]ボタン

[制御文読込み]ダイアログボックス(図4.21 制御文読込み)を表示します。

[ログ情報読込み]ボタン

[ログ情報読込み]ダイアログボックス(図4.22 ログ情報読込み)を表示します。

[テンプレート読込み]ボタン

[テンプレート読込み]ダイアログボックス(図4.23 テンプレート読込み)を表示します。

[文字コード変換表読込み]ボタン

[文字コード変換表読込み]ダイアログボックス(図4.24 文字コード変換表読込み)を表示します。

[制御文取出し]ボタン

[制御文取出し]ダイアログボックス(図4.25 制御文取出し)を表示します。

変換拡張定義
[登録]ボタン

[変換拡張定義登録]ダイアログボックス(図4.26 変換拡張定義登録)を表示します。

[取出し]ボタン

[変換拡張定義取出し]ダイアログボックス(図4.27 変換拡張定義取出し)を表示します。変換拡張定義が登録されていない場合には、選択できません。

[削除]ボタン

削除確認メッセージを表示し、変換拡張定義を削除します。変換拡張定義が登録されていない場合には、選択できません。

変換仕様
[登録]ボタン

[変換仕様登録]ダイアログボックス(図4.28 変換仕様登録)を表示します。

[取出し]ボタン

[変換仕様取出し]ダイアログボックス(図4.29 変換仕様取出し)を表示します。変換仕様が登録されていない場合には、選択できません。

[削除]ボタン

削除確認メッセージを表示し、変換仕様を削除します。変換仕様が登録されていない場合には、選択できません。

[コード変換結果確認]ボタン

文字コード変換見える化ツールを起動します。選択中の業務に定義されている情報をもとに、文字コードの変換結果を確認することができます。
文字コード変換見える化ツールについては、“Charset Manager 使用手引書 標準コード変換機能編”の“付録J 文字コード変換見える化ツール”を参照してください。

[終了]ボタン

[コードの変換定義]ダイアログボックス(図4.20 コードの変換定義)を終了します。

4.4.1.1 コードの対応定義

4.4.1.1.1 制御文読込み

図4.21 制御文読込み

『指定項目』

制御文入力ファイル名

コードの対応関係を指示する制御文を記述したファイルを指定します。制御文入力ファイルについては、“4.4 業務のコード変換定義”の“制御文読込みによる定義”を参照してください。

[参照]ボタン

[参照]ボタンをクリックすると、ドライブ、ディレクトリおよびファイルの選択ウィンドウが表示されます。ドライブ、ディレクトリおよびファイルを選択し、[OK]ボタンをクリックすると、ファイル名に指定したファイル名が表示されます。

[OK]ボタン

制御文入力ファイルに記述された制御文を元に対応関係を定義します。

処理が終了すると、[コードの変換定義]ダイアログボックス(図4.20 コードの変換定義)に戻ります。

[キャンセル]ボタン

処理を中止し、[コードの変換定義]ダイアログボックス(図4.20 コードの変換定義)に戻ります。

注意

制御文読込みを行うと、[対応定義メッセージ情報]ダイアログに標準コード変換の文字コード表カスタマイズ機能の出力メッセージが表示されます。出力メッセージ内にエラーメッセージ(JOD3xxI-E、JOD3xxI-S、JOD3xxI-Uで始まるメッセージ)が出ていないかどうか必ず確認してください。エラーメッセージの対処方法については、“Charset Manager 使用手引書 標準コード変換機能編”の“H.2 文字コード変換表カスタマイズでの出力メッセージ”を参照してください。

4.4.1.1.2 ログ情報読込み

図4.22 ログ情報読込み

『指定項目』

ログ情報ファイル名

ログ情報の入力となるテキストファイルを指定します。ログ情報ファイルについては、“4.4 業務のコード変換定義”の“ログ情報読込みによる定義”を参照してください。

[参照]ボタン

[参照]ボタンをクリックすると、ドライブ、ディレクトリおよびファイルの選択ウィンドウが表示されます。ドライブ、ディレクトリおよびファイルを選択し、[OK]ボタンをクリックすると、ファイル名に指定したファイル名が表示されます。

SJISタイプ

ログ情報を元に、対応定義を行う場合の相手先コードであるシフトJISのコード種別を指定します。

割当開始コード

対応定義をするシフトJISコードの外字領域の、割当てを開始するコード値を指定することができます。

初期値のF040はシフトJISの外字の先頭コードを示します。先頭から割当てを行う場合には変更する必要はありません。

[OK]ボタン

ログ情報を元に対応関係を定義します。

処理が終了すると、[コードの変換定義]ダイアログボックス(図4.20 コードの変換定義)に戻ります。この時点では、ログ情報が変換表に反映された状態になっています。

[キャンセル]ボタン

指定された対応関係の定義を中止し、[コードの変換定義]ダイアログボックス(図4.20 コードの変換定義)に戻ります。

4.4.1.1.3 テンプレート読込み

図4.23 テンプレート読込み

『指定項目』

テンプレート名

JEF拡張漢字サポートのテンプレートのファイル名をフルパスで指定します。

JEF拡張漢字サポートのテンプレートを、以下に示します。

  • テンプレート標準

  • テンプレートOS/2

  • テンプレートシステム外字

[参照]ボタン

[参照]ボタンをクリックすると、ドライブ、ディレクトリおよびファイルの選択ウィンドウが表示されます。ドライブ、ディレクトリおよびファイルを選択し、[OK]ボタンをクリックすると、テンプレート名に指定したファイル名が表示されます。

SJISコード

テンプレートに書かれている対応先のJISコードを、本対応定義の流通先コード系であるシフトJISコードに登録する場合のシフトJISの種別を指定します。

[OK]ボタン

テンプレートに従って対応関係を定義します。

処理が終了すると、[コードの変換定義]ダイアログボックス(図4.20 コードの変換定義)に戻ります。

[キャンセル]ボタン

指定された対応関係の定義を中止し、[コードの変換定義]ダイアログボックス(図4.20 コードの変換定義)に戻ります。

注意

  • 本機能を使用する場合には、流通先コード系のシフトJISの外字領域に対する対応定義がなにもされていない状態で行うことをお勧めします。

  • 本機能で指定できるのは、「テンプレートシステム外字」だけです。ほかのテンプレートは指定しないでください。

  • SJISMSは、マイクロソフトコード系(Windows標準コード系)です。R90は富士通コード系を意味しています。

4.4.1.1.4 文字コード変換表読込み

図4.24 文字コード変換表読込み

『指定項目』

文字コード変換表ファイル名

文字コード変換表ファイルをフルパスで指定します。

[参照]ボタン

[参照]ボタンをクリックすると、ドライブ、ディレクトリおよびファイルの選択ウィンドウが表示されます。ドライブ、ディレクトリおよびファイルを選択し、[OK]ボタンをクリックすると、ファイル名に指定したファイル名が表示されます。

[OK]ボタン

文字コード変換表ファイルに記述された、文字コード変換表を設定します。処理が終了すると完了メッセージを出力し、[コードの変換定義]ダイアログボックス(図4.20 コードの変換定義)に戻ります。

[キャンセル]ボタン

処理を中止し、[コードの変換定義]ダイアログボックス(図4.20 コードの変換定義)に戻ります。

4.4.1.1.5 制御文取出し

図4.25 制御文取出し

『指定項目』

制御文出力ファイル名

制御文を取り出す先のファイル名を指定します。制御文は、[キーとなるコード系]で指定したコード系をもとに出力します。

[参照]ボタン

[参照]ボタンをクリックすると、ドライブ、ディレクトリおよびファイルの選択ウィンドウが表示されます。ドライブ、ディレクトリおよびファイルを選択し、[OK]ボタンをクリックすると、ファイル名に指定したファイル名が表示されます。

キーとなるコード系

制御文として取り出す対応定義のキーとなるコード系を指定します。出力ファイルには、キーとなるコード系と対応するコード系との対応定義が、キーとなるコード系で昇順にソートされて出力されます。指定されたコード系の対応定義が存在しない場合は、エラーとなります。
選択できるコード系、および取り出した制御文に出力されるコード系名については“表4.1 コード系名の対応表”を参照してください。

表4.1 コード系名の対応表

キーとなるコード系
対応するコード系

標準コード変換関数、コード変換コマンドに指定するコード系キーワード値

取り出した制御文に定義されるコード系名

JEF

JEFASCII
JEFAUGASCII
JEFCOREASCII
JEFKANA
JEFAUGKANA
JEFCOREKANA

JEFKANA

SJIS(R90)

SJIS(注1)

SJIS(注2)

SJIS(MS)

SJIS(注3)
SJISMS

SJISMS

EUC(U90)

U90(注4)

U90(注5)

EUC(S90)

U90(注6)
S90

S90

UCS2

UCS2
UCS2_MS
UCS2LE
UCS2LE_MS
UTF8
UTF8_MS

UCS2

UCS4

UTF16(注7)
UTF16_MS(注7)
UTF16BE
UTF16BE_MS
UTF16BE_BOM(注7)
UTF16LE
UTF16LE_MS
UTF16LE_BOM(注7)
UTF8_4
UTF8_4_MS
UTF8_4_BOM(注7)

UCS4

KEIS

H_KEIS

H_KEIS

JIPS

N_JIPSJAUG
N_JIPSJCORE
N_JIPSJEAUG
N_JIPSJECORE
N_JIPSEAUG
N_JIPSECORE

N_JIPSJAUG

DBCS

I_DBCSASCII
I_DBCSKANA

I_DBCSKANA

注1:シフトJISコード系の代表コード系にシフトJIS(R90)を指定した場合

注2:本コード系名で対応定義を実行する場合には、シフトJISコード系の代表コード系にシフトJIS(R90)を指定する必要があります。

注3:シフトJISコード系の代表コード系にシフトJIS(MS)を指定した場合

注4:EUCコード系の代表コード系にEUC(U90)を指定した場合

注5:本コード系名で対応定義を実行する場合には、EUCコード系の代表コード系にEUC(U90)を指定する必要があります。

注6:EUCコード系の代表コード系にEUC(S90)を指定した場合

注7:コード変換コマンドおよび標準コード変換ユーティリティでのみ指定可能なキーワードです。

対応するコード系

キーとなるコード系との対応定義を出力したいコード系を指定します。
選択できるコード系、および取り出した制御文に出力されるコード系名については“表4.1 コード系名の対応表”を参照してください。

[OK]ボタン

業務で管理している文字コード変換表(usrtbl)を解析し、指定された2つのコード系のカスタマイズされた対応定義を制御文ファイルとして取り出します。

処理が終了すると、[コードの変換定義]ダイアログボックス(図4.20 コードの変換定義)に戻ります。

[キャンセル]ボタン

処理を中止し、[コードの変換定義]ダイアログボックス(図4.20 コードの変換定義)に戻ります。

文字コード変換表にJEF、SJIS(MS)、UCS2が定義されている状態で、[キーとなるコード系]にJEF、[対応するコード系]にSJIS(MS)を選択した場合の制御文の出力例:

DEFCDPR JEFKANA SJISMS
88a1:f045
88a2:f040
88a3:f041
 ・・・

4.4.1.2 変換拡張定義

4.4.1.2.1 登録

図4.26 変換拡張定義登録

『指定項目』

変換拡張定義入力ファイル名

標準コード変換の変換拡張定義を記述したファイルをフルパスで指定します。ファイル形式については、“Charset Manager 使用手引書 標準コード変換機能編”の“K.3 変換拡張定義ファイル”を参照してください。

[参照]ボタン

[参照]ボタンをクリックすると、ドライブ、ディレクトリおよびファイルの選択ウィンドウが表示されます。ドライブ、ディレクトリおよびファイルを選択し、[OK]ボタンをクリックすると、ファイル名に指定したファイル名が表示されます。

[OK]ボタン

変換拡張定義入力ファイルに記述された変換拡張定義をもとに、標準コード変換の変換拡張定義を設定します。既に変換拡張定義が登録されている場合には、置換確認メッセージを表示します。

処理が終了すると完了メッセージを出力し、[コードの変換定義]ダイアログボックス(図4.20 コードの変換定義)に戻ります。

[キャンセル]ボタン

処理を中止し、[コードの変換定義]ダイアログボックス(図4.20 コードの変換定義)に戻ります。

4.4.1.2.2 取出し

図4.27 変換拡張定義取出し

『指定項目』

変換拡張定義出力ファイル名

標準コード変換の変換拡張定義を取り出すファイルをフルパスで指定します。存在しないファイル名が指定された場合には作成します。既存のファイル名を指定した場合には、置換確認メッセージを表示します。

[参照]ボタン

[参照]ボタンをクリックすると、ドライブ、ディレクトリおよびファイルの選択ウィンドウが表示されます。ドライブ、ディレクトリおよびファイルを選択し、[OK]ボタンをクリックすると、ファイル名に指定したファイル名が表示されます。

[OK]ボタン

業務ごとに管理している変換拡張定義を、指定されたファイルに出力します。変換拡張定義コマンドの変換拡張定義ファイルを出力する機能で出力されるファイルと同じ内容が出力されます。詳しくは、“Charset Manager 標準コード変換機能編”の“K.4 変換拡張定義コマンド”を参照してください。
処理が終了すると完了メッセージを出力し、[コードの変換定義]ダイアログボックス(図4.20 コードの変換定義)に戻ります。

[キャンセル]ボタン

処理を中止し、[コードの変換定義]ダイアログボックス(図4.20 コードの変換定義)に戻ります。

4.4.1.3 変換仕様

4.4.1.3.1 登録

図4.28 変換仕様登録

『指定項目』

変換仕様入力ファイル名

標準コード変換の変換仕様を記述したファイルをフルパスで指定します。ファイル形式については、“4.4.1.3.3 変換仕様ファイルの形式”を参照してください。

[参照]ボタン

[参照]ボタンをクリックすると、ドライブ、ディレクトリおよびファイルの選択ウィンドウが表示されます。ドライブ、ディレクトリおよびファイルを選択し、[OK]ボタンをクリックすると、ファイル名に指定したファイル名が表示されます。

[OK]ボタン

変換仕様入力ファイルに記述された変換仕様を元に、標準コード変換の変換仕様を設定します。既に変換仕様が設定されている場合には、置換確認メッセージを表示します。

処理が終了すると完了メッセージを出力し、[コードの変換定義]ダイアログボックス(図4.20 コードの変換定義)に戻ります。

[キャンセル]ボタン

処理を中止し、[コードの変換定義]ダイアログボックス(図4.20 コードの変換定義)に戻ります。

4.4.1.3.2 取出し

図4.29 変換仕様取出し

『指定項目』

変換仕様出力ファイル名

標準コード変換の変換仕様を取り出すファイルをフルパスで指定します。存在しないパス名が指定された場合には作成します。既存のファイル名を指定した場合には、置換確認メッセージを表示します。

[参照]ボタン

[参照]ボタンをクリックすると、ドライブ、ディレクトリおよびファイルの選択ウィンドウが表示されます。ドライブ、ディレクトリおよびファイルを選択し、[OK]ボタンをクリックすると、ファイル名に指定したファイル名が表示されます。

[OK]ボタン

業務ごとに管理している変換仕様を、指定されたファイルに出力します。出力する内容は、変換仕様登録で指定された変換仕様入力ファイルの内容と同じです。処理が終了すると完了メッセージを出力し、[コードの変換定義]ダイアログボックス(図4.20 コードの変換定義)に戻ります。

[キャンセル]ボタン

処理を中止し、[コードの変換定義]ダイアログボックス(図4.20 コードの変換定義)に戻ります。

4.4.1.3.3 変換仕様ファイルの形式

変換仕様ファイルはASCIIコードのテキストファイルで以下の形式となります。

パラメタ名=設定値

以下のルールに従います。

必須パラメタ(1行目)

パラメタ

パラメタ名

設定値とその意味

変換仕様ファイルのバージョン

iconv_convert_type_file_version

1.0

固定値

任意パラメタ(2行目以降)

パラメタ

パラメタ名

設定値とその意味

JEF変換タイプ

jef

jefaug

jefcore

字形重視の変換を行う

領域重視の変換を行う

UNICODE変換タイプ

unicode

unicode2.0

unicode_ms

Unicode2.0の変換を行う

Unicode(MS)の変換を行う

SJIS代表コード系キーワード

s-jistype

sjisms

sjisdos

r90

シフトJIS(MS)

シフトJIS(DOS)

シフトJIS(R90)

U90代表コード系キーワード

euctype

u90

s90

EUC(U90)

EUC(S90)

JIS代表コード系キーワード

jis

jiskana

jiskana7

jiskana8

JIS+ESCで切り替え

JIS+7単位半角カナ

JIS+8単位半角カナ

JEFコードの利用者定義文字の割当て開始位置

jefoffset

1~33

割当て開始位置の区画の数

EUCコードの利用者定義文字の割当て開始位置

s-eucoffset

1~33

SJISコードの利用者定義文字の割当て開始位置

s-jisoffset

1~20

変換表の扱い

udefctl

use

unuse

only

使用する

使用しない

変換表のみ使用する

IVSの扱い

ivs_convert

yes

no

IVSを変換する

IVSを未定義文字として扱う

変換仕様ファイルの設定例

iconv_convert_type_file_version=1.0

jef=jefaug
unicode=unicode2.0
s-jistype=sjisms
euctype=u90
jis=jiskana
udefctl=use