コードの変換定義は、業務ごとのコードの対応定義と変換仕様を設定します。
『操作』
[日本語資源管理]ウィンドウを起動します。
コードの変換定義をしたい業務を選択します。
[業務]メニューの[コードの変換定義]をクリックします。
→ [コードの変換定義]ダイアログボックス(図4.20 コードの変換定義)が表示されます。
『指定項目』
標準のコード変換対応定義に戻します。
[制御文読込み]ダイアログボックス(図4.21 制御文読込み)を表示します。
[ログ情報読込み]ダイアログボックス(図4.22 ログ情報読込み)を表示します。
[テンプレート読込み]ダイアログボックス(図4.23 テンプレート読込み)を表示します。
[文字コード変換表読込み]ダイアログボックス(図4.24 文字コード変換表読込み)を表示します。
[制御文取出し]ダイアログボックス(図4.25 制御文取出し)を表示します。
[変換拡張定義登録]ダイアログボックス(図4.26 変換拡張定義登録)を表示します。
[変換拡張定義取出し]ダイアログボックス(図4.27 変換拡張定義取出し)を表示します。変換拡張定義が登録されていない場合には、選択できません。
削除確認メッセージを表示し、変換拡張定義を削除します。変換拡張定義が登録されていない場合には、選択できません。
[変換仕様登録]ダイアログボックス(図4.28 変換仕様登録)を表示します。
[変換仕様取出し]ダイアログボックス(図4.29 変換仕様取出し)を表示します。変換仕様が登録されていない場合には、選択できません。
削除確認メッセージを表示し、変換仕様を削除します。変換仕様が登録されていない場合には、選択できません。
文字コード変換見える化ツールを起動します。選択中の業務に定義されている情報をもとに、文字コードの変換結果を確認することができます。
文字コード変換見える化ツールについては、“Charset Manager 使用手引書 標準コード変換機能編”の“付録J 文字コード変換見える化ツール”を参照してください。
[コードの変換定義]ダイアログボックス(図4.20 コードの変換定義)を終了します。
『指定項目』
コードの対応関係を指示する制御文を記述したファイルを指定します。制御文入力ファイルについては、“4.4 業務のコード変換定義”の“制御文読込みによる定義”を参照してください。
[参照]ボタンをクリックすると、ドライブ、ディレクトリおよびファイルの選択ウィンドウが表示されます。ドライブ、ディレクトリおよびファイルを選択し、[OK]ボタンをクリックすると、ファイル名に指定したファイル名が表示されます。
制御文入力ファイルに記述された制御文を元に対応関係を定義します。
処理が終了すると、[コードの変換定義]ダイアログボックス(図4.20 コードの変換定義)に戻ります。
処理を中止し、[コードの変換定義]ダイアログボックス(図4.20 コードの変換定義)に戻ります。
注意
制御文読込みを行うと、[対応定義メッセージ情報]ダイアログに標準コード変換の文字コード表カスタマイズ機能の出力メッセージが表示されます。出力メッセージ内にエラーメッセージ(JOD3xxI-E、JOD3xxI-S、JOD3xxI-Uで始まるメッセージ)が出ていないかどうか必ず確認してください。エラーメッセージの対処方法については、“Charset Manager 使用手引書 標準コード変換機能編”の“H.2 文字コード変換表カスタマイズでの出力メッセージ”を参照してください。
『指定項目』
ログ情報の入力となるテキストファイルを指定します。ログ情報ファイルについては、“4.4 業務のコード変換定義”の“ログ情報読込みによる定義”を参照してください。
[参照]ボタンをクリックすると、ドライブ、ディレクトリおよびファイルの選択ウィンドウが表示されます。ドライブ、ディレクトリおよびファイルを選択し、[OK]ボタンをクリックすると、ファイル名に指定したファイル名が表示されます。
ログ情報を元に、対応定義を行う場合の相手先コードであるシフトJISのコード種別を指定します。
対応定義をするシフトJISコードの外字領域の、割当てを開始するコード値を指定することができます。
初期値のF040はシフトJISの外字の先頭コードを示します。先頭から割当てを行う場合には変更する必要はありません。
ログ情報を元に対応関係を定義します。
処理が終了すると、[コードの変換定義]ダイアログボックス(図4.20 コードの変換定義)に戻ります。この時点では、ログ情報が変換表に反映された状態になっています。
指定された対応関係の定義を中止し、[コードの変換定義]ダイアログボックス(図4.20 コードの変換定義)に戻ります。
『指定項目』
JEF拡張漢字サポートのテンプレートのファイル名をフルパスで指定します。
JEF拡張漢字サポートのテンプレートを、以下に示します。
テンプレート標準
テンプレートOS/2
テンプレートシステム外字
[参照]ボタンをクリックすると、ドライブ、ディレクトリおよびファイルの選択ウィンドウが表示されます。ドライブ、ディレクトリおよびファイルを選択し、[OK]ボタンをクリックすると、テンプレート名に指定したファイル名が表示されます。
テンプレートに書かれている対応先のJISコードを、本対応定義の流通先コード系であるシフトJISコードに登録する場合のシフトJISの種別を指定します。
テンプレートに従って対応関係を定義します。
処理が終了すると、[コードの変換定義]ダイアログボックス(図4.20 コードの変換定義)に戻ります。
指定された対応関係の定義を中止し、[コードの変換定義]ダイアログボックス(図4.20 コードの変換定義)に戻ります。
注意
本機能を使用する場合には、流通先コード系のシフトJISの外字領域に対する対応定義がなにもされていない状態で行うことをお勧めします。
本機能で指定できるのは、「テンプレートシステム外字」だけです。ほかのテンプレートは指定しないでください。
SJISMSは、マイクロソフトコード系(Windows標準コード系)です。R90は富士通コード系を意味しています。
『指定項目』
文字コード変換表ファイルをフルパスで指定します。
[参照]ボタンをクリックすると、ドライブ、ディレクトリおよびファイルの選択ウィンドウが表示されます。ドライブ、ディレクトリおよびファイルを選択し、[OK]ボタンをクリックすると、ファイル名に指定したファイル名が表示されます。
文字コード変換表ファイルに記述された、文字コード変換表を設定します。処理が終了すると完了メッセージを出力し、[コードの変換定義]ダイアログボックス(図4.20 コードの変換定義)に戻ります。
処理を中止し、[コードの変換定義]ダイアログボックス(図4.20 コードの変換定義)に戻ります。
『指定項目』
制御文を取り出す先のファイル名を指定します。制御文は、[キーとなるコード系]で指定したコード系をもとに出力します。
[参照]ボタンをクリックすると、ドライブ、ディレクトリおよびファイルの選択ウィンドウが表示されます。ドライブ、ディレクトリおよびファイルを選択し、[OK]ボタンをクリックすると、ファイル名に指定したファイル名が表示されます。
制御文として取り出す対応定義のキーとなるコード系を指定します。出力ファイルには、キーとなるコード系と対応するコード系との対応定義が、キーとなるコード系で昇順にソートされて出力されます。指定されたコード系の対応定義が存在しない場合は、エラーとなります。
選択できるコード系、および取り出した制御文に出力されるコード系名については“表4.1 コード系名の対応表”を参照してください。
キーとなるコード系 | 標準コード変換関数、コード変換コマンドに指定するコード系キーワード値 | 取り出した制御文に定義されるコード系名 |
---|---|---|
JEF | JEFASCII | JEFKANA |
SJIS(R90) | SJIS(注1) | SJIS(注2) |
SJIS(MS) | SJIS(注3) | SJISMS |
EUC(U90) | U90(注4) | U90(注5) |
EUC(S90) | U90(注6) | S90 |
UCS2 | UCS2 | UCS2 |
UCS4 | UTF16(注7) | UCS4 |
KEIS | H_KEIS | H_KEIS |
JIPS | N_JIPSJAUG | N_JIPSJAUG |
DBCS | I_DBCSASCII | I_DBCSKANA |
注1:シフトJISコード系の代表コード系にシフトJIS(R90)を指定した場合
注2:本コード系名で対応定義を実行する場合には、シフトJISコード系の代表コード系にシフトJIS(R90)を指定する必要があります。
注3:シフトJISコード系の代表コード系にシフトJIS(MS)を指定した場合
注4:EUCコード系の代表コード系にEUC(U90)を指定した場合
注5:本コード系名で対応定義を実行する場合には、EUCコード系の代表コード系にEUC(U90)を指定する必要があります。
注6:EUCコード系の代表コード系にEUC(S90)を指定した場合
注7:コード変換コマンドおよび標準コード変換ユーティリティでのみ指定可能なキーワードです。
キーとなるコード系との対応定義を出力したいコード系を指定します。
選択できるコード系、および取り出した制御文に出力されるコード系名については“表4.1 コード系名の対応表”を参照してください。
業務で管理している文字コード変換表(usrtbl)を解析し、指定された2つのコード系のカスタマイズされた対応定義を制御文ファイルとして取り出します。
処理が終了すると、[コードの変換定義]ダイアログボックス(図4.20 コードの変換定義)に戻ります。
処理を中止し、[コードの変換定義]ダイアログボックス(図4.20 コードの変換定義)に戻ります。
例
文字コード変換表にJEF、SJIS(MS)、UCS2が定義されている状態で、[キーとなるコード系]にJEF、[対応するコード系]にSJIS(MS)を選択した場合の制御文の出力例:
DEFCDPR JEFKANA SJISMS 88a1:f045 88a2:f040 88a3:f041 ・・・
『指定項目』
標準コード変換の変換拡張定義を記述したファイルをフルパスで指定します。ファイル形式については、“Charset Manager 使用手引書 標準コード変換機能編”の“K.3 変換拡張定義ファイル”を参照してください。
[参照]ボタンをクリックすると、ドライブ、ディレクトリおよびファイルの選択ウィンドウが表示されます。ドライブ、ディレクトリおよびファイルを選択し、[OK]ボタンをクリックすると、ファイル名に指定したファイル名が表示されます。
変換拡張定義入力ファイルに記述された変換拡張定義をもとに、標準コード変換の変換拡張定義を設定します。既に変換拡張定義が登録されている場合には、置換確認メッセージを表示します。
処理が終了すると完了メッセージを出力し、[コードの変換定義]ダイアログボックス(図4.20 コードの変換定義)に戻ります。
処理を中止し、[コードの変換定義]ダイアログボックス(図4.20 コードの変換定義)に戻ります。
『指定項目』
標準コード変換の変換拡張定義を取り出すファイルをフルパスで指定します。存在しないファイル名が指定された場合には作成します。既存のファイル名を指定した場合には、置換確認メッセージを表示します。
[参照]ボタンをクリックすると、ドライブ、ディレクトリおよびファイルの選択ウィンドウが表示されます。ドライブ、ディレクトリおよびファイルを選択し、[OK]ボタンをクリックすると、ファイル名に指定したファイル名が表示されます。
業務ごとに管理している変換拡張定義を、指定されたファイルに出力します。変換拡張定義コマンドの変換拡張定義ファイルを出力する機能で出力されるファイルと同じ内容が出力されます。詳しくは、“Charset Manager 標準コード変換機能編”の“K.4 変換拡張定義コマンド”を参照してください。
処理が終了すると完了メッセージを出力し、[コードの変換定義]ダイアログボックス(図4.20 コードの変換定義)に戻ります。
処理を中止し、[コードの変換定義]ダイアログボックス(図4.20 コードの変換定義)に戻ります。
『指定項目』
標準コード変換の変換仕様を記述したファイルをフルパスで指定します。ファイル形式については、“4.4.1.3.3 変換仕様ファイルの形式”を参照してください。
[参照]ボタンをクリックすると、ドライブ、ディレクトリおよびファイルの選択ウィンドウが表示されます。ドライブ、ディレクトリおよびファイルを選択し、[OK]ボタンをクリックすると、ファイル名に指定したファイル名が表示されます。
変換仕様入力ファイルに記述された変換仕様を元に、標準コード変換の変換仕様を設定します。既に変換仕様が設定されている場合には、置換確認メッセージを表示します。
処理が終了すると完了メッセージを出力し、[コードの変換定義]ダイアログボックス(図4.20 コードの変換定義)に戻ります。
処理を中止し、[コードの変換定義]ダイアログボックス(図4.20 コードの変換定義)に戻ります。
『指定項目』
標準コード変換の変換仕様を取り出すファイルをフルパスで指定します。存在しないパス名が指定された場合には作成します。既存のファイル名を指定した場合には、置換確認メッセージを表示します。
[参照]ボタンをクリックすると、ドライブ、ディレクトリおよびファイルの選択ウィンドウが表示されます。ドライブ、ディレクトリおよびファイルを選択し、[OK]ボタンをクリックすると、ファイル名に指定したファイル名が表示されます。
業務ごとに管理している変換仕様を、指定されたファイルに出力します。出力する内容は、変換仕様登録で指定された変換仕様入力ファイルの内容と同じです。処理が終了すると完了メッセージを出力し、[コードの変換定義]ダイアログボックス(図4.20 コードの変換定義)に戻ります。
処理を中止し、[コードの変換定義]ダイアログボックス(図4.20 コードの変換定義)に戻ります。
変換仕様ファイルはASCIIコードのテキストファイルで以下の形式となります。
パラメタ名=設定値
以下のルールに従います。
1行に1パラメタとします。
1行目は必須パラメタとし、2行目以降の空白行は無視します。
パラメタ名の前にある空白は無視します。また、設定値の後ろに空白が存在した場合、空白以降の文字列は無視します。
パラメタ名と”=”の間、”=”と設定値の間の空白は、エラーとなります。
2行目以降で、先頭が”#”で始まる行は、コメント行とします。
パラメタ名、設定値に記載する文字列は、大文字・小文字を区別しません。
パラメタ名が記述されていない場合は、エラーとなります。(例:=jefaug)
設定値が記述されていない場合は、エラーとなります。(例:jef=)
必須パラメタ(1行目)
パラメタ | パラメタ名 | 設定値とその意味 | |
---|---|---|---|
変換仕様ファイルのバージョン | iconv_convert_type_file_version | 1.0 | 固定値 |
任意パラメタ(2行目以降)
パラメタ | パラメタ名 | 設定値とその意味 | |
---|---|---|---|
JEF変換タイプ | jef | jefaug jefcore | 字形重視の変換を行う 領域重視の変換を行う |
UNICODE変換タイプ | unicode | unicode2.0 unicode_ms | Unicode2.0の変換を行う Unicode(MS)の変換を行う |
SJIS代表コード系キーワード | s-jistype | sjisms sjisdos r90 | シフトJIS(MS) シフトJIS(DOS) シフトJIS(R90) |
U90代表コード系キーワード | euctype | u90 s90 | EUC(U90) EUC(S90) |
JIS代表コード系キーワード | jis | jiskana jiskana7 jiskana8 | JIS+ESCで切り替え JIS+7単位半角カナ JIS+8単位半角カナ |
JEFコードの利用者定義文字の割当て開始位置 | jefoffset | 1~33 | 割当て開始位置の区画の数 |
EUCコードの利用者定義文字の割当て開始位置 | s-eucoffset | 1~33 | |
SJISコードの利用者定義文字の割当て開始位置 | s-jisoffset | 1~20 | |
変換表の扱い | udefctl | use unuse only | 使用する 使用しない 変換表のみ使用する |
IVSの扱い | ivs_convert | yes no | IVSを変換する IVSを未定義文字として扱う |
設定したいパラメタのみを記述します。記述しないパラメタについては、デフォルト値(下線付きの設定値)が採用されます。割当て開始位置のパラメタが省略された場合は、割当て開始位置を変更しません。
各パラメタの意味の詳細については、“Charset Manager 使用手引書 標準コード変換機能編”を参照してください。
例
変換仕様ファイルの設定例
iconv_convert_type_file_version=1.0 jef=jefaug unicode=unicode2.0 s-jistype=sjisms euctype=u90 jis=jiskana udefctl=use