入力辞書とは、文字を入力するための辞書です。日本語資源管理では、外字を容易に入力するための辞書を作成することができます。作成する辞書は、1つの業務に対して1つの入力辞書を定義することができます。この入力辞書を同一業務内のマシンに適用することで全く同じ入力環境を実現することができます。
辞書には、漢字辞書と単語辞書があります。漢字辞書は、文字自体の属性情報(よみ、画数など)を定義することができ、単語辞書は、単語単位でよみを定義することができます。生成される辞書については、“5.4.1.1 運用辞書生成が生成する運用辞書の種類”を参照してください。
入力辞書を作成する場合、そのコード系を決定する必要があります。そのコード系を入力用マスタコード系といいます。日本語資源管理で編集する辞書はそのコード系で作成されます。入力機能を使用しているクライアントが入力用マスタコード系と異なるコード系を用いた場合には、自動的にコード変換された辞書が配付されます。
日本語資源管理で作成した辞書はクライアントに配付し、クライアントにインストールされているIMEに適用することにより、利用することができます。日本語資源管理で作成された辞書は以下のIMEで利用することができます。
MS-IME2000
MS-IME2002
MS-IME2003
Windows Server 2008に搭載されたMS-IME
Windows Server 2012に搭載されたMS-IME
Windows Server 2016に搭載されたMS-IME
Windows Server 2019に搭載されたMS-IME
Windows Vistaに標準で搭載されたMS-IME
2007 Microsoft Office systemに搭載されたMicrosoft IME
Windows 7に搭載されたMS-IME
Windows 8に搭載されたMS-IME
Windows 8.1に搭載されたMS-IME
Windows 10に搭載されたMS-IME
MS-IME2010
ATOK13
ATOK14
ATOK15
ATOK16
ATOK17
ATOK2005
ATOK2006
ATOK2007
ATOK2008
ATOK2009
ATOK2010
ATOK2011
OAK V7
OAK V8
Japanist V1
Japanist 2002
Japanist 2003
Japanist 10
Charset-入力アシスト
KAJO_J IME V2
また、Charset-Web入力がインストールされている部門サーバに配付することにより、Charset-Web入力の辞書として利用することもできます。Charset-Web入力については、“Charset-Web入力 導入ガイド、運用ガイド、コマンドリファレンス”を参照してください。
注意
Charset-入力アシスト/KAJO_J IME V2以外のIMEの場合、適用できる辞書は単語辞書のみとなります。