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Interstage Charset Manager Standard Edition V9 使用手引書 日本語資源適用編
FUJITSU Software

A.1.2 パラメタの説明

各コマンドに指定するパラメタについて説明します。

/F 転送ファイル名

流通元システムで作成した転送ファイルのファイル名をフルパスで指定します。

転送ファイルの形式は、外字連携形式とTrueType外字連携形式があります。

Windowsでは、TrueType形式の転送ファイルだけ指定できます。

/INITパラメタを指定した場合、本パラメタは省略できます。

{/I [/INIT] [/R] | /O}

移入機能/移出機能の処理種別を指定します。

移入モードを指定した場合は、指定した転送ファイルからWindowsシステム外字、またはJEFフォントファイルに文字パターンが登録されます。

移出モードを指定した場合は、Windowsのシステム外字に存在する文字パターンが、指定した転送ファイルに格納されます。

/I

移入処理モード

[/INIT]

登録システム名に指定したシステムフォントが初期化されます。

本パラメタと転送ファイル名を指定した場合、システムフォントが初期化され、その後文字パターンが登録されます。

本パラメタを指定した場合、転送ファイル名を省略できます。

本パラメタを省略した場合、登録されている外字は初期化されません。

[/R]

OSを再起動した後で外字が移入されます。/Iパラメタと同時に指定する必要があります。Windows Server 2012 / Windows Server 2016 / Windows Server 2019の場合には、本パラメタを指定しないとパラメタエラー(復帰コード:19)となります。ただし、即時適用を許可する設定をすると、本パラメタを指定しなくてもエラーとはなりません。即時適用を許可する設定については、“2.2.1.2 Windows Server 2012 / Windows Server 2016 / Windows Server 2019の場合”の“◆Windows Server 2012 / Windows Server 2016 / Windows Server 2019で再起動せずに適用したい場合”を参照してください。

複数の転送ファイルを一つの書体に移入する場合には、転送ファイルの移入ごとにOSの再起動が必要です。

Windows 10 / Windows 8.1の場合、高速スタートアップの設定が有効になっていると、シャットダウンしてから起動しても再起動後適用はされません。再起動後適用を行う場合には、再起動を必ず行ってください。

/O

移出処理モード

なお、移入モードと移出モードを両方同時に指定した場合、あとに指定したほうが有効となります。

/S 登録システム名

移入機能の場合は、転送ファイルの文字パターンを登録するシステムフォント名を指定します。

移出機能の場合は、転送ファイルに取り出すシステムフォント名を指定します。

JEF明朝フォントまたはJEFゴシックフォントは、移入機能の場合だけ指定できます。

表A.1 指定できる登録システム名

フォント

登録システム名

標準の外字

EUDC.TTE

書体を意識した外字

"書体名"(注)

JEF明朝フォント

JEFFONT

JEFゴシックフォント

JEFFONTG

注意

書体を意識した外字を指定する場合は、“Charset Manager 使用手引書 日本語資源管理編”の“付録D.7 転送ファイルの命名規約”で示す書体名が指定できます。ただし、以下の書体名は指定できません。

  • 明朝体

  • ゴシック体

  • 教科書漢字

  • 丸ゴシック体

  • 毛筆体-楷書

  • 標準

  • FF特殊113

  • FF特殊213

[/J [{明朝|ゴシック}]]

文字コード変換表にSJISMS外字域またはUCS2外字域またはUCS4外字域と対応関係があるJEF拡張文字を移入する場合に指定します。明朝もゴシックも指定されなかった場合には、明朝が指定されたものとして扱われます。

/J 明朝

JEF明朝フォントで提供されているJEF拡張文字を登録する場合

/J ゴシック

JEFゴシックフォントで提供されているJEF拡張文字を登録する場合

[/C {SJIS|UCS2|UCS4}]

登録するフォントシステムが標準の外字、または以下の書体を意識した外字の場合、登録先のコード系を指定します。本パラメタを省略した場合、SJISが指定されたものとして扱われます。

  • MS 明朝

  • MS P明朝

  • MS ゴシック

  • MS Pゴシック

  • MS UI Gothic

  • メイリオ

/C SJIS:

シフトJISで登録する場合

/C UCS2:

Unicode(UCS2)で登録する場合

/C UCS4:

Unicode(UCS4)で登録する場合

バッチファイルの記述例を以下に示します。

バッチファイルの記述例

  • バッチファイルの記述例1

    "C:\Program Files\CharMGR\ADJUST\F3CEMFRM.EXE" /F C:\FILE.TCF /I /S "MS 明朝"
    if ERRORLEVEL 1 goto ABNOML01
    rem 正常終了
    goto END01
    :ABNOML01
    rem 異常終了
    :END01
  • バッチファイルの記述例2 (コマンド復帰コード表示)

    "C:\Program Files\CharMGR\ADJUST\F3CEMFRM.EXE" /F C:\FILE.TCF /I /S "MS 明朝"
    echo %ERRORLEVEL%