共用ディスクの設定は以下の手順で行います。
サーバ間ミラーリングを行う場合も、設定手順は同じです。サーバ間ミラーリングを行う場合、グループ属性定義画面の「タイプ」で「netmirror」を選択してください。
GFS共用ファイルシステムを使用する場合
本項の“■ボリュームの設定”を行います。
“6.4 GFSの初期設定”を行います。
ext3ファイルシステムを使用する場合
本項の“■ボリュームの設定”を行います。
本項の“■ファイルシステムの設定”を行います。
Gdsリソースを作成し、クラスタアプリケーションへ登録します。
詳細は、“6.7.3.4 Gdsリソースの設定”および“6.7 クラスタアプリケーションの設定”を参照してください。
ファイルシステムを使用しない場合
本項の“■ボリュームの設定”を行います。
RAWデバイスとして使用する場合は、raw(8)コマンドおよびrawdevicesのマニュアルページに従って設定を行います。
Gdsリソースを作成し、クラスタアプリケーションへ登録します。
詳細は、“6.7.3.4 Gdsリソースの設定”および“6.7 クラスタアプリケーションの設定”を参照してください。
注意
「GFS共用ファイルシステムを使用する場合」と「ファイルシステムを使用しない場合」は、本項の“■ファイルシステムの設定”は必要ありません。
「ext3ファイルシステムを使用する場合」と「ファイルシステムを使用しない場合」は、Gdsリソースを作成する前に事前設定が必要です。詳細は、“6.7.3.3 Gdsリソースの事前設定”を参照してください。
「GFS共用ファイルシステムを使用する場合」は、“6.7.3.4 Gdsリソースの設定”を行ってはいけません。
仮想マシン機能上で運用する場合、ゲストOS上のGDSからローカルまたは共用クラスで利用するディスクは、以下の仮想ディスクとして構築してください。
KVM環境の場合
virtio-SCSIデバイスまたはvirtioブロックデバイス
ボリュームには以下の5種類があります。
シングルボリューム
ミラーボリューム
ストライプボリューム
コンカチネーショングループに作成されるボリューム
ネットミラーボリューム
ここでは、シングルボリューム(a)の場合とその他のボリューム(b,c,d,e)の場合とに分けて、ボリュームの設定方法を説明します。詳細については、“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”の“クラス、グループ、ボリュームの設定”を参照してください。
各項目に設定する値は、“A.9.2 共用ディスクの設定を行う場合”の“■GDS構成ワークシート”に対応します。
注意
GDS運用管理ビュー(以降、メイン画面)からディスククラスの追加・削除・名前の変更を行う場合は、Cluster Admin画面を閉じてから操作を行ってください。
“5.1.3.2 ハードウェア装置の登録”の“2. 共用ディスクの登録”を行った後、システムやGDS運用管理ビューの再起動を行っていない場合、登録された共用ディスクがGDSに正しく認識されないことがあります。この場合、物理ディスク情報を更新してから、ボリュームをセットアップしてください。物理ディスク情報は、メイン画面の[操作]メニューから[物理ディスク情報更新]を選択することで更新できます。
シングルボリュームを使用しない場合は、本設定は必要ありません。
◆操作手順
メイン画面の起動
Web-Based Admin Viewのトップ画面で<Global Disk Services>を選択します。
ディスククラスの作成と物理ディスクの登録
メイン画面の[設定]メニューから[クラス構成設定]を選択します。
上記の画面で、登録する物理ディスクを「物理ディスク」一覧から選択し、<追加>をクリックします。<追加>をクリックするとクラス属性定義画面が開きます。「クラス名」を入力し、「タイプ」は「shared」のまま変更せずに、<完了>をクリックします。
ディスクタイプ属性の設定
メイン画面のディスク情報フィールドから、手順2.で登録したディスクを選択し、メニューバーの[操作]-[属性変更]を選択します。
「ディスクタイプ」を[single]に設定し、<完了>をクリックします。
ボリュームの作成
[設定]-[ボリューム構成設定]を選択し、「グループ/ディスク一覧」から、手順2.で登録したディスクを選択します。ボリューム図の<未使用>を選択し、「ボリューム名」、「ボリュームサイズ」、属性などを入力します。
入力完了後、<追加>をクリックすると、設定した情報が反映されます。
設定確認後、<完了>をクリックします。
シングルボリュームのみを使用する場合は、本設定は必要ありません。
◆操作手順
ディスククラスの作成と物理ディスクの登録
メイン画面の[設定]メニューから[クラス構成設定]を選択します。
上記の画面で、登録する物理ディスクを「物理ディスク」一覧から選択し、<追加>をクリックします。<追加>をクリックするとクラス属性定義画面が開きます。「クラス名」を入力し、「タイプ」は「shared」のまま変更せずに、<完了>をクリックします。
ディスクグループの構成設定
[グループ構成設定]タブをクリックします。
上記の画面で、グループに追加するディスクを「クラス構成ディスク/グループ」一覧から選択後、<追加>をクリックします。
グループ属性定義画面で「グループ名」、「タイプ」、「ストライプ幅」を入力し、<完了>をクリックします。
ボリュームの作成
[ボリューム構成設定]タブをクリックし、「グループ/ディスク一覧」から、手順2.で作成したグループを選択します。ボリューム図の<未使用>を選択し、「ボリューム名」、「ボリュームサイズ」、属性などを入力します。
入力完了後、<追加>をクリックすると、設定した情報が反映されます。
設定確認後、<完了>をクリックします。
構成を確認
ディスク構成は、以下のように表示されます。
作成したボリュームに対してファイルシステムを作成します。
例:クラス名がClass1、ボリューム名がVolume1、ファイルシステムタイプがext3の場合
# mkfs -t ext3 /dev/sfdsk/Class1/dsk/Volume1
参照
ファイルシステムの作成方法については、ファイルシステムのマニュアルを参照してください。