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PRIMECLUSTER  かんたん設計構築ガイド 4.6
FUJITSU Software

4.2.1 ネットワークの設計

ここでは、ネットワークの設計について説明します。

図4.5 ネットワークの設計

設計の考え方

ネットワークは、セグメントごとに設計します。

例えば、以下のようなネットワーク構成の場合、ネットワークを4つ作成します。

説明

ネットワークアドレス

業務部門のアプリケーション用ネットワーク

192.168.10.0/24

管理部門のアプリケーション用ネットワーク

192.168.20.0/24

クラスタインタコネクト用ネットワーク

192.168.1.0/24

管理LAN

192.168.254.0/24

それぞれのネットワークごとにネットワークアドレスや ネットワークインタフェースの構成等を設定します。

各入力項目の説明は、入力項目のヘルプを参照してください。

以降では、代表的な設定項目について説明します。

ネットワークタイプ

ネットワークには以下の3つのタイプがあります。

  • クラスタインタコネクト

    クラスタノード間を接続するネットワークです。1セグメントのみ設定できます。

    他のタイプのネットワークと兼用する場合は、セグメントを共通にしてください。

  • 管理LAN

    クラスタノードの管理のためのネットワークです。1セグメントのみ設定できます。

  • 業務LAN

    クラスタアプリケーションを運用するネットワークです。

ネットワークインタフェース

ネットワークに所属させるネットワークインタフェースの数だけ追加します。

例えば、以下のように業務LANを2つのパスで構成したい場合、ネットワークインタフェースは2つ作成します。

抽象インタフェース名と具体的なインタフェース名の紐づけは ノードの設計で設定します。

抽象インタフェース名

運用ノード

待機ノード

インタフェース1( netif-1 )

eth0

eth2

インタフェース2( netif-2 )

eth1

eth3

ネットワークインタフェースのタイプ

ネットワークインタフェースには「物理」、「仮想」という2つのタイプがあります。

「物理」はその名前のとおり、物理的なネットワークインタフェースです。「仮想」は、PRIMECLUSTER GLを使用して冗長化された仮想的なインタフェースです。

「仮想」タイプを選択すると、「二重化方式」等の入力項目が表示されます。

引継ぎIP

業務LANにはクラスタノード間で引き継ぐIPアドレスが指定できます。このアドレスを引継ぎIPと呼びます。

業務LANのネットワークインタフェースに仮想インタフェースが設定されている場合、仮想インタフェースの入力項目内で引継ぎIPを設定します。

注意

ネットワーク名やネットワークインタフェース名は入力フィールドの横に警告メッセージが表示されないようにしてから保存してください。

警告メッセージが表示されたまま保存した場合は、ネットワークやネットワークインタフェースを参照しているノードやアプリケーションの構成情報を削除してから、ネットワークの構成情報を編集してください。