ここでは、ネットワークの設計について説明します。
図4.5 ネットワークの設計
ネットワークは、セグメントごとに設計します。
例えば、以下のようなネットワーク構成の場合、ネットワークを4つ作成します。
説明 | ネットワークアドレス |
---|---|
業務部門のアプリケーション用ネットワーク | 192.168.10.0/24 |
管理部門のアプリケーション用ネットワーク | 192.168.20.0/24 |
クラスタインタコネクト用ネットワーク | 192.168.1.0/24 |
管理LAN | 192.168.254.0/24 |
それぞれのネットワークごとにネットワークアドレスや ネットワークインタフェースの構成等を設定します。
各入力項目の説明は、入力項目のヘルプを参照してください。
以降では、代表的な設定項目について説明します。
ネットワークには以下の3つのタイプがあります。
クラスタインタコネクト
クラスタノード間を接続するネットワークです。1セグメントのみ設定できます。
他のタイプのネットワークと兼用する場合は、セグメントを共通にしてください。
管理LAN
クラスタノードの管理のためのネットワークです。1セグメントのみ設定できます。
業務LAN
クラスタアプリケーションを運用するネットワークです。
ネットワークに所属させるネットワークインタフェースの数だけ追加します。
例えば、以下のように業務LANを2つのパスで構成したい場合、ネットワークインタフェースは2つ作成します。
抽象インタフェース名と具体的なインタフェース名の紐づけは ノードの設計で設定します。
抽象インタフェース名 | 運用ノード | 待機ノード |
---|---|---|
インタフェース1( netif-1 ) | eth0 | eth2 |
インタフェース2( netif-2 ) | eth1 | eth3 |
ネットワークインタフェースには「物理」、「仮想」という2つのタイプがあります。
「物理」はその名前のとおり、物理的なネットワークインタフェースです。「仮想」は、PRIMECLUSTER GLを使用して冗長化された仮想的なインタフェースです。
「仮想」タイプを選択すると、「二重化方式」等の入力項目が表示されます。
業務LANにはクラスタノード間で引き継ぐIPアドレスが指定できます。このアドレスを引継ぎIPと呼びます。
業務LANのネットワークインタフェースに仮想インタフェースが設定されている場合、仮想インタフェースの入力項目内で引継ぎIPを設定します。
注意
ネットワーク名やネットワークインタフェース名は入力フィールドの横に警告メッセージが表示されないようにしてから保存してください。
警告メッセージが表示されたまま保存した場合は、ネットワークやネットワークインタフェースを参照しているノードやアプリケーションの構成情報を削除してから、ネットワークの構成情報を編集してください。