■実行に必要な権限
Administratorsグループに所属するユーザー権限が必要です。
■本手順を行う前に
Manager/Enterprise Managerの常駐プロセスが起動している場合は、「付録B 常駐プロセス、起動と停止」を参照して、サービスを停止してください。また、常駐プロセスが停止しているか確認してください。
ポイント
クラスタシステム運用されているManagerをアップグレードする場合は、一度クラスタ運用を解除してください。
クラスタ運用の解除の手順は、「9.3 フェールオーバークラスタリングクラスタシステム運用でのアンインストール」を参照し、クラスタアンセットアップコマンドの実行まで実施してください。
■手順(V13、V15から移行する場合)
V13およびV15から移行する場合は、以下の手順に沿って実施してください。
アーカイブファイルのバックアップ
V13.4.0以前からアップグレードする場合は、PDBファイルの変換が行われるため、アップグレードインストール前のサマリデータ/モニタデータは参照することができません。ただし、アーカイブファイルとして出力されているデータについては参照することができます。
必要に応じて使用手引書「アーカイブファイル」を参照し、アーカイブファイルをバックアップしてください。
注意
Manager/Enterprise Managerのサービスが停止した状態でバックアップを実施してください。
Manager/Enterprise Managerのアップグレードインストール
初回インストールと同様に「3.1.1 Manager/Enterprise Manager【EE】のインストール」に従ってManager/Enterprise Managerのインストールを開始します。
なお、アップグレードインストールでは自動で以下のことが行われます。
サービスの停止
前回のインストール時の問い合わせ項目での入力情報を引き継いだ上書きインストール
上書き対象外の定義ファイルのバックアップ
注意
V13.2.0以前からEnterprise Managerをアップグレードインストールする場合、ログ(Troubleshoot)の保持期間はデフォルト(7日)で設定されます。
変更が必要な場合は、「6.7.2 ログデータ(Troubleshoot)保持期間の変更」を参照して、変更してください。
上書き対象外の定義ファイルに行われていたユーザー定義の反映
上書きできないファイルが、<可変ファイル格納ディレクトリ>\SystemwalkerSQC\control配下、および<インストールディレクトリ>\SystemwalkerSQC\bin配下に、以下のファイル名でバックアップされています。
"ファイル名VnnLnn.拡張子" または "ファイル名Vnnn.拡張子"
(VnnLnn,Vnnn部分は、アップグレード前のバージョンレベルです)
上記、バックアップ対象のファイルは以下になります。以下のファイルに修正を加えた場合は、バックアップファイルを元に、再度、編集作業を行ってください。
DSAconfiguration.txt
template.dat
threshold.bat
udataconf.ini
ポイント
バックアップファイルは、編集の有無に係わらず作成されます。
アップグレードインストール後の設定
アップグレードインストールする環境が以下の条件に該当する場合は、再度設定を実施してください。
Managerの二階層運用の場合
Managerで二階層運用セットアップを再度実施してください。
参考
手順の詳細は「6.2.2 Managerでの作業」の「1. Managerの二階層運用セットアップ」を参照してください。
クラスタシステム運用の場合
Manager/Enterprise Managerでクラスタシステム運用のクラスタセットアップおよびリソース登録を再度実施してください。
参考
手順の詳細は「3.9 フェールオーバークラスタリングクラスタシステム運用モデル」を参照してください。
V13.4以前からアップグレードして、SAP NetWeaverの性能情報を収集する場合
SAP NetWeaverの性能情報を収集している環境で、V13.4.0以前からアップグレードインストールを行った場合は、SAP NetWeaver連携の接続パラメーター定義ファイル(sqcGetSAPalertmon.ini)のPASSWORDに定義しているパスワードを暗号化してください。
参考
手順の詳細は、使用手引書「接続パラメーター定義ファイル」を参照してください。
V13.5以前からアップグレードして、Oracle Database Serverの性能情報を収集する場合
Oracle Database Serverの性能情報を収集している環境で、V13.5.0以前からアップグレードインストールを行った場合は、Oracle Database Serverの管理設定のための、収集テンプレート(template.dat) - [ORA]セクションのPASSに定義しているパスワードを暗号化してください。
参考
手順の詳細は、使用手引書「Oracle Database Serverの管理設定」を参照してください。
性能データベースの格納先の初期値を変更している場合
性能データベースの格納先の初期値を変更する場合の手順を再度実施してください。
参考
手順の詳細は、「6.6.1.1.1 管理データ」を参照してください。
Manager/Enterprise Managerのセットアップ
ポイント
Manager/Enterprise Managerで、Agentの機能を使用してManager/Enterprise Manager自身の性能情報を収集したい場合は、Manager/Enterprise Managerのセットアップを実施してください。アップグレード前にManager/Enterprise Manager自身の性能情報を収集していた場合も、改めてセットアップが必要です。Manager/Enterprise ManagerにAgentをインストールする必要はありません。
「A.1 サーバ内リソース情報収集ポリシー作成コマンド」を参照して、sqcRPolicy、およびsqcSetPolicyを実行してください。
Manager/Enterprise Managerのサービスの起動と確認
「付録B 常駐プロセス、起動と停止」を参照して、サービスを起動してください。また、常駐プロセスが起動しているか確認してください。
アーカイブファイルのリストア
V13.4以前からアップグレードする場合で、PDBファイルの変換前にアーカイブファイルとして出力されていたデータを参照する場合は、使用手引書「アーカイブファイル」を参照し、手順1.でバックアップしたアーカイブファイルをリストアしてください。
■手順(V12から移行する場合)
V12から移行する場合は、以下の手順に沿って実施してください。
注意
アップグレード前のサマリデータは参照できません。
Manager/Enterprise Managerのアップグレードインストール
初回インストールと同様に「3.1.1 Manager/Enterprise Manager【EE】のインストール」に従ってManager/Enterprise Managerのインストールを開始します。
なお、アップグレードインストールでは自動で以下のことが行われます。
サービスの停止
前回のインストール時の問い合わせ項目での入力情報を引き継いだ上書きインストール
上書き対象外の定義ファイルのバックアップ
PDBファイルのファイル名変更
以下のように変更されます。
V12.0L10の場合 :pdbV12L10.dat
V12.0L11の場合 :pdbV12L11.dat
注意
V12からManagerをアップグレードインストールする場合、ログ(Troubleshoot)の保持期間はデフォルト(7日)に設定されます。
変更が必要な場合は、「6.7.2 ログデータ(Troubleshoot)保持期間の変更」を参照して、変更してください。
Manager/Enterprise Managerのサービスの起動と確認
「付録B 常駐プロセス、起動と停止」を参照して、「Systemwalker SQC DCM」サービスを起動してください。また、常駐プロセスが起動しているか確認してください。
PDBファイル(pdb.dat)の確認
以下のディレクトリにPDBファイル(pdb.dat)が存在することを確認します。
<可変ファイル格納ディレクトリ>\data |
Manager/Enterprise Managerのサービスの停止と確認
「付録B 常駐プロセス、起動と停止」を参照して、「Systemwalker SQC DCM」サービスを停止してください。また、常駐プロセスが停止しているか確認してください。
pdb_convert.exeコマンドの実行
<インストールディレクトリ>\bin\pdb_convert.exe -f<可変ファイル格納ディレクトリ>\control\ConvertV13.opt |
ポイント
ConvertV13.optファイルに以下のパラメーターを指定します。
-o :古いPDB(V12)ファイルのPATHを指定
-n : V13のPDBファイルのPATHを指定。
-s :SYSTEM SQLのCREATEファイルのPATHを指定
このオプションのConvertV13.optへの設定例を以下に示します。
下記のオプションにパラメーターを指定する際は、オプションとパラメーターの間に空白を空けないでください。
ファイルにはすでにデフォルトの値が設定されています。記述されている内容で問題ない場合は変更の必要はありません。
-oC:\SystemwalkerSQC\data\pdbV12L10.dat -nC:\SystemwalkerSQC\data\pdb.dat -sC:\SystemwalkerSQC\control\createpdb_data.sql |
pdb_convert.exeの実行例を以下に示します(V12.0L10からアップグレートした場合の例)。
C:\Program Files\SystemwalkerSQC\bin>pdb_convert.exe -fC:\SystemwalkerSQC\control\ConvertV13.opt Processing: Old PDB: "C:\SystemwalkerSQC\data\pdbV12L10.dat" New PDB: "C:\SystemwalkerSQC\data\pdb" Extension: ".dat" create sql file: "C:\SystemwalkerSQC\control\createpdb_data.sql" Converting system tables Converting table "system" Converting table "system_route" Converting other tables Converting table "compound_data" Converting table "ryg_data" Converting consolidated tables Converting table "consumer_data" Converting table "conres_data" Converting table "resource_data" Converting table "resource_data_wide" Converting table "resource_data_vwide" Converting table "resource_data_uwide" Converting table "resource_data_uuwide" Converting table "resource_data_twide" Converting table "resource_data_ttwide" OK |
注意
V12からアップグレードする場合はPDBがコンバートされます。PDBのコンバートに要する時間は、ディスクのI/O性能に依存します。内蔵ディスク上の5GbyteのPDBをコンバートする場合、約1時間が目安になります。
PDBがコンバートされた場合、サマリデータとリソースデータ(10分)は、コンバートの対象にはなりませんので、アップグレード後はサマリ画面、詳細画面、10分単位のレポートで、アップグレード以前のデータが参照できなくなります。
リソースデータ(10分)をコンバートの対象にしたい場合は、ConvertV13.optに以下のオプションを指定してください。ただし、コンパート時間は2~3倍長くなります。
リソースデータ(10分)を追加する場合 : -i600
sqcPDBupgrade.batコマンドの実行
<インストールディレクトリ>\bin\sqcPDBupgrade.bat -pdb <可変ファイル格納ディレクトリ>\data\pdb.dat |
sqcPDBupgrade.batの実行例を以下に示します。
C:\Program Files\SystemwalkerSQC\bin>sqcPDBupgrade.bat -pdb "C:\SystemwalkerSQC\data\pdb.dat" "sqcPDBupgrade succeeded." |
注意
sqcPDBupgrade.batコマンドによる変換後、旧版のサマリデータ用のPDBファイル(pdb_SUMMARY.dat)は画面から参照することはできません。手動で削除してください。
上書き対象外の定義ファイルに行われていたユーザー定義の反映
上書きできないファイルが、<可変ファイル格納ディレクトリ>\SystemwalkerSQC\control配下、および<インストールディレクトリ>\SystemwalkerSQC\bin配下に、以下のファイル名でバックアップされています。
"ファイル名VnnLnn.拡張子" または "ファイル名Vnnn.拡張子"
(VnnLnn,Vnnn部分は、アップグレード前のバージョンレベルです)
上記、バックアップ対象のファイルは以下になります。以下のファイルに修正を加えた場合は、バックアップファイルを元に、再度、編集作業を行ってください。
DSAconfiguration.txt
template.dat
threshold.bat
tsconfig.txt
ポイント
バックアップファイルは、編集の有無に係わらず作成されます。
アップグレードインストール後の設定
アップグレードインストールする環境が以下の条件に該当する場合は、再度設定を実施してください。
Managerの二階層運用の場合
Managerで二階層運用セットアップを再度実施してください。
参考
手順の詳細は「6.2.2 Managerでの作業」の「1. Managerの二階層運用セットアップ」を参照してください。
Managerの二重化運用の場合
Agent/Proxy Managerで二重化運用セットアップを再度実施してください。
参考
手順の詳細は「3.8.4 Agentでの作業」の「2. Managerの二重化運用Agentセットアップ」、または、「3.8.3 Proxy Managerでの作業」の「2. Managerの二重化運用Proxy Managerセットアップ」を参照してください。
インストール後の運用途中にPull/Pushの通信方式を切り替えた場合
Agent/Proxy ManagerでPull/Pushの通信方式の切り替えを再度実施してください。
参考
手順の詳細は「4.4.3 PushからPullへの切り替え」、または、「4.4.4 PullからPushへの切り替え」を参照してください。
V13.4以前からアップグレードして、SAP NetWeaverの性能情報を収集する場合
SAP NetWeaverの性能情報を収集している環境で、V13.4.0以前からアップグレードインストールを行った場合は、SAP NetWeaver連携の接続パラメーター定義ファイル(sqcGetSAPalertmon.ini)のPASSWORDに定義しているパスワードを暗号化してください。
参考
手順の詳細は、使用手引書「接続パラメーター定義ファイル」を参照してください。
V13.5以前からアップグレードして、Oracle Database Serverの性能情報を収集する場合
Oracle Database Serverの性能情報を収集している環境で、V13.5.0以前からアップグレードインストールを行った場合は、Oracle Database Serverの管理設定のための、収集テンプレート(template.dat) - [ORA]セクションのPASSに定義しているパスワードを暗号化してください。
参考
手順の詳細は、使用手引書「Oracle Database Serverの管理設定」を参照してください。
Manager/Enterprise Managerのセットアップ
ポイント
Manager/Enterprise Managerで、Agentの機能を使用してManager/Enterprise Manager自身の性能情報を収集したい場合は、Manager/Enterprise Managerのセットアップを実施してください。アップグレード前にManager/Enterprise Manager自身の性能情報を収集していた場合も、改めてセットアップが必要です。Manager/Enterprise ManagerにAgentをインストールする必要はありません。
「A.1 サーバ内リソース情報収集ポリシー作成コマンド」を参照して、sqcRPolicy、およびsqcSetPolicyを実行してください。
Manager/Enterprise Managerのサービスの起動と確認
「付録B 常駐プロセス、起動と停止」を参照して、サービスを起動してください。また、常駐プロセスが起動しているか確認してください。