PowerSORTでは、富士通のNetCOBOLシリーズ、PowerCOBOL97シリーズ等でサポートしているCOBOLファイルを富士通COBOLファイルという名称でマニュアルに記述しています。
ここでは、富士通COBOLファイルを処理する場合の留意事項について説明します。
富士通COBOL行順ファイルに関する留意事項
富士通COBOLファイルシステムの行順ファイルは、PowerSORTではテキストファイルとして処理することができます。
富士通COBOLファイルシステムの行順ファイルを処理する場合は、以下のように指定してください。ただし、富士通COBOLファイルシステムがファイルのオープン処理で行っているファイルの共用・排他などの制御は行われないため、ファイルの指定には注意してください。
ファイルシステムの指定は「システムの標準ファイルシステム」とします。
指定方法については以下を参照してください。
bsortexコマンドの場合
入力ファイル情報オプション(-input)のfilesysオペランド、および出力ファイル情報オプション(-output)のfilesysオペランド
bsortコマンドの場合
入出力ファイルシステムオプション(-F)
BSORT関数の場合
BSRTFILE構造体のinpfsys_tbl、およびoutfsys
PowerSORT OCXの場合
InputFileTypeプロパティ、およびOutputFileTypeプロパティ
入力ファイル種別の指定は「テキストファイル固定フィールド指定」とします。
指定方法については以下を参照してください。
bsortexコマンドの場合
入力レコード情報オプション(-record)のrecformオペランド
bsortコマンドの場合
テキストファイルオプション(-T)
BSORT関数の場合
BSRTPRIM構造体のfieldmode
PowerSORT OCXの場合
FieldDefinitionプロパティ
富士通COBOLファイルシステム(BSAM対応レコード順ファイル)に関する留意事項
PowerSORTはBSAMに対応した富士通COBOLレコード順ファイルを処理することが可能です。
BSAMに対応した富士通COBOLレコード順ファイルを処理する場合の留意事項を以下に説明します。
BSAMに対応した富士通COBOLレコード順ファイルを処理する場合は、入出力ファイルのファイルシステムに"富士通COBOLファイルシステム(BSAM対応レコード順ファイル)"を指定してください。
"富士通COBOLファイルシステム(レコード順ファイル)"で扱える最大ファイルサイズは1ギガバイトです。"富士通COBOLファイルシステム(BSAM対応レコード順ファイル)"では、ファイルサイズが1GBを超えるファイルを扱うことができます。扱うことのできる最大ファイルサイズについては、お使いの富士通COBOLファイルシステムのマニュアルを参照してください。
入出力ファイルのファイルシステムに"富士通COBOLファイルシステム(BSAM対応レコード順ファイル)"を指定した場合、富士通COBOLファイルシステムの仕様によりレコード排他処理が行われません。
お使いの富士通COBOLファイルシステムがBSAMに対応しているかどうかの確認、およびBSAMについての詳細は、お使いの富士通COBOLファイルシステムのマニュアルを参照してください。
お使いの富士通COBOLファイルシステムがBSAMに対応していない場合、入出力ファイルのファイルシステムに"富士通COBOLファイルシステム(BSAM対応レコード順ファイル)"を指定しても"富士通COBOLファイルシステム(レコード順ファイル)"として動作します。