各コントロールのプロパティを、以下のように設定します。各コントロールのプロパティ設定ダイアログボックスの詳細は、『リファレンス』を参照してください。
CmStatic1
表示する文字列と名前を設定します。
[キャプション]を"CmStatic1"から"顧客名"に変更します。
[テキスト配置(縦)]を中央寄せにします。
[共通]タブをクリックします。
[名前]を"CmStatic1"から"ST-CUSTOMER"に変更します。
OKボタンをクリックします。
ポイント
このコントロールは、後述の手続き中で使用することはありません。したがって、手続きの読みやすさのために名前を変更する必要はありませんが、デザインツリーウィンドウでの視認性や、タブ順序設定ウィンドウでタブ順序とタブグループを設定する場合の見やすさを考慮し、名前を変更しています。
CmStatic2
日付が表示されるよう、プロパティを設定します。
[キャプション]に設定されている"CmStatic2"を削除します。
[テキスト配置(横)]を中央寄せにします。
[テキスト配置(縦)]も中央寄せにします。
[テキスト属性]タブをクリックします。
[テキスト種別]を"0 - 標準"から"2 - 日付属性"に変更します。
[現在日付使用]がチェックされていることを確認します。
[共通]タブをクリックします。
[名前]を"CmStatic2"から"ST-DATE"に変更します。
OKボタンをクリックします。
ポイント
このコントロールは、日付を表示するために使用します。PowerCOBOLでは、テキスト種別を変更することで、表示される文字列の形式をあらかじめ指定しておくことができます。また、現在日付を使用することで、このアプリケーションが実行された日付を自動的に表示させることができます。したがって、テキスト種別を変更する以前に、日付の形式と矛盾する文字列"CmStatic2"を削除しています。
CmStatic3
合計金額が表示できるよう、プロパティを設定します。
[キャプション]に設定されている"CmStatic3"を削除します。
[テキスト配置(横)]を中央寄せにします。
[テキスト配置(縦)]も中央寄せにします。
[テキスト属性]タブをクリックします。
[テキスト種別]を"0 - 標準"から"1 - COBOL PICTURE属性"に変更します。
[PICTURE文字列]が"\\\,\\\,\\9"であることを確認します。
[外観]タブをクリックします。
[枠]を"0 - なし"から"1 - 実線"に変更します。
[共通]タブをクリックします。
[名前]を"CmStatic3"から"ST-TOTAL"に変更します。
OKボタンをクリックします。
ポイント
このコントロールは、金額を表示するために使用します。PowerCOBOLでは、テキスト種別を"1 - COBOL PICTURE属性"にすることで、表示される文字列の形式をあらかじめ指定しておくことができます。この属性を指定しておくことにより、設定した数値を自動的に変換し、指定した形式で表示させることができます。この場合も、日付属性を指定した場合と同様に、表示文字列に矛盾が生じないよう、文字列"CmStatic3"を削除しています。
CmText1
顧客名を入力するために使用します。サンプルプログラムでは、顧客名の最大長が50バイトになるようプロパティを設定します。
[テキスト]に設定されている"CmText1"を削除します。
[テキスト属性]タブをクリックします。
[テキスト種別]を"0 - 標準"から"1 - COBOL PICTURE属性"に変更します。
[PICTURE文字列]を"\\\,\\\,\\9"から"X(50)"に変更します。
[共通]タブをクリックします。
[名前]を"CmText1"から"TX-CUSTOMER"に変更します。
OKボタンをクリックします。
CmCommand1
ボタンに表示する文字列と名前を設定します。
[キャプション]を"CmCommand1"から"合計"に変更します。
[共通]タブをクリックします。
[名前]を"CmCommand1"から"BT-TOTAL"に変更します。
OKボタンをクリックします。
注意
コマンドボタンコントロールのキャプションには、複数行の文字列を設定できます。したがって、"合計"と入力した直後に[Enter]キーを押すと、次の行に入力位置が移るため、文字列"合計"は、消えてしまったように見えますが、カーソルで移動すれば、見ることができます。この場合、1行におさまるよう不要な部分を削除してください。
CmPrint1
印刷コントロールのプロパティでは、用紙サイズ、印刷方向や余白の大きさなどを指定できます。このサンプルプログラムでは、すべて初期値を使用するので、印刷コントロールのプロパティは設定しません。
CmTable1
購入する商品の一覧表となるよう、プロパティを設定します。表コントロールのプロパティは、列ごとに設定できます。このサンプルプログラムでは、商品の「コード」、「名前」、「単価」、「個数」、「小計」および「備考」の6個の情報を表示するため、6列分のプロパティを以下のように設定します。また、一覧表に入力できる商品の件数は最大20件とします。
[行数]を3から20に変更します。
[列数]を2から6に変更します。
[列スタイル]タブをクリックします。
[列リスト]から"A"を選択し、以下のように1列めのプロパティを設定します。
[列見出し]を"A"から"コード"に変更します。
[IMEモード]を"8 - 半角英数"に変更します。
[列リスト]から"B"を選択し、以下のように2列めのプロパティを設定します。
[列見出し]を"B"から"商品名"に変更します。
[配置]を"4 - 左寄せ 中央寄せ"に変更します。
[編集可能]のチェックをはずします。
[列リスト]から"C"を選択し、以下のように3列めのプロパティを設定します。
[列見出し]を"C"から"単価"に変更します。
[編集可能]のチェックをはずします。
[列リスト]から"D"を選択し、以下のように4列めのプロパティを設定します。
[列見出し]を"D"から"個数"に変更します。
[IMEモード]を"8 - 半角英数"に変更します。
[列リスト]から"E"を選択し、以下のように5列めのプロパティを設定します。
[列見出し]を"E"から"小計"に変更します。
[編集可能]のチェックをはずします。
[列リスト]から"F"を選択し、以下のように6列めのプロパティを設定します。
[列見出し]を"F"から"備考"に変更します。
[配置]を"4 - 左寄せ 中央寄せ"に変更します。
[IMEモード]を"4 - 全角ひらがな"に変更します。
[テキスト属性]タブをクリックします。
[プロパティ名]から"TableColumn(1).RenderText"を選択し、以下のように1列めのテキスト属性を設定します。
[テキスト種別]を"1 - COBOL PICTURE属性"に変更します。
[PICTURE文字列]を"9(5)"に変更します。これにより、コードは5桁の数値となります。
[プロパティ名]から"TableColumn(2).RenderText"を選択し、以下のように2列めのテキスト属性を設定します。
[テキスト種別]を"1 - COBOL PICTURE属性"に変更します。
[PICTURE文字列]を"N(10)"に変更します。これにより、商品名は10文字以下の全角文字となります。
[プロパティ名]から"TableColumn(3).RenderText"を選択し、以下のように3列めのテキスト属性を設定します。
[テキスト種別]を"1 - COBOL PICTURE属性"に変更します。
[PICTURE文字列]を"\\\,\\9"に変更します。これにより、単価の最大値は\99,999となります。
[プロパティ名]から"TableColumn(4).RenderText"を選択し、以下のように4列めのテキスト属性を設定します。
[テキスト種別]を"1 - COBOL PICTURE属性"に変更します。
[PICTURE文字列]を"Z,ZZ9"に変更します。これにより、個数の最大値は9999となります。
[プロパティ名]から"TableColumn(5).RenderText"を選択し、以下のように5列めのテキスト属性を設定します。
[テキスト種別]を"1 - COBOL PICTURE属性"に変更します。
[PICTURE文字列]は、そのまま使用します。
[プロパティ名]から"TableColumn(6).RenderText"を選択し、以下のように6列めのテキスト属性を設定します。
[テキスト種別]を"1 - COBOL PICTURE属性"に変更します。
[PICTURE文字列]を"N(20)"に変更します。
再度[列スタイル]タブをクリックします。
[列リスト]から"行の見出し"を選択し、[幅]を350に変更します。ここで、ダイアログボックスの適用ボタンをクリックし、フォーム上の表の1列めの幅が、表示内容に合っているかどうかを確認します。表示内容と比較し、幅が大きいまたは小さい場合は、再度[幅]の値を変更し、調整します。
[列リスト]から"行の見出し"以降の各列の[幅]も同様の方法で変更してください。設定する値の目安は、1列めから順に、600、1500、750、600、1000、2850程度です。
[共通]タブをクリックします。
[名前]を"CmTable1"から"TBL-PURCHASE"に変更します。
OKボタンをクリックします。
ポイント
[IMEモード]を設定している列は、実行時にキーボードからの入力が可能な列です。また、キーボードからの入力が不要な列では、[編集可能]のチェックをはずし、入力できないように設定しています。
この時点で、以下のようなフォームが作成できていることを確認します。