アプリケーション連携実行基盤のデータベース環境をOracleを使用して作成する場合のチューニングパラメタについて説明します。
なお、チューニング項目については、Oracleの最新のマニュアルと照らし合わせ、差異がある場合は、Oracleのマニュアルを元に算出してください。
システムパラメタの見積り式については、“Oracle Databaseインストレーションガイド”を参照してください。
Oracleにおけるチューニングパラメタは多種多様な設定となるため、詳細については、Oracleマニュアルを参照してください。
分類 | パラメタ | 設定値 | 概要 |
---|---|---|---|
基本 | DB_NAME | フロー定義DB、メッセージトラッキングDBを作成する場合はAPFWDB (固定値) | データベース識別子 |
競合 | DB_FILES | CEIL((システム表容量 + UNDO表領域量 + A) ÷ 8192) + 20 | インスタンスで作成可能なデータファイルの最大数 |
PROCESSES | 以下を考慮して設定する必要があります。 ・システムで同時に接続可能なユーザプロセス数を設定します。 フロー定義DBおよびメッセージトラッキングDB用のデータベース (Σa(mt1) +Σb(DB_Num × mt2)) × 1.2 メッセージ格納DB用のデータベース (Σa(mt1) +Σb(mt2)) × 1.2 [可変項目の説明] | 接続可能なユーザプロセス最大数 | |
SESSIONS | 1.1 × PROCESSES + 5 | 接続可能なセッション最大数 | |
TRANSACTIONS | 1.1 × SESSIONS | 実行可能なトランザクション最大数 |
分類 | パラメタ | 設定値 | 概要 |
---|---|---|---|
接続数 | QUEUESIZE | (Σa(mt1) +Σb(mt2)) × 1.2 [可変項目の説明] | サーバへの同時接続要求数 |
Oracleが提示する以下の計算式を元に適切な値を決定してください。
要素 | 必要数 | 備考 |
---|---|---|
UNDO表領域量 | UR × UPS + overhead | アプリケーション連携実行基盤で使用するUNDOブロック数 |
要素 | 必要数 | 備考 |
---|---|---|
制御ファイル量 | 20 × (フロー定義DB数 + メッセージトラッキングDB数 + メッセージ格納DB数)[Mバイト] | アプリケーション連携実行基盤で使用する制御ファイル容量 |
100MB ~数GBの範囲内にあるREDO ログ・ファイルがOracleの推奨値です。システムが生成するREDOの量にしたがって、オンラインREDO ログ・ファイルをサイズ設定してください。
フロー定義DBのテーブルスペースの見積り式を以下に説明します。
実際に必要なテーブルスペースの容量は、以下の一時表容量、表容量、および索引容量を合わせた値になります。
見積もりは、apfwcrtdbenvコマンドまたはapfwsetupdbコマンドで算出することができます。
コマンドの詳細については、“Interstage Business Application Server リファレンス”を参照してください。
要素 | 必要数 | 備考 |
---|---|---|
一時表容量 | MAX{ | フロー定義DBで使用する一時表容量です。 |
表容量 | CEIL( CEIL( | フロー定義DBで使用する表容量 |
索引容量 | CEIL( CEIL( | フロー定義DBで使用する索引容量 |
注意
数式の中の下記項目は、環境作成定義ファイルの項目です。
activity_max:配置アクティビティの最大予測数
flow_def_max:運用で登録されるフロー定義の最大予測数
数式の中の下記項目は、Oracleの初期化パラメタです。
db_block_size:データベースのブロックサイズで32KBす。
補正:
計算結果が8MB以下の場合、1024KBの整数倍となるように補正します。
計算結果が8MBより大きく64MB以下の場合、8192KBの整数倍となるように補正します。
計算結果が64MBより大きい場合、65536KBの整数倍となるように補正します。
MAX:引数に含まれる最大値を選択します。
CEIL:計算結果が整数になるように切り上げます。
FLOOR:計算結果が整数になるように切り捨てます。
メッセージトラッキングDBのテーブルスペースの見積り式を以下に説明します。
実際に必要なテーブルスペースの容量は、以下の一時表容量、表容量、および索引容量を合わせた値になります。
見積もりは、apfwcrtdbenvコマンドまたはapfwsetupdbコマンドで算出することができます。
コマンドの詳細については、“Interstage Business Application Server リファレンス”を参照してください。
要素 | 必要数 | 備考 |
---|---|---|
一時表容量 | MAX{ | メッセージトラッキングDBで使用する一時表容量です。 |
表容量 | CEIL( CEIL( | メッセージトラッキングDBで使用する表容量 |
索引容量 | CEIL( CEIL( | メッセージトラッキングDBで使用する索引容量 |
注意
数式の中の下記項目は、環境作成定義ファイルの項目です。
activity_pass_total:総アクティビティ通過最大数
message_len:メッセージ長
track_cycle_max:メッセージトラッキング情報として保有される最大件数
message_lenはバイトに変換しておく必要があります。
数式の中の下記項目は、Oracleの初期化パラメタです。
db_block_size:データベースのブロックサイズで32KBす。
補正:
計算結果が8MB以下の場合、1024KBの整数倍となるように補正します。
計算結果が8MBより大きく64MB以下の場合、8192KBの整数倍となるように補正します。
計算結果が64MBより大きい場合、65536KBの整数倍となるように補正します。
MAX:引数に含まれる最大値を選択します。
CEIL:計算結果が整数になるように切り上げます。
FLOOR:計算結果が整数になるように切り捨てます。
メッセージ長については、“1.1.1.1 メッセージ長の見積り式”を参照してください。
メッセージ格納DBのシステム固有部のテーブルスペースの見積り式を以下に説明します。
実際に必要なテーブルスペースの容量は、以下の一時表容量、表容量、および索引容量を合わせた値になります。
見積もりは、apfwcrtdbenvコマンドまたはapfwsetupdbコマンドで算出することができます。
コマンドの詳細については、“Interstage Business Application Server リファレンス”を参照してください。
要素 | 必要数 | 備考 |
---|---|---|
一時表容量 | MAX{ | メッセージ格納DBのシステム固有部で使用する一時表容量です。 |
表容量 | CEIL( CEIL( | メッセージ格納DBのシステム固有部で使用する表容量 |
索引容量 | CEIL( CEIL( | メッセージ格納DBのシステム固有部で使用する索引容量 |
注意
数式の中の下記項目は、環境作成定義ファイルの項目です。
evtchl_total:総イベントチャネル数
数式の中の下記項目は、Oracleの初期化パラメタです。
db_block_size:データベースのブロックサイズで32KBす。
補正:
計算結果が8MB以下の場合、1024KBの整数倍となるように補正します。
計算結果が8MBより大きく64MB以下の場合、8192KBの整数倍となるように補正します。
計算結果が64MBより大きい場合、65536KBの整数倍となるように補正します。
MAX:引数に含まれる最大値を選択します。
CEIL:計算結果が整数になるように切り上げます。
FLOOR:計算結果が整数になるように切り捨てます。
メッセージ格納DBのユーザ指定部のテーブルスペースの見積り式を以下に説明します。
実際に必要なテーブルスペースの容量は、以下の一時表容量、表容量、および索引容量を合わせた値になります。
見積もりは、apfwcrtdbenvコマンドまたはapfwsetupdbコマンドで算出することができます。
コマンドの詳細については、“Interstage Business Application Server リファレンス”を参照してください。
要素 | 必要数 | 備考 |
---|---|---|
一時表容量 | MAX{ | メッセージ格納DBのユーザ指定部で使用する一時表容量です。 |
表容量 | CEIL( CEIL( | メッセージ格納DBのユーザ指定部で使用する表容量 |
索引容量 | CEIL( CEIL( | メッセージ格納DBのユーザ指定部で使用する索引容量 |
注意
数式の中の下記項目は、環境作成定義ファイルの項目です。
activity_max:配置アクティビティの最大予測数
apl_method_avg:ユーザアプリケーション定義で、指定されたメソッドの平均数
evtchl_max:イベントチャネル最大数
issuesroot_avg:平均補償ルート情報数
message_max:メッセージの最大予測数
message_len:メッセージ長
message_lenはバイトに変換しておく必要があります。
数式の中の下記項目は、Oracleの初期化パラメタです。
db_block_size:データベースのブロックサイズで32KBす。
補正:
計算結果が8MB以下の場合、1024KBの整数倍となるように補正します。
計算結果が8MBより大きく64MB以下の場合、8192KBの整数倍となるように補正します。
計算結果が64MBより大きい場合、65536KBの整数倍となるように補正します。
MAX:引数に含まれる最大値を選択します。
CEIL:計算結果が整数になるように切り上げます。
FLOOR:計算結果が整数になるように切り捨てます。
メッセージ長については、“1.1.1.1 メッセージ長の見積り式”を参照してください。