Oracleを使用する場合は、以下の環境設定が必要です。
Oracle Real Application Clustersを使用する場合は、付録B Oracle Real Application Clustersとの連携を参照してください。
デフォルトではFile System Service Providerを使用しないデータソースが定義されます。File System Service Providerを使用する場合の設定については、“JDBC(データベース)を参照する場合の共通事項”の“File System Service Providerを使用する場合の環境設定”を参照してください。
1.環境変数の設定
設定する環境変数の設定項目と、動作環境ごとの設定方法は以下のとおりです。
環境変数の設定項目
Oracle JDBCドライバを動作させるために必要な、以下を設定してください。Oracleホーム・ディレクトリは、Oracle製品のソフトウェアをインストールするために選択したディレクトリです。使用するOracleがインストールされている、Oracleホーム・ディレクトリを指定してください。
詳細は、Oracleのマニュアルを参照してください。
また、各JDBCドライバがサポートするJavaバージョンについては各JDBCドライバのマニュアルを参照してください。
設定項目 | Oracleの バージョン | 設定値 (注1) |
---|---|---|
クラスパス | Oracle11g以降 | <Oracleホーム・ディレクトリ>\jdbc\lib\ojdbc<n>.jar(注2) |
<Oracleホーム・ディレクトリ>\jlib\orai18n.jar |
注1) SolarisまたはLinuxの場合、“\”を“/”に読み替えてください。
注2) <n>は6,7,8などの数値です。JDK8をサポートしているJDBCドライバを使用してください。
OCIドライバを使用する場合には、上記の設定に加えて以下の設定が必要です。
設定項目 | Oracleの バージョン | 設定値 |
---|---|---|
パス | 共通 | <Oracleホーム・ディレクトリ>\bin |
設定項目 | Oracleの バージョン | 設定値 |
---|---|---|
ライブラリパス | Oracle11gリリース1 (注1)(注2) | <Oracleのインストールディレクトリ>/lib32 |
Oracle11g以降 (注1) | <Oracleホーム・ディレクトリ>/lib | |
ORACLE_HOME | 共通 | <Oracleホーム・ディレクトリ> |
注1) ライブラリパスは上記表に記載している順序で設定してください。
注2) 64bitのOracle Databaseと同じサーバに32bit版の本製品をインストールした場合に設定してください。
IJServerを使用する場合の設定方法
“IJServerを使用する場合の環境変数の設定方法”を参照して設定してください。
クライアント環境の場合の設定方法
クライアント環境でJ2EEアプリケーションクライアントを動作させる場合は、環境変数に設定してください。以下に設定例を記載します。
[スタート]-[コントロールパネル]-[システムとセキュリティ]-[システム]-[システムの詳細設定]の環境変数ボタンをクリックしてください。
注意
Windows Server(R) 2012の場合の説明です。使用するOSにより操作方法は異なります。
ORACLE_HOMEは、Oracleのインストールホーム・ディレクトリです。
set CLASSPATH=%CLASSPATH%;%ORACLE_HOME%\jdbc\lib\ojdbc7.jar
set CLASSPATH=%CLASSPATH%;%ORACLE_HOME%\jdbc\lib\orai18n.jar
[Cシェルの場合]
setenv CLASSPATH ${CLASSPATH}:${ORACLE_HOME}/jdbc/lib/ojdbc7.jar
setenv CLASSPATH ${CLASSPATH}:${ORACLE_HOME}/jdbc/lib/orai18n.jar
2.Interstageへのデータソース登録
Interstage管理コンソールでデータソースを定義します。詳細は、Interstage管理コンソールのヘルプを参照してください。また、isj2eeadminコマンドを使用して変更することもできます。詳細は“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“isj2eeadmin”を参照してください。
データソースを定義する際に、使用する機能によって以下からデータソースの種類を選択できます。
データソースの種類 | 用途 |
---|---|
Interstageのコネクションプーリングを使用する | Interstageのコネクションプーリング機能を使用できるデータソースです。デフォルトで選択されます。 |
Oracleのコネクションプーリングを使用する(注) | Oracleの暗黙的接続キャッシュを使用するデータソースです。以下の場合に選択してください。
|
| 分散トランザクション(グローバルトランザクション)環境を使用する場合に選択してください。 |
Interstage Application Server 8.0以前において定義可能であった「グローバルトランザクションを使用する」のチェックボックスは、削除されました。グローバルトランザクションを使用する場合は、「データソースの種類」で「分散トランザクションを使用する」を選択してください。
注) Oracle JDBC Driver 12.1では、暗黙的接続キャッシュがサポートされなくなりました。" Oracleのコネクションプーリングを使用する"のデータソースを使用する場合は、Oracle JDBC Driver 11.1、または11.2を使用してください。
ポイント
Interstageのデータソースを使ってマルチテナント・コンテナ・データベース内のプラガブル・データベース(PDB)へ接続する場合は、以下のいずれかの方法で接続してください。
ociドライバを使用する場合
ドライバタイプ/ネットワークプロトコル: oci/tcp
SID/ネットサービス名:接続先のPDBのサービス名
を指定してください。
thinドライバを使用する場合
Oracle Net ServicesでSIDをサービス名として解釈する設定を行い、
ドライバタイプ/ネットワークプロトコル: thin/tcp
SID/ネットサービス名:接続先のPDBのサービス名
を指定してください。
Oracle Net Servicesの設定方法の詳細については、データベースのマニュアルを参照してください。