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Interstage Application Server V12.2.0 J2EE ユーザーズガイド(旧版互換)
FUJITSU Software

4.3.4 Oracleを使用する場合の環境設定

Oracleを使用する場合は、以下の環境設定が必要です。

Oracle Real Application Clustersを使用する場合は、付録B Oracle Real Application Clustersとの連携を参照してください。

デフォルトではFile System Service Providerを使用しないデータソースが定義されます。File System Service Providerを使用する場合の設定については、“JDBC(データベース)を参照する場合の共通事項”の“File System Service Providerを使用する場合の環境設定”を参照してください。


1.環境変数の設定

設定する環境変数の設定項目と、動作環境ごとの設定方法は以下のとおりです。

環境変数の設定項目

Oracle JDBCドライバを動作させるために必要な、以下を設定してください。Oracleホーム・ディレクトリは、Oracle製品のソフトウェアをインストールするために選択したディレクトリです。使用するOracleがインストールされている、Oracleホーム・ディレクトリを指定してください。
詳細は、Oracleのマニュアルを参照してください。
また、各JDBCドライバがサポートするJavaバージョンについては各JDBCドライバのマニュアルを参照してください。

設定項目

Oracleの

バージョン

設定値 (注1)

クラスパス

Oracle11g以降

<Oracleホーム・ディレクトリ>\jdbc\lib\ojdbc<n>.jar(注2)

<Oracleホーム・ディレクトリ>\jlib\orai18n.jar

1) SolarisまたはLinuxの場合、“\”を“/”に読み替えてください。
2) <n>は6,7,8などの数値です。JDK8をサポートしているJDBCドライバを使用してください。

OCIドライバを使用する場合には、上記の設定に加えて以下の設定が必要です。

設定項目

Oracleの

バージョン

設定値

パス

共通

<Oracleホーム・ディレクトリ>\bin

設定項目

Oracleの

バージョン

設定値

ライブラリパス

Oracle11gリリース1 (注1)(注2)

<Oracleのインストールディレクトリ>/lib32

Oracle11g以降 (注1)

<Oracleホーム・ディレクトリ>/lib

ORACLE_HOME

共通

<Oracleホーム・ディレクトリ>

1) ライブラリパスは上記表に記載している順序で設定してください。

2) 64bitのOracle Databaseと同じサーバに32bit版の本製品をインストールした場合に設定してください。


IJServerを使用する場合の設定方法

IJServerを使用する場合の環境変数の設定方法”を参照して設定してください。


クライアント環境の場合の設定方法

クライアント環境でJ2EEアプリケーションクライアントを動作させる場合は、環境変数に設定してください。以下に設定例を記載します。

Windows(R)上の環境設定でシステム環境変数に設定する場合の例

[スタート]-[コントロールパネル]-[システムとセキュリティ]-[システム]-[システムの詳細設定]の環境変数ボタンをクリックしてください。

注意

Windows Server(R) 2012の場合の説明です。使用するOSにより操作方法は異なります。

コマンドでシステム環境変数に設定する場合の例

ORACLE_HOMEは、Oracleのインストールホーム・ディレクトリです。

set CLASSPATH=%CLASSPATH%;%ORACLE_HOME%\jdbc\lib\ojdbc7.jar
set CLASSPATH=%CLASSPATH%;%ORACLE_HOME%\jdbc\lib\orai18n.jar

[Cシェルの場合]
setenv CLASSPATH ${CLASSPATH}:${ORACLE_HOME}/jdbc/lib/ojdbc7.jar
setenv CLASSPATH ${CLASSPATH}:${ORACLE_HOME}/jdbc/lib/orai18n.jar


2.Interstageへのデータソース登録

Interstage管理コンソールでデータソースを定義します。詳細は、Interstage管理コンソールのヘルプを参照してください。また、isj2eeadminコマンドを使用して変更することもできます。詳細は“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“isj2eeadmin”を参照してください。

データソースを定義する際に、使用する機能によって以下からデータソースの種類を選択できます。

データソースの種類

用途

Interstageのコネクションプーリングを使用する

Interstageのコネクションプーリング機能を使用できるデータソースです。デフォルトで選択されます。

Oracleのコネクションプーリングを使用する(注)

Oracleの暗黙的接続キャッシュを使用するデータソースです。以下の場合に選択してください。

  • Oracle Real Application Clusters(Oracle RAC)の高速接続フェイルオーバー機能を使用する場合

  • Statementキャッシュ機能を使用する場合

  • Oracleの接続キャッシュ・プロパティによるチューニングを行う場合


分散トランザクションを使用する

分散トランザクション(グローバルトランザクション)環境を使用する場合に選択してください。

Interstage Application Server 8.0以前において定義可能であった「グローバルトランザクションを使用する」のチェックボックスは、削除されました。グローバルトランザクションを使用する場合は、「データソースの種類」で「分散トランザクションを使用する」を選択してください。

注) Oracle JDBC Driver 12.1では、暗黙的接続キャッシュがサポートされなくなりました。" Oracleのコネクションプーリングを使用する"のデータソースを使用する場合は、Oracle JDBC Driver 11.1、または11.2を使用してください。


ポイント

Interstageのデータソースを使ってマルチテナント・コンテナ・データベース内のプラガブル・データベース(PDB)へ接続する場合は、以下のいずれかの方法で接続してください。

  • ociドライバを使用する場合

    • ドライバタイプ/ネットワークプロトコル: oci/tcp

    • SID/ネットサービス名:接続先のPDBのサービス名

    を指定してください。

  • thinドライバを使用する場合

    Oracle Net ServicesでSIDをサービス名として解釈する設定を行い、

    • ドライバタイプ/ネットワークプロトコル: thin/tcp

    • SID/ネットサービス名:接続先のPDBのサービス名

    を指定してください。

Oracle Net Servicesの設定方法の詳細については、データベースのマニュアルを参照してください。