JDBCデータソースを使用するための環境設定を行います。
環境設定を行う前に、使用するデータベースのマニュアルに従って、JDBCドライバをインストールしてください。
Symfowareを使用する場合の環境設定
以下の“使用するデータソースの種類”によって環境設定方法が異なります。
本製品の8.0まではSymfowareのコネクションプーリングを使用するデータソースのみ使用できましたが、本製品では、Interstageのコネクションプーリングを使用するデータソースが使用できます。Interstageのコネクションプーリングを使用することでJDBCネーミングサービスの起動などの操作が不要となり、Interstageが提供するコネクションプーリング機能を使用できるため、Interstageのコネクションプーリングを使用することをお勧めします。
注意
誤ったデータ資源名を指定した場合、コネクションはプーリングされますが、アプリケーションの実行時にエラーとなります。
旧バージョンのSymfowareを使用する場合の環境設定については、“Symfoware Client JDBCドライバ オンラインマニュアル”を参照してください。
Enterprise Postgresを使用する場合の環境設定
"Symfowareを使用する場合の環境設定(Postgresを使用する)"を参照してください。
また、上記以外で開発中にアプリケーションの動作確認をする場合に、一時的にサポートしないデータベースと接続確認を行う場合には汎用定義のデータソースを使用できます。
注意
IJServerワークユニットでJDBCドライバを使用する場合、J2EEプロパティ、またはワークユニットのクラスパスに、JDBCドライバのパスを指定します。
J2EEプロパティのクラスパスをInterstage管理コンソールの[システム] > [環境設定] > [J2EEプロパティ]の"クラスパス"で指定する場合、使用できる文字に制約があります。このため、J2EEプロパティのクラスパスにJDBCドライバのパスを指定する可能性がある場合、JDBCドライバのインストール先には、Interstage管理コンソールの[システム] > [環境設定] > [J2EEプロパティ]の"クラスパス"で使用できない文字を含めないようにしてください。
使用できない文字については、Interstage管理コンソールのヘルプを参照してください。
Interstage管理コンソールのデータベース接続テスト
Interstage管理コンソールを使用して、データベースへ接続するための各設定情報が正しいか接続テストができます。
操作は、[リソース] > [JDBC] > [新規作成]画面、または、[リソース] > [JDBC] > [環境設定]画面で行います。
データベース接続テストを行う場合、以下の設定が必要です。
以降に記載の各データベースの環境設定を参照し、必要なパスをInterstage管理コンソールの[システム] > [環境設定] > [J2EEプロパティ]に設定してください。
データベースのJDBCドライバが環境変数の設定を必要とする場合、以降に記載の各データベースの環境設定を参照し、Interstage JMXサービス起動前に、必要な環境変数を設定してください。環境変数の設定は、Interstage JMXサービスの起動方法の違いにより異なります。それぞれの起動方法による環境変数の設定方法を以下に示します。
isjmxstartコマンドによる起動
環境変数設定後、isjmxstopコマンドでInterstage JMXサービスを停止し、isjmxstartコマンドで起動することにより、設定した環境変数が有効になります。
システム初期化スクリプトS95isjmxstartによる起動
OS起動時に自動的に環境変数の設定を有効にする場合、システム初期化スクリプトS95isjmxstartを修正し、スクリプトに環境変数の設定を記述してください。次回OS起動時から有効になります。S95isjmxstartの格納場所等については、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“S95isjmxstart”を参照してください。
起動用unitファイルFJSVisjmx_start.serviceによる起動 (RHEL7の場合)
OS起動時に自動的に環境変数の設定を有効にする場合、起動用unitファイルFJSVisjmx_start.serviceに対して、環境変数の設定を追加してください。次回OS起動時から有効になります。設定方法については、“チューニングガイド”の“RHEL7のunitファイルでの環境定義”を参照してください。
注意
本接続テストは、JDBCデータソースの定義内容が正しいかを確認します。
すべてのIJServerの環境設定が正しいことを、テストしていません。IJServerの環境変数、アクセス権などは別途確認してください。
データベースにOracleを使用している場合、DB接続テストでは接続プロパティおよび暗黙的接続キャッシュのプロパティの妥当性はテストされません。接続プロパティおよび暗黙的接続キャッシュのプロパティが正しく設定されているかどうかは、Oracleのマニュアルを参照してください。
Oracle RAC機能を使用する場合、アドレスリストのDBサーバにアクセスしコネクションを取得します。定義されているDBサーバが1つでも正しく接続することができればエラーにはならないため、すべてのホスト名の確認にはなりません。アドレスリストの設定については、DB接続テスト機能と合わせて、指定した値が正しいか確認してください。ホスト名を指定してOSが提供するpingコマンドを実行し、正しいIPアドレスから応答があれば、ホスト名が正しく設定されていることを確認できます。
SymfowareのDB接続テストを実施した場合、“データ資源名”が正しいかどうかはチェックできません。