クラスタサービス上での運用パターンごとに、運用方法や運用上の留意点について説明します。
起動
クラスタ製品を使用してクラスタサービスの起動操作を行うと、運用ノードでInterstageが起動されます。
各ノードにおけるInterstageの動作状態は、以下のとおりとなります。
PRIMECLUSTER | WSFC | |
---|---|---|
運用ノード | 起動 | 起動 |
待機ノード | 待機 | 停止 |
切り替え/フェイルオーバ(操作)
運用ノードを停止し、待機ノードを新運用ノードへ切り替える操作です。
クラスタ製品を使用してクラスタサービスの切り替え操作を行うと、運用ノードで動作しているInterstageは停止もしくは待機状態となり、待機ノードでInterstageが起動します。
各ノードにおけるInterstageの動作状態は、以下のとおりとなります。
PRIMECLUSTER | WSFC | |
---|---|---|
運用ノード | 待機 | 停止 |
待機ノード(新運用ノード) | 起動 | 起動 |
交換
運用ノードと待機ノードを切り替える操作です。
クラスタ製品を使用して交換操作を行うと、運用ノードで動作しているInterstageは待機ノードでの動作状態に遷移し、待機ノードでInterstageが起動します。
PRIMECLUSTER | WSFC | |
---|---|---|
運用ノード(新待機ノード) | 待機 | - |
待機ノード(新運用ノード) | 起動 | - |
-:WSFCには該当の操作がありません。
組み込み
停止状態となっている待機ノードを起動する操作です。
クラスタ製品を使用して組み込み操作を行うと、運用ノードで動作しているInterstageの動作状態は変わらず、待機ノードのInterstageが待機状態になります。
PRIMECLUSTER | WSFC | |
---|---|---|
運用ノード | 起動 | - |
待機ノード | 待機 | - |
-:WSFCには該当の操作がありません。
なお、異常が発生したサーバの組み込みに関しては、「フェイルオーバ(異常発生)」もあわせて参照してください。
停止
クラスタ製品を使用してクラスタサービスの停止操作を行うと、運用ノードのInterstageが停止されます。また、待機ノードでInterstageが待機(事前起動)状態となっている場合には、停止します。
各ノードにおけるInterstageの動作状態は、以下のとおりとなります。
PRIMECLUSTER | WSFC | |
---|---|---|
運用ノード | 停止 | 停止 |
待機ノード | 停止 | 停止 |
フェイルオーバ(異常発生)
クラスタサービスの運用中にクラスタ監視対象のリソースで異常が発生した場合、クラスタ製品が自動的にフェイルオーバ(ノードの切り替え)を行います。
本現象発生時には、クラスタ製品により、運用ノードで起動されているInterstageが停止し、待機ノードで待機状態となっているInterstageが起動されます。
なお、異常が発生したサーバの復旧方法については、「フェイルオーバ発生後の復旧」を参照してください。
PRIMECLUSTER | WSFC | |
---|---|---|
運用ノード(新運用ノード) | 停止 | 停止 |
待機ノード(新運用ノード) | 起動 | 起動 |
フェイルオーバ発生後の復旧
異常の発生により、クラスタサービスのフェイルオーバが発生した場合には、異常原因を調査し、対処を実施します。
対処の完了後は、ノードを再起動してください。また、PRIMECLUSTERに関しては、クラスタの組み込み作業を行い、待機状態に遷移させます。
詳細については、「4.5.3 異常発生時の対処方法とトラブルシューティング」を参照してください。
PRIMECLUSTER | WSFC | |
---|---|---|
運用ノード(新運用ノード) | 待機 | 停止 |
待機ノード(新運用ノード) | 起動 | 起動 |