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Systemwalker Centric Manager 導入手引書
FUJITSU Software

5.8.2 インストール

Systemwalker Centric Managerのインストール方法を説明します。

Systemwalker Centric Managerのインストール時には、インストールする機能を選択することができます。選択可能な機能については、“インストールされる機能と選択インストールできる機能”を参照してください。

また、インストールする機能の概要については、“インストールオプション”を参照してください。

注意

  • インストール中に以下のダイアログメッセージが表示されることがありますが、インストール処理には影響ありません。

    ダイアログタイトル:
       「エクスプローラー」
    メッセージ:
       「エクスプローラーは動作を停止しました」

    上記のダイアログが出力された場合は、「プログラムを終了します」を選択し、ダイアログを終了させてください。

5.8.2.1 DVDからのインストール

資産管理サーバのインストールについて説明します。

  1. ログオンします。

    インストールするコンピュータにログオンします。

    ローカルグループのAdministratorsグループに所属するユーザ名で、ログオンします。

  2. インストールコマンドを起動します。

    ローカルインストールを行う、またはインストーラが自動的に起動しない場合は、以下のコマンドを実行します。

    DVDまたはネットワーク接続したドライブ\swsetup.exe

    ポイント

    Autorunによるインストール

    Systemwalker Centric Managerのインストール媒体(DVD)をDVDドライブに挿入すると、インストールコマンドを実行しなくてもAutorunによりインストール画面が表示されますので、その指示に従ってください。

    なお、DVDをコピーしたディレクトリを利用してインストールする場合は、以下の手順で行います。

    1. DVDをコピーしたディレクトリAをsubstコマンドで仮想ドライブに割り当てます。

      例)

      Z:ドライブに割り当てる場合

      subst Z: ディレクトリAのフルパス
    2. a.で割り当てた仮想ドライブ直下のswsetup.exeを実行します。

    substおよびswsetup.exeは、[管理者として実行]を選択して起動したコマンドプロンプトで実行する必要があります。

  3. [セットアップ]画面が表示されます。

    以下の画面で[インストール(資産管理サーバ)]をクリックします。

  4. ようこそ画面が表示されます。

    以下の画面で[次へ]ボタンをクリックします。

  5. 購入ライセンスとインストール種別を確認します。

    以下の画面で[購入ライセンス]と[インストール種別]を確認し、[次へ]ボタンをクリックします。

    アップグレードインストール、追加インストールの場合

    アップグレードインストール、追加インストールの場合は、すでにインストールされているインストール種別が表示され、インストール種別を変更することはできません。。

  6. インストール方法を選択します。

    [標準インストール]、または[カスタムインストール]を選択し、[次へ]ボタンをクリックします。

    アップグレードインストール、追加インストールの場合

    アップグレードインストール、追加インストールの場合は、カスタムインストールが選択された画面が表示されます。

    標準インストールの場合

    1. インストール条件チェックが行われます。

      エラー検出時のみ以下のダイアログボックスが表示されます。

      エラーが検出された場合は、エラーを解決した後にインストールを実施してください。

      オプション機能、およびインストール先ディレクトリは以下のとおりです。

      • オプション機能:

        カスタムインストールのデフォルト

      • インストール先ディレクトリ:

        システムドライブ:\Systemwalker

      エラー検出がなかった場合には、次の画面が表示されます。

    2. イベント通知先を指定します。

      イベントおよびSNMPトラップ情報の通知先サーバのホスト名またはIPアドレスを設定し、[次へ]ボタンをクリックします。

      その他のデフォルト値

      • 接続方法:通知先へは必要な時だけ接続する

      • 自ホスト名取得方法の設定:DNSを使用した完全修飾ホスト名

    カスタムインストールの場合

    1. オプション機能を選択します。

      以下の画面でインストールする機能を選択し、[次へ]ボタンをクリックします。

      [詳細]ボタンをクリックするとオプション機能の詳細画面が表示され、より細かな選択ができます。

      インストール種別によって、選択可能な機能、選択不可能な機能があります。[詳細]ボタンによって選択できる機能については、“インストールされる機能と選択インストールできる機能”を参照してください。

      【前回インストールしていない機能を追加してインストール、またはアップグレードインストールする場合】

      前回インストールしたものを選択解除することはできません。
      前回インストールしていない機能を追加してインストールすることはできます。

    2. アプリケーション管理をインストールした場合、アプリケーション管理の注意事項の画面が表示されます。確認後[OK]ボタンをクリックします。

    3. インストール条件チェックが行われます。

      エラー検出時のみ以下のダイアログボックスが表示されます。

      エラーが検出された場合は、エラーを解決した後にインストールを実施してください。

      エラー検出がなかった場合には、次の画面が表示されます。

    4. インストール先ディレクトリを選択します。

      以下の画面で[インストール先ディレクトリ]を指定し、[次へ]ボタンをクリックします。

      [インストール先ディレクトリ]に指定できる文字は、74文字までの英数字です。インストール先にひらがな、カタカナ、漢字、記号は指定できません。

      アップグレードインストール、追加インストールの場合

      インストール済みのディレクトリが表示され、インストール先を変更することはできません。

    5. イベント通知先を指定します。

      イベントおよびSNMPトラップ情報の通知先サーバのホスト名またはIPアドレスおよび接続方法を選択し、[次へ]ボタンをクリックします。

      イベントを通知するサーバのホスト名またはIPアドレスには、通常、運用管理サーバを指定します。イベント通知先および接続方法の詳細については、“接続方法の決定”を参照してください。また、イベントを通知するサーバのホスト名またはIPアドレスには、カンマ「,」を含む文字列は入力できません。

      アプリケーション管理を使用する場合、ここで指定したサーバが稼働監視の通知先として使用されます。

      アップグレードインストール、追加インストールの場合

      すでに情報が設定されている場合は、表示されません。

      注意

      アップグレードインストール、再インストールの場合の注意事項

      • 「通知先へは必要な時だけ接続する」(必要時接続)を選択した場合

        資産管理サーバの導入時に運用管理サーバが未起動であった場合や、イベント通知先のシステムとの通信が不可能であった場合、運用管理サーバから被監視システムに対してリモートコマンドが投入できない場合があります。

        このような場合、以下のコマンドを被監視システムから実行し、運用管理サーバと被監視システムの間の通信経路を確立させてください。

        opaconstat -a

        opaconstat(接続構成登録/削除/表示コマンド)の詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

      • イベント通知先を運用管理サーバに設定した場合

        運用管理サーバに対してイベント通知先を設定すると、Systemwalkerコンソール上に自システムのノードが自動登録され、ノードプロパティ項目も自動設定されます。
        自動設定されるノードプロパティ項目の詳細については、“Systemwalker Centric Manager 解説書”の“構成情報一覧”の“ノードプロパティ項目”に記載されている“イベント通知”の項目を参照してください。

      • 通知先にDNS名を指定した場合

        DNS名を指定した場合、DNSサーバがダウンすると通知先にイベントが通知できず、運用管理サーバで異常が監視できなくなる場合があります。

        この場合、DNSサーバには、Systemwalker Centric ManagerをインストールしてDNSサーバを監視対象に含めることをお勧めします。また、運用管理サーバ上でサービス稼働監視スクリプトを実行すると、DNSサーバのDOMAINサービスの稼働状態を監視することができます。サービス稼働監視スクリプトの詳細については、“Systemwalker Centric Manager API・スクリプトガイド”の“サービス稼働監視”を参照してください。

      ポイント

      イベント通知先がクラスタシステムの場合

      イベント通知先がクラスタシステムの場合には、Systemwalker Centric Managerのクラスタサービスのネットワーク名またはIPアドレスを指定します。ネットワーク名は、DNS等のネームサーバまたはhostsファイルに定義されている必要があります。

      イベント通知先は、インストール後に変更することもできます。イベント通知先の設定については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”を参照してください。

    6. 自ホスト名の取得方法を指定します。

      上位のシステムは、ここで選択したホスト名を監視対象のホスト名として認識します。自ホスト名決定の基準については、“自ホスト名の決定”を参照してください。

      自ホスト名の取得方法を選択し、[次へ]ボタンをクリックします。

      自ホスト名に任意のホスト名を指定する場合には、注意が必要です。詳細については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”の“通信環境を設定する”を参照してください。また、任意のホスト名には、カンマ「,」を含む文字列は入力できません。

      アップグレードインストール、追加インストールの場合

      すでに情報が設定されている場合は、表示しません。

      注意

      イベントの自動対処を行う場合の注意事項

      イベントの自動対処を確実に行うためには、イベント監視機能をインストールした資産管理サーバで、システムのネットワーク設定による名前解決の方法が統一されていることが前提となります。そのうえで自ホスト名の取得方法をシステムの設定に合わせる必要があります。

  7. 状況によりシステムレポート情報が表示される場合があります。
    内容を確認し[OK]ボタンをクリックします。

  8. セットアップ情報を確認します。

    以下の画面で設定内容を確認し、[次へ]ボタンをクリックします。

    • バージョンレベル

    • [インストール先]

    • [インストール種別]

    • [通知先ホスト名またはIPアドレス]

    • [自ホスト名取得方法]

  9. システムを再起動します。

    インストールが完了すると以下の画面が表示されます。[はい、今すぐコンピュータを再起動します。]を選択し、[完了]ボタンをクリックします。

5.8.2.2 サイレントインストール

サイレントインストールとは、インストール時に作業者の入力を求めず、あらかじめ作成した富士通ミドルウェア製品共通形式のCSVファイル(インストールパラメーターCSVファイル)から必要な情報を読み込んで自動的にインストールする方法です。

サイレントインストールの流れを以下に示します。

  1. インストールパラメーターCSVファイルの作成

  2. サイレントインストールの実行

インストールパラメーターCSVファイルの作成

インストール種別やインストール先フォルダなど、インストール時に必要な情報を格納したファイルです。

インストールパラメーターCSVファイルの詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

なお、各インストール種別の初期設定を記述したインストールパラメーターCSVファイルは、インストール媒体に格納されています。

インストールパラメーターCSVファイル内には各インストール種別の初期設定が記載されています。

インストールパラメーターCSVファイル中の[]で囲んだ値はユーザ環境に応じてカスタマイズしてください。

サンプルファイル格納場所

【Windows版】

OS

格納場所

Windows

<インストール媒体>\citool\sample

【UNIX版】

OS

格納場所

Solaris
Linux

<インストール媒体>/citool/sample

Windows(注)

<インストール媒体>\citool\sample

注)

UNIX版の場合、資産管理サーバ、運用管理クライアント、およびクライアントは、資産管理サーバのインストール媒体に格納されています。

サンプルファイル名

サンプルファイル

ファイル名

マネージャ(運用管理サーバ)

sample_OMSV.csv

マネージャ(資産管理サーバ)

sample_ASSV.csv

エージェント(部門管理サーバ)

sample_SMSV.csv

エージェント(業務サーバ)

sample_JBSV.csv

資源配付エージェント(業務サーバ)

sample_DRMS.csv

イベント監視エージェント(業務サーバ)

sample_EAGT.csv

資源配付エージェント+イベント監視エージェント(業務サーバ)

sample_DRMS_EAGT.csv

クライアント(運用管理クライアント)

sample_OMCL.csv

クライアント(クライアント)

sample_DMCL.csv

資源配付クライアント(運用管理クライアント)

sample_DRMS_OMCL.csv

資源配付クライアント(クライアント)

sample_DRMS_DMCL.csv

作成したインストールパラメーターCSVファイルに誤りがないかを、以下のswchkinstcsvコマンドで確認することができます。

<インストール媒体>\citool\swchkinstcsv -i <CSVファイル>

swchkinstcsv(インストールパラメーターCSVチェックコマンド)については“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

ポイント

swchkinstcsv(インストールパラメーターCSVチェックコマンド)は、Windows環境で使用してください。

UNIX版の資産管理サーバ、運用管理クライアント、クライアントの場合、資産管理サーバのインストール媒体に格納されています。

エラーメッセージが出力される場合はインストールパラメーターCSVファイルを見直してください。メッセージについては、“Systemwalker Centric Manager メッセージ説明書”を参照してください。

サイレントインストールの実行

作成したインストールパラメーターCSVファイルを使用して、サイレントインストールを行います。

ネットワーク接続方式とログオンスクリプト方式のインストール方法を例として説明します。

ログオンスクリプト方式はインストール対象のコンピュータが複数あるなど、インストールの準備と実行の作業を分けて行いたい場合に使用します。

注意

  • インストールパラメーターCSVファイルには、暗号化していないパスワードを記述します。インストールパラメーターCSVファイルは、ユーザの責任で管理してください。

  • 複写したインストール媒体中のファイルには、インストールパラメーターCSVファイルを扱うコマンドが含まれるため、改ざんされることがないよう、ユーザの責任で管理してください。

5.8.2.3 サイレントインストール(互換)

富士通ミドルウェア製品共通形式のサイレントインストールとは別に、Systemwalker Centric Managerの導入支援機能を使用したサイレントインストールが可能です。

旧バージョンレベルでSystemwalker Centric Managerの導入支援機能を使用したサイレントインストールを実施しており、本バージョンレベルにおいても同様にサイレントインストールを行いたい場合は、互換機能を使用してください。

富士通ミドルウェア製品共通形式のサイレントインストールを実施する場合は“サイントインストール”を参照してください。

なお、本機能は、インストール時に作業者の入力を求めずに、あらかじめ作成した“インストール情報ファイル”から必要な情報を読み込んで自動的にインストールする方法です。インストール情報ファイルは、導入支援機能を使用して作成します。

サイレントインストールを利用することより以下のメリットがあります。

サイレントインストールを行う手順について説明します。

1. インストール情報ファイルの作成

2. サイレントインストールの実行

インストール情報ファイルの作成

インストール情報ファイルは、インストール種別やインストール先ディレクトリなどのインストール時に必要な情報を格納したファイルです。

インストール情報ファイルの作成は、導入支援機能を使用してWindows端末上で行います。

同一環境のコンピュータをグループ化して、インストール情報ファイルを作成し、サイレントインストールを行います。環境が異なったコンピュータには、個別にファイルを作成して、インストールを行ってください。

設定情報

サイレントインストール情報ファイルに設定される各機能の情報は、以下のとおりです。インストール情報ファイルの作成時に入力を行わなかった場合は設定されません。

上記の設定を行った場合に使用できる機能です。

備考1)
インストール後の運用でスケジュール設定を変更する場合、資源配付機能のポリシーにより設定変更を行います。詳細については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 資源配付機能編”を参照してください。

備考2)
ポリシーにより新たにスケジュール設定を行い配付/適用した場合、上記のスケジュール設定内容は無効になります。
本設定内容を有効とする場合は、ポリシー作成において上記に示した設定内容のとおりにスケジュール設定を行い、配付/適用してください。

作成方法

  1. Systemwalker Centric Managerのインストール媒体(DVD)を、サイレントインストール情報ファイルを作成するWindows端末に挿入し、以下のコマンドを実行します。

    DVDドライブ\swsetup.exe

    インストーラが自動的に起動しない場合にも上記コマンドを実行します。

    インストールを行う製品のDVDでインストール情報ファイルを作成します。

  2. [セットアップ]画面が表示されます。

    以下の画面から[導入支援ツール(資産管理サーバ)]をクリックしてサイレントインストールの環境作成を起動します。

  3. [サイレントインストール情報ファイルの作成]画面が表示されます。

    新規に作成するか、既存の情報を変更するかを選択し、インストール情報ファイル名を指定し、[次へ]ボタンをクリックします。

    インストール情報ファイル名は255文字以内で入力します。以下の文字は使用できません。
    / : ; , * ? " < > | \\(\を2回)

    既存の情報を変更する場合は、次の画面以降、設定された情報が表示されます。

  4. [OS種別の選択]画面が表示されます。

    サイレントインストールを行うOSを選択し、[次へ]ボタンをクリックします。

  5. [購入ライセンスとインストール種別の確認]画面が表示されます。

    [購入ライセンス]と[インストール種別]を確認し、[次へ]ボタンをクリックします。

  6. [オプション機能の選択]画面が表示されます。

    インストールする機能を選択し、[次へ]ボタンをクリックします。

    【前回インストールしていない機能を追加してインストール、またはアップグレードインストールする場合】

    前回インストールした機能は選択しなくても自動的にインストールされます。
    前回インストールしていない機能を追加してインストールすることはできます。

  7. [インストール先の指定]画面が表示されます。

    [インストール先ディレクトリ]を指定し、[次へ]ボタンをクリックします。

    • [インストール先ディレクトリ]

      インストール先ディレクトリに指定できる文字は、74文字までの英数字です。インストール先にひらがな、カタカナ、漢字、記号は指定できません。

    • [インストール結果 出力先]

      128文字以内で入力します。以下の文字は使用できません。
      / : ; , * ? " < > | \\(\を2回)

  8. [各機能の設定]画面が表示されます。

    [オプション機能選択]画面で選択された機能により以下の設定画面が表示されます。

    1. [イベント監視の設定]画面

      [オプション機能選択]で「イベント監視」を選択した場合、システム監視の設定を行い、[次へ]ボタンをクリックします。

      • イベントおよびSNMPトラップ情報の通知先サーバのホスト名(128文字以内)またはIPアドレスを指定します。

      • 通知先と常時接続するまたは、通知先へは必要なときだけ接続するかを選択します。

      • 自ホスト名の取得方法を選択します。

    2. [資源配付サーバの設定]画面

      資源配付サーバの設定を行い、[次へ]ボタンをクリックします。

      • 資源の適用の結果通知先(運用管理サーバ)のIPアドレスを指定します。

        

    3. [リモート操作の設定]画面

      [オプション機能選択]で「リモート操作」を選択した場合、リモート操作の設定を行い、[次へ]ボタンをクリックします。

      [リモート操作クライアントの接続ユーザ名](16文字以内)と[リモート操作クライアントの接続パスワード](16文字以内)を指定します。その際、全角文字は使用できません。

      [リモート操作クライアントの起動方式]を選択します。

  9. [設定項目の確認]画面が表示されます。

    インストール情報の確認を行い、[完了]ボタンをクリックします。

サイレントインストールの実行

作成したインストール情報ファイルを使用してサイレントインストールを行います。

以下にインストール情報ファイルを使用してサイレントインストールを行う方法を例として、説明します。

環境にあった方法でインストールを行ってください。
ドメイン運用を行っている場合は、ログオンスクリプト方式でのインストールを例として説明しています。そのほかの環境の場合は、ネットワーク接続方式でのインストールを例として説明しています。

ネットワーク接続を行ってインストールを行う場合

ネットワーク接続を行ってインストールを行う場合の手順を説明します。

インストール作業に用いるコンピュータ

  1. インストール媒体(DVD)をセットします。

  2. DVDの全ファイルを任意のフォルダAにコピーします。

  3. DVDをコピーしたディレクトリAに対して、エクスプローラで共有の設定を行います(共有名A) 。共有名には任意の名前を設定します。

  4. 作成したインストール情報ファイルを任意先にコピーし、コピー先に共有の設定を行います(共有名B)。
    任意先のディレクトリで、英数字以外のディレクトリを指定する場合は、「""」で囲んで指定してください。

インストール対象のコンピュータ

  1. ローカルグループのAdministratorsグループに所属しているユーザでログオンします。

  2. エクスプローラで「インストール作業に用いるコンピュータ」の共有名Aと共有名Bにネットワーク接続を行います。

    管理者権限のコマンドプロンプトからnet useコマンドを実行してネットワークドライブの割り当てを行ってください。

  3. サイレントインストール用コマンドを実行します。

    32bit版の場合】

    <共有名Aのネットワーク接続ドライブ>\MAIN\tool\sscmd\swsilent -i <共有名Bネットワーク接続ドライブ>\ファイル名 -y

    【64bit版の場合】

    <共有名Aのネットワーク接続ドライブ>\Server\tool\sscmd\swsilent -i <共有名Bネットワーク接続ドライブ>\ファイル名 -y

    ファイル名: インストール情報ファイル

    <共有名Bネットワーク接続ドライブ>にUNC(Universal Naming Convention)は指定できません。

swsilent(サイレントインストールコマンド)の詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

ログオン時にインストールを行う場合

ログオンスクリプトを使用してインストールを行う場合の手順例を以下に説明します。

インストール作業に用いるコンピュータ

共有名とインストール情報ファイルは、フルパス、英数字で指定してください。

  1. インストール媒体(DVD)をセットします。

  2. DVDの全ファイルを任意のフォルダAにコピーします。

  3. DVDをコピーしたディレクトリAに対し、エクスプローラで共有の設定を行います(共有名A)。
    共有名には任意の名前を設定します。

  4. 作成したインストール情報ファイルを任意先にコピーし、コピー先に共有の設定を行います(共有名B)。

  5. ログオンを行うユーザのスクリプトに、ひな型ログオンスクリプトを修正して設定します。修正する手順を以下に説明します。

    ひな型ログオンスクリプト

    32bit版の場合】

    • 日本語環境にインストールする場合

      DVDドライブ:\MAIN\tool\sscmd\logonscr_japan.bat
    • 英語環境にインストールする場合

      DVDドライブ:\MAIN\tool\sscmd\logonscr_english.bat

    【64bit版の場合】

    • 日本語環境にインストールする場合

      DVDドライブ:\Server\tool\sscmd\logonscr_japan.bat
    • 英語環境にインストールする場合

      DVDドライブ:\Server\tool\sscmd\logonscr_english.bat
    VERDRV:

    「インストール対象のコンピュータ」からドメインコントローラのDVDにネットワーク接続を行う際に割り当てるドライブ名を指定します。

    VERDRV1:

    「インストール対象のコンピュータ」からドメインコントローラのインストール情報ファイルにネットワーク接続を行う際に割り当てるドライブ名を指定します。

    CDROMDIR:

    共有名Aを指定します。

    CDROMDIR1:

    共有名Bを指定します。

    SERVERNAME:

    ドメインコントローラのコンピュータ名を指定します。

    SWINST:

    インストール情報ファイルをフルパスで指定します。この場合、ドライブ名の次の文字「:」から指定してください。

インストール対象のコンピュータ

5.8.2.4 資源配付機能を使用したアップグレードインストール

すでにSystemwalker Centric Managerの資源配付機能を使用している場合は、資源配付機能を使用してサーバとクライアントのアップグレードインストールができます。

概要

資源配付機能でSystemwalkerのインストール媒体(DVD)の資源とサイレントインストール用のファイルを配付適用します。配付適用後、資源配付機能で導入支援コマンドが起動され、サイレントインストールが実行されます。

この機能が使用できるのは、以下のバージョンレベルからです。

作業手順

資源配付機能を使用してSystemwalkerのアップグレードインストールを行う手順を説明します。

  1. [サイレントインストール情報ファイルの作成]を起動して、インストール情報ファイルを作成します。

    サイレントインストール情報ファイルはswinst.iniと固定で作成します。詳細は、“サイレントインストール(互換)”の“インストァイルの作成”を参照してください。

  2. Systemwalkerの資源を準備します。

    • 任意のディレクトリに、DVDの以下の資源をコピーします。

      【Windows(32bit)版】

      • DVD\MAIN\tool\sscmd

      • DVD\MAIN\win32

      • swinst.ini

      【Windows(64bit)版】

      • DVD\Server\tool\sscmd

      • DVD\Server\win32

      • swinst.ini

      コピー後

      • 任意ディレクトリ\tool\sscmd

      • 任意ディレクトリ\win32

      • 任意ディレクトリ\swinst.ini

  3. 資源配付サーバにSystemwalker資源を登録します。

    資源配付機能の[資源種別]に「pc#bin」を指定します。

    資源配付機能の資源として以下を登録します。

    a) 手順2で準備した任意のディレクトリを登録します。

    b) 資源配付機能の[後処理バッチ]として以下を登録します。

    手順2の任意のディレクトリ\tool\sscmd\swsilent.bat

  4. 資源配付機能で配付適用を行い、インストールを行います。

    適用は[IPL適用]または[後刻適用]のどちらかを指定してください。

「資源の登録、配付適用」の詳細な説明および操作は、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 資源配付機能編”を参照してください。

注意

資源配付機能についての注意事項

Systemwalkerの資源を配付するため、配付時間が多くかかります。このため、資源配付機能のサーバ-サーバ間、サーバ-クライアント間の無通信監視オプションを設定する必要があります。詳細については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 資源配付機能編”を参照してください。