ある装置で障害が発生するとWebコンソールのイベントログに障害内容が表示されます。
サポートレベルAおよびBの装置に障害が発生した場合、装置状態は"Error"または"Warning"に変更されます。"Error"および"Warning"の基準は、それぞれの装置の定義によって異なります。また、障害によって影響を受けるアクセスパスが特定できた場合は、そのアクセスパスの状態が"Error"に変更されます。
サポートレベルIの装置は、初期状態では、イベントログに障害内容が表示されません。また、装置状態も更新されません。ただし、以下の条件をすべて満たす場合は、イベントログに障害内容の表示および装置状態の更新が可能です。
対象装置がSNMPトラップをサポートしている
手動組込み時に装置IPアドレスを指定している
SNMPトラップXML定義ファイルを作成している
参照
SNMPトラップXML定義ファイルの作成方法は、「A.5 SNMPトラップXML定義ファイル説明」を参照してください。
Webコンソールで、以下の順番で確認を実施し、必要に応じて対処してください。
サーバノードのHBAおよびマルチパス以外のミドルウェアに障害が発生した場合は、イベントが報告されるだけです。障害の対処は、各ミドルウェアのマニュアルを参照してください。
ETERNUS ディスクアレイの状態が"Error"または"Warning"の場合
グローバルナビゲーションタブの[ストレージ]をクリックします。
ディスクアレイ一覧画面のメインペインで、操作対象名をクリックします。
ディスクアレイ詳細画面のメインペインで、操作対象名をクリックします。
ETERNUS ディスクアレイの保守画面が起動します。ETERNUS ディスクアレイの故障対象部を特定してください。
故障部品の交換は、必要に応じて当社技術員(CE)に連絡してください。
ETERNUS ディスクアレイのCE、DE、ポート、およびディスクの状態は、Webコンソールのカテゴリーペインで[コンポーネント]をクリックして確認できます。
装置の部品ステータスの自動更新をサポートしていない装置の場合は、ETERNUS ディスクアレイに対して[設定の再読み込み]を実行してから、確認してください。
装置の部品ステータスの自動更新をサポートしている装置の場合は、[設定の再読み込み]の実行は不要です。装置の部品ステータスの自動更新をサポートしている装置は、「2.5 装置の部品ステータスの監視」を参照してください。
Storage Cluster機能を利用している場合は、「9.4.3 保守」を参照してください。
テープライブラリの状態が"Error"または"Warning"の場合
グローバルナビゲーションタブの[ストレージ]をクリックします。
カテゴリーペインで、[テープライブラリ]をクリックします。
テープライブラリ一覧画面のメインペインで、対象装置名をクリックします。
テープライブラリ詳細画面のメインペインで、対象装置名をクリックします。
テープライブラリの保守画面が起動します。テープライブラリの故障対象部を特定してください。
故障部品の交換は、必要に応じて当社技術員(CE)に連絡してください。
手動組込みディスクアレイの状態が"Error"または"Warning"の場合
グローバルナビゲーションタブの[ストレージ]をクリックします。
カテゴリーペインで、[ディスクアレイ(手動)]をクリックします。
手動組込みディスクアレイ一覧画面のメインペインで、対象装置名をクリックします。
手動組込みディスクアレイ詳細画面のメインペインで、対象装置名をクリックします。
ディスクアレイの保守画面が起動します。ディスクアレイの故障対象部を特定してください。
故障部品の交換は、必要に応じて当社技術員(CE)に連絡してください。
アダプター(CA)交換をする場合は、「10.3.3 手動組込み装置の部品交換」の「手動組込みディスクアレイ、手動組込みテープライブラリのアダプター(CA)を交換した場合」を参照してください。また、故障部品の交換は、必要に応じて当社技術員(CE)に連絡してください。
手動組込みディスクアレイの状態が"Unknown"の場合
ETERNUS NR1000 seriesの場合
ネットワーク環境やSNMP設定を見直してください。
上記を実施しても解消しないときは、ETERNUS SFシステムに登録されている対象装置の動作モードを確認してください。動作モードが誤っている場合は、対象装置をETERNUS SFシステムから一旦削除したあと、正しい動作モードで再登録してください。動作モードの確認方法は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「ストレージ装置の表示」を参照してください。ETERNUS SFシステムに登録する動作モードは、「5.2.7 手動組込み装置の登録方法」を参照してください。
上記以外の装置の場合
ネットワーク環境やSNMP設定を見直してください。
手動組込みテープライブラリの状態が"Error"または"Warning"の場合
グローバルナビゲーションタブの[ストレージ]をクリックします。
カテゴリーペインで、[テープライブラリ(手動)]をクリックします。
手動組込みテープライブラリ一覧画面のメインペインで、対象装置名をクリックします。
手動組込みテープライブラリ詳細画面のメインペインで、対象装置名をクリックします。
テープライブラリの保守画面が起動します。テープライブラリの故障対象部を特定してください。
故障部品の交換は、必要に応じて当社技術員(CE)に連絡してください。
アダプター(CA)交換をする場合は、「10.3.3 手動組込み装置の部品交換」の「手動組込みディスクアレイ、手動組込みテープライブラリのアダプター(CA)を交換した場合」を参照してください。また、故障部品の交換は、必要に応じて当社技術員(CE)に連絡してください。
ファイバーチャネルスイッチの状態が"Error"または"Warning"の場合
グローバルナビゲーションタブの[ネットワーク]をクリックします。
スイッチ一覧画面のメインペインで、対象装置名をクリックします。
スイッチ詳細画面のメインペインで、対象装置名をクリックします。
ファイバーチャネルスイッチの保守画面が起動します。ファイバーチャネルスイッチの故障対象部を特定してください。
故障部品の交換は、必要に応じて当社技術員(CE)に連絡してください。
SFPの故障などでポートがError状態にある場合、影響されるアクセスパスの状態が"Error"と表示されます。
アクセスパスを本製品のアクセスパス設定で定義している場合、ファイバーチャネルスイッチのゾーニング設定はWWPNゾーニングで定義されています。このため、ファイバーチャネルスイッチポート故障時には、他のファイバーチャネルスイッチポートにファイバーチャネルケーブルをつなぎ変えて、そのまま運用できます。
「4.2.1.3 対処(FAQ)」の「装置がWarning表示される場合」も参照してください。
サーバノードの状態が"Error"または"Warning"の場合
グローバルナビゲーションタブの[サーバ]をクリックします。
カテゴリーペインで、[アクセスパス]をクリックします。
状態が"Error"のアクセスパスの物理経路を確認します。
経路上にError状態の装置が存在しない場合は、途中のファイバーチャネルケーブルが切断されていないかを確認してください。原因を特定できない場合は、当社技術員に連絡してください。
msdsm(Windows Server 2008以降のWindows operating systemに標準で組み込まれているマルチパスドライバ)を有効にしているサーバノードでは、シングルパス(冗長構成になっていないアクセスパス)が存在する場合も、サーバノードの状態が"Warning"になります。これは、msdsmの仕様で"Error"に該当するアクセスパスの情報がOSから消えてしまい、シングルパスと区別できないためです。アクセスパスをシングルパスで構成する場合は、msdsmを無効にしてください。
「4.2.1.3 対処(FAQ)」の「アクセスパスがError表示される場合」も参照してください。
アクセスパスの状態が"Error"の場合
マルチパスディスク制御で構成されているアクセスパスの場合、以下の手順を実施してください。
パスの状態の確保
現在のパスの構成および状態を確認してください。
障害発生アクセスパス関連のI/O停止
故障部品交換(故障部品交換が必要な場合)またはErrorの対処
故障部品の交換は、当社技術員(CE)に連絡してください。
停止しているアクセスパスのI/O再起動
マルチパスディスク制御で構成されていないアクセスパスの場合、対象のボリュームを利用している業務に影響します。業務を停止し、故障の対処を行ってください。故障部品の交換は、当社技術員(CE)に連絡してください。
HBA 交換をする場合は、「10.3.1.1 サーバノードのHBA交換」を参照してください。
ポイント
マルチパスディスク制御で構成されているアクセスパスの場合、アクセスパスをオフラインにすると、アクセスパスの状態が"Error"になり、アクセスパスの障害内容を示すメッセージとして「Host Agent reports Access Path Status is degraded.」が表示される場合があります。
その場合、アクセスパスをオンラインに戻すと、アクセスパスの状態が前のステータスに戻ります。
部品交換後の対処
装置の部品ステータスの自動更新をサポートしていない装置の場合は、部品交換後の装置に対して[設定の再読み込み]を実行し、現在の装置状態を確保してください。交換によって装置状態が復旧した場合は、装置の状態表示がNormal状態に戻ります。
装置の部品ステータスの自動更新をサポートしている装置の場合は、[設定の再読み込み]の実行は不要です。装置の部品ステータスの自動更新をサポートしている装置は、「2.5 装置の部品ステータスの監視」を参照してください。
ETERNUS NR1000 seriesおよび手動組込みで登録した装置の状態は、自動的に復旧しません。装置の復旧完了後、以下の手順で、装置の状態を正常に戻してください。
手動組込み装置のアクションペインで[変更]をクリックし、手動組込み装置の変更画面に移動します。
変更画面の「状態」リストで"Normal"を選択して、[変更]ボタンを押します。