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ETERNUS SF Storage Cruiser 16.7 運用ガイド
FUJITSU Storage

4.9 ETERNUS TR series 仮想化環境専用ストレージ

本製品は、ETERNUS TR seriesに対して、障害管理(SNMPトラップ監視だけ)をサポートします。

ポイント

  • ETERNUS TR seriesを監視できるのは、運用管理サーバのOSがWindowsの場合だけです。

  • ETERNUS TR seriesの監視は、IPv4環境だけで利用できます。

  • ETERNUS TR seriesの監視は、SNMPv3プロトコルで行われます。

装置の設定手順

  1. ネットワークへの接続

    ETERNUS TR seriesをネットワークに接続するための設定を実施し、ネットワークに接続してください。設定方法の詳細は、装置に付属のマニュアルを参照してください。

  2. SNMPトラップ設定

    ETERNUS TR seriesのSNMPトラップが運用管理サーバに送信されるように、装置のSNMPトラップ送信先設定を実施してください。運用管理サーバがクラスタ構成の場合は、クラスタの論理IPアドレスを設定する必要があります。また、Authenticationは無効となるように、ユーザー設定を行ってください。

本製品の設定手順

  1. Storage Cruiserマネージャーを停止します。
    停止方法は、「13.3.1 サービスの起動と停止(Windows環境)」を参照してください。
    また、SNMPトラップ監視サービスも停止してください。

  2. SNMPトラップ監視サービスの設定ファイルを作成します。設定ファイルは下記に従って作成してください。

    ディレクトリ

    $INS_DIR\ESC\Manager\opt\FJSVssmgr\bin
    ($INS_DIRは、Storage Cruiserマネージャーをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。)

    ファイル名

    MpWksttr.ini

    記述内容

    [EnableInformRequest]
    IsEnableInformReq=1
    ManagerUserName=userName

    userName : 「装置の設定手順」の手順2で装置に設定したユーザー名を指定してください。

  3. Storage Cruiserマネージャーを起動します。
    起動方法は、「13.3.1 サービスの起動と停止(Windows環境)」を参照してください。
    また、SNMPトラップ監視サービスも起動してください。

  4. ETERNUS TR seriesのSNMPトラップを受信するための、SNMPv3のユーザーを作成します。ユーザー名は、装置に設定したユーザー名を使用して、MIBアクセス用のユーザーと、SNMPトラップ受信用のユーザーを作成してください。その際、認証は無効に設定してください。

  5. 装置の登録
    『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「ETERNUS ディスクアレイ以外のストレージ装置に関する操作」を参照して、装置を登録してください。
    登録の際、装置のIPアドレスと手順4で作成したユーザー名を設定してください。

ETERNUS TR series以外の装置やサーバノードを監視している場合

SNMPv3プロトコルを使用して監視している場合、SNMPトラップ監視サービスの設定ファイル(MpWksttr.ini)で設定したユーザー名を使用して、認証なしのSNMPトラップを送信するように装置やサーバノードを設定してください。

注意

  • ETERNUS TR seriesを監視する場合、Storage Cruiserマネージャーで使用可能なSNMPv3のSNMPトラップ受信ユーザーは1つになります。この場合、Storage Cruiserマネージャーが受信できるSNMPv3のSNMPトラップは、認証なし/暗号化なしの形式のものだけです。

  • ETERNUS TR seriesの監視をやめて、認証や暗号化を使用したSNMPv3のSNMPトラップを受信できるようにするには、本製品に登録済みのETERNUS TR seriesの装置削除およびSNMPトラップ監視サービスの設定ファイル(MpWksttr.ini)の削除を実施したあと、「本製品の設定手順」の手順1および手順3を実施してください。

  • 標準の障害管理(SNMPトラップ監視)は、警告イベントおよびエラーイベントを監視対象としています。ETERNUS TR seriesのテストSNMPトラップ機能では、情報イベントが通知されます。テストSNMPトラップ機能でイベントの動作確認を行う場合など情報イベントを監視対象とするには、SNMPトラップXML定義ファイルを編集する必要があります。

    • 編集ファイル

      1_3_6_1_4_1_41456_1_1.xml

    • 編集内容

      TrapType type="ST161"の定義を、以下のように編集してください。

      編集前: <Convert val="3" level="I" name="" flag="0000010">
      編集後: <Convert val="3" level="I" name="" flag="0000110">

    SNMPトラップXML定義ファイルの編集方法は、「A.5 SNMPトラップXML定義ファイル説明」を参照してください。