GDSを使用しているシステムで、サーバを新しいサーバに移行する方法について説明します。
sdxconfig コマンドを利用して、オブジェクト構成情報をバックアップ/リストアすることにより、移行時の設定ミスを防止し、効率的にサーバを移行できます。
移行手順は、以下のとおりです。
1) 移行元のサーバで、GDSの構成のバックアップと削除を行います。
1-1) ローカルクラスと共用クラスのオブジェクト構成情報をバックアップします。(sdxconfig Backup コマンド)
1-2) ローカルクラスと共用クラスのボリュームを停止します。(sdxvolume -F コマンド)
1-3) 共用クラスをローカルクラスに変換します。(sdxattr -C コマンド)
1-4) ローカルクラス(手順1-3)で変換したクラスも含む)のオブジェクト構成情報を削除します。(sdxconfig Remove コマンド)
1-5) システムディスクをミラーリングしている場合、システムディスクのミラーリングを解除します。(運用管理ビューのシステムディスク解除)
2) 移行元のサーバから、ストレージ装置とローカルクラスに登録していた内蔵ディスクを取り外し、移行先のサーバに接続します。
参考
内蔵ディスクを移行先のサーバに接続できない場合、ローカルクラスのボリュームのデータを、手順1)の前に移行元のサーバでバックアップし、手順4)の後に移行先のサーバでリストアします。
3) 移行先のサーバで、OSやソフトウェアのインストールと設定を行います。
4) 移行先のサーバで、GDSの構成を復元します。
4-1) ストレージがクラスタシステムの共用ディスクの場合、ディスクをPRIMECLUSTERのリソースデータベースに登録します。(clautoconfig コマンド)
4-2) システムディスクをミラーリングする場合、システムディスクのミラーリングの設定を行います。(運用管理ビューのシステムディスク設定)
4-3) 手順1)でバックアップした構成ファイルに記述されている物理ディスク名を、移行先のサーバでの物理ディスク名に変換します。(sdxconfig Convert コマンド)
4-4) ローカルクラスと共用クラスのオブジェクト構成情報をリストアします。(sdxconfig Restore コマンド)
4-5) ストレージがクラスタシステムの共用ディスクの場合、リストアしたクラスを共用クラスに変換します。(sdxattr -C コマンド)
参照
sdxconfig コマンドの使用方法については、「B.1.13 sdxconfig - オブジェクト構成の操作」、「7.13 オブジェクト構成のバックアップとリストア」、および「A.5 オブジェクト構成のバックアップとリストア (sdxconfig)」を参照してください。
clautoconfig コマンドの使用方法については、「6.3 共用ディスク装置のリソース登録」を参照してください。